友人Fの誘いで、遠くへ出かける。

アテもないドライブ。



Fと二人で出かける時は、いつもアテがない。


どこかで何かを見つけたら、車を止める。

何も見つからなければ、「もういっか」というまで走り続ける。




家を出て、気付く。チラリチラリ。

薄くて軽そうな白い点が、ユラユラ、地面に落ちる。


今日は、西日本一帯(たぶん)雪のテンションなのだろう。



ドライブには向かない、

凍結注意の電光掲示板のひしめく街を、アテもなくドライブ。


街ではなく、山に突入。

田んぼと畑…の合間あいまに、家がポツンポツン。


田舎…雪が多い地方に多いんだったかな?

屋根がオッキイ家。

そんなのもあった。


景色が白い。進めば進むほど、道路も白くなる。



「NOスタッドレス&NOチェーンですよ」

と友人Fが笑う。


「死にてぇとしか思えんな」

と私が笑う。



それから20分後。


ガラガラだった山道に、微妙に車の列が。

なんだ?と思いながら、車を進ませると。


反対車線に、横転した車一台。


見事に。グルっと。



「おいおいおぃ。大丈夫かよ、おい。」


「普通に大事故じゃねぇか。」


どうやら車内にヒトは居ない模様。

もう少し進んだトコに、事故の当事者たちと相手の車と思しき姿。


あーだこーだと話しつつ。

これ以上進んだら、帰れなくなるんじゃねぇか…なんて。

っつか、ウチらの末路、アレ(横転車)だろ…なんて。



でも、進む進む。戻る気ナシ。



高速使わずに、こんな遠くまで来たの初めてだ。


青い看板。

あの国土交通省とかが出してる。

○○市 ↑ ○km

○○駅 → ○km

とか、書いてあるヤツ。


そして、発見。

ラーメンの有名な町の名前。


ココからそんな遠くなくねぇ?

ってコトで。目指せラーメン。



出発して、山道通って、寄り道して、

さらに雪道通って、寄り道して。


はや6時間。

ようやく目的らしい目的が出来る。



知らぬ道を進む。

携帯で検索したカンタンな地図を頼りに。

あの超有名店を目指して。



そしてようやく辿り着く。

時刻、夜9時。


超有名店。そこそこ有名店。

全部、営業時間終わってますわ…。


最寄駅から結構離れた郊外ですし。

観光客がほとんどですし。

周辺、何もないし。


遅くまでやってる理由がねぇんだろうなー…と。

その証拠に、歩行者がほとんど居ない。



渋々、駅チカのチェーン店っぽいラーメンにありつく。

へぇー。この辺のラーメンって、意外と味薄いんだねーと。

味に伴い、薄い感想を述べ合いつつ。


そして帰路へ。



帰りは寄り道などしないので、2時間半で帰れた。



出発昼2時、帰宅夜12時、の日帰り旅行。



最初に目的を決めていれば、

間違いなく夕方には超有名店のラーメンを食べれていたが。


最初に目的を決めているワケがないのだ。

出発前に「○○のラーメン食べたい」と思っても、「微妙に遠いしなぁ」と考え直す。


癖に、ありえねぇ位遠回りした後に、ノリでラーメンを目指す。

ココまで来りゃ行くっきゃねぇだろ、のノリ。



友人Fと二人だと、常にそんな感じだ。



いつかノリで、海の向こうの温泉に入りに行きたいと思う。

いつかノリで、隣の海の向こうの屋台街に行きたいと思う。

いつかノリで、隣の隣のオシャレなお店に買い物に行こうと思う。

いつかノリで、隣の隣のもっと向こうの遊園地で遊びまくろうと思う。







そして、ソレは実現しないと本気で思う。




もちろん理由は、ちゃんとある。





「オトナになりましょう」と本気で思って、

もう1年が過ぎてしまった。




誰かがオトナになるのが先か。


悲しいコトが起きてしまうのが先か。


喜ばしいコトが起きるのか。




どう転んでも、


笑える場所であれば良いな、と本気で思う。


そんな駄目人間。







あ。

オカリナ…今日も触んなかったな。