もうすぐ、あたしはダッシュで逃げ出す。

マイナスオーラを浴びせるモノから。

スタート合図が鳴ったら、一目散に。


あたしはまた逃げ出す。

投げ出す。

いや、今回は投げ捨てる、かな。


厄年なのかと思うほど、

おかしなイマに、

堪えられなくなって、

あたしは無性に

リセッボタンが押したくなった。


今まで何度も押してきたけど、

その度に痛感する。


人生に、リセットボタンなんてないのだと。


ダッシュで逃げ出して、

呼び止める声に耳を貸さず、

呼び止める手を振りほどいて。


環境が変われば、リセットされた気になるけれど。

しばらく経てば、思い知る。


あぁ、つながっている、と。

あたし自身は何一つ変わっていないのだと。


だから、どこに行ってもダメなのだ。


それでも、あたしはもうすぐダッシュで逃げる。


必死で立つ、あたしの力ない足に、

絡みつくモノを、振りほどく。


振りほどいちゃいけないモノは1つだけしかないから。

それ以外は全部いらない。


じゃなきゃ、あたしは壊れてしまう。


みんな、何を勘違いしているのだろう。


ただ、あたしは言わないだけだ。

ただ、ギリギリまで我慢する性格なだけだ。

ただ、自分のために精一杯前向きな素振りでいるだけだ。


優しくなんてない。


だから、本気で苦しくなった時は、

平気で蹴落として、ふりほどいて、逃げ出すんだ。


壊れてしまう前に、壊してしまいたくなるから。

あたしを苦しくさせるモノ、そのすべてを否定してしまうから。


だから、あたしが居なくなるんだ。