「もう縛る必要がなくなったからね」
『どういう意味ですか?』
「別れるからだよ」
そんな、あなたからのメール。
あたしは一人で泣いた。
涙の理由は、ショックだったからなのか、
腹が立って悔しかったからなのか。
たかが数回思い通りにならなかったくらいで。
あぁ、なんて薄っぺらい男。
だから、いい歳してそんなのなのよ。
自分の弱さをすべて他人に押し付けてばかり。
そんなの満たされるワケないじゃない。
本当に足りないのは、あなた自身なのだから。
だから、いつまでたってもそんなのなのよ。
だけど、
それで間違ってないと思ってるんだから、仕方がないね。
一生そうやって生きていけばいい。
優しい誰かに補ってもらいながら。
一生何も見つけられないまま死ねばいい。
全部、あたしの思い過ごしなのかもね。
もう、どっちだっていい。
きっと、
あたしが欲しかった真実は、
あなたがとうの昔に捨ててしまったモノだ。
ここには、何もない。
夢をみさせてくれて、ありがとう。
あたしにとっては、
いろんな意味で運命でした。
ありがとう。