カッコイイと思ったコトは、ほとんどない。


顔が整っているワケでもない。

しいて言うなら、モデル体型。
180を越える身長に、すらりと伸びた手足。

例えて言うなら、速水もこみちみたいな体型。


肩まで伸びた色素の薄い髪の毛も、
わざと日焼けさせた浅黒い肌も、
いい年して恥ずかしい お兄系の服装も。


ちっともあたしのタイプじゃなかった。



それでもカッコイイ気がしたのは、
間違いなく
他のお客さんと比べて、なのだ。


年齢層は高い。
30代後半、40代、50代。
時には60代。

若い人は、たいていキモい。


キモくなくて、多少若ければ、
なんだかステキに見えていたから。


38歳で全く崩れていないあの体型は素晴らしいと思うけど。

あたしは20歳。
同年代のそんなのは見慣れてる。


きっと、あの人の同年代から見れば、
オトコ前になるのだろうけれど。


少なくとも、あたしは違った。


見た目を好きになったワケでは決してない。


ただ、
あの人が中年太りだったり、脂ぎってたり、
所帯染みていたならば、

やっぱり近付くコトはなかったのだろう。