試合のリングは公式リングで、ジムで、公式リングを使ってるのは帝拳ジムなど一部。

大半が公式リングより一回り小さいリングを使っており、必然とスパーリングでは打ち合いが増える。

アウトボクサーには厳しい。


次に、グローブの大きさ。

試合では8オンスのグローブであるが、スパーリングは怪我防止の為に14オンスのグローブ。

これが一番の違いだろう。

8オンスグローブと14オンスグローブでは、まるで感触が違う。


自分の話で恐縮であるが、デビュー戦で8オンスグローブをはめた時、ビビった(笑)

こんな薄いグローブで殴られたら死んじゃうよ、と。

以来、ジムのサンドバッグを打つ時は8オンスグローブを使用して、試合を想定した練習を取り入れた。


試合は勝ち負けがあるが、スパーリングは無い。

これが、試合では力むとなる。


よく、スパーリングは強いが、試合で勝てない、所謂、ジムチャンピオン、と揶揄されるボクサーもいるが、試合で勝ち負けがある事で、いつもの力を出せないのであろう。


試合で平常心を保つのは簡単ではないから。


あの試合の時の緊張感は麻薬、と言われるのも分かる。