バイク屋で思いがけない知らせを聞いて。


あぁ。もう、バカ。

と、思った。



「人間何があるか分からんから、人生もっと思いっ切り楽しんで生きんといけんねって、みんなで話してたんだよ」


の、一言に。


「いや、そこは健康に気をつけようって思うトコですよ(;´Д`)!」


つかさず、笑ってツッコミを入れられるくらいの普通さで。




飲み会の誘いにも。

「いつでも呼んでください♪
まぁ、あたしが連れて行けるのは、売れ残り感のある女子だけですが(´ー`)」



と軽口を叩くくらいの普通さで。




ふと目を泳がせて、思いに耽ると、

なんだか泣きそうな気分のような気もしたけれど。



涙は出ず。



あたしはその場を後にした。





帰り道、ぼんやりとバイクを走らせる。




「内縁の妻みたいなヒトが居たんだけど、そのヒトは私は家に立ち入れないからって言ってたけど…」


という、つい先程聞いた言葉を思い返しながら。




最後まで籍を入れなかったのか、とか考えたり。



あの女性。


カオリさんは、元気なのだろうか。



彼女はシアワセだったのだろうか。



と、ぼんやり考えた。




考えても仕方のないコトだとも思った。




実家、金持ちらしいし。


美人で、女性としても立派だ。



シアワセになろうと思えば、いくらでもなれそうなヒトだから。



きっと、大丈夫だろう。




そう思うコトにした。






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