Roon実用編です。

今回もやたらスクショばかりで面白くないですよ!確約します!

 

Roonに夢中ってお話です。

ヨイショー!!

 

秒は大袈裟ですね。

本日は、不具合が見つかったのだけれど、たちどころに解決しちゃったよ、というお話を。

 

 

Roonの頭脳

 

前回までのおさらい。

まずRoonの頭脳みたいなものをサーバーにインストールして、

次にローカルデバイスにクライアントアプリをインストールし、リモート制御するんだという処まで話をしました。

 

その後、

私のMac。私のAndroidスマホ。子供のiPad。・・・と片っ端からクライアントAppをインストールしました。

 

インストール直後からライブラリが認識され、すぐに曲が表示されて、再生が可能になりました。

 

考えられますか? アプリ上でログインすら要らないんですよ??

 

普通は、違うデバイスなのだからログインぐらいさせるでしょうに。

これは、Roon Coreが優れているのです。同一LAN内に存在するデバイスにクライアントの存在を認識すると、勝手に相互通信で鍵が渡されて、「信頼しても良いデバイス」と見なすということなんです。実に賢い。ここまで賢いのは観たことがない。

 

もちろん、ダマテンで認証を通してしまうのだからリスクは有りますよ?それが嫌な人は設定でOFFにも出来るようですが、私はこの仕組みによってひたすら痛快で優れたUXを体験できました。

 

Roonは、ライブラリのDBをバックエンド側に作るみたいです。だから、初回のアクティベーション時こそDBの生成にかなりの時間が掛かりましたがその後はノーストレス。MacもiPadも全く待たされることなく、全ライブラリが表示されました。

 

これがWiiMになるとどうか。

うっかりNAS上のファイルをマイライブラリに登録しようものなら、WiiMは各クライアント側にインデックスファイルを作ろうとするから異常に待たされます。例えば、PC上のベータバージョンのクライアントアプリがあるのですが、まさにこれがβ。

クライアント側にDBを作ろうとして、数時間応答不能になります。また、毎回起動時にDBロードで(?)数十分待たされます。つまり、実用に耐えません。

DLNAの場合は毎回データをリロードしにいくのでそんな事は無いんですが。

 

WiiMもアプリケーション層は頑張っていますよ。だけれども、ハードウェアを販売することが目的の付帯的アプリと、ハードを持たずサービスのUXだけが生命線のRoon。始める前から勝負あった、というカタチです。

 

WiiMは音楽の受皿ストリーミングハードウェアに徹し、NASや楽曲の制御はRoonに任せる。この構図が、我が家では最強のソリューションとなりそうです。

 

 

Roon不具合、AACが再生できないだと?

 

先に結論を言ってしまうと、これはRoonそのものというよりも、Synology NASの問題だったんです。

 

Roonはその後の運用でいくつかの不具合・・・というより不都合が見つかっています。それがあるので性急な生涯契約はやめて、数ヶ月様子見することにしました。今日ご紹介するのは不具合のうちのひとつ。

NAS上のAACが再生できないというものです。

 

 

AACが再生不能に

 

なにげなく、このアルバムを再生したときに問題点が発覚しました。

(AD)とあるように、これはアナログ・レコードをリップしたものです。昔リッピングしたものなので、あろうことか、AACなのです。なんてこった。

 

調べてみたら、NAS内に入っているローカルライブラリのうち、10%程度はAACでした。まあ、なんということでしょう。高音質化を目指して、ほぼ全てをALACで上書きしたつもりだったのに。考えてみれば、ライブラリの取り込みこぼしが未だ大量に在ることを鑑みれば当然ですね。

 

で、その10%もあるAACが、なんとRoon経由だと再生できないのです。

 

どんな症状で現れるかというと・・・

ただの一度でもRoon上でAACの「再生」ボタンを押してしまうと。以降、Roonサーバーは応答不能になります。PCMだろうがALACだろうが、選択しても再生が始まらなくなります。

サーブレットが完全にフリーズしているわけではなく、一見動いているようにみえて一部のライブラリがフリーズしてしまうようなイメージです。

 

一度その症状に陥ってしまうと、サーバーがネットワーク上で見つからなくなってしまうのです。 Roon Serverは動いているのに、です。

 

どうすればいいのか。

こうなってしまうと、再起動を掛けるしかありませんでした。

最初は、Synologyのサーバーをまるごと再起動を掛けていました。当然ですが、メチャクチャ面倒臭いです。しかしその後、Roon Serverだけを再起動掛ければよいと気づきました。

 

上図はSynologyのダッシュボードです。

インストール済アプリの中でRoon Serverを選択し、[停止]→[実行]と押すことでサーバーサービスの再起動が掛かって復旧できることが判りました。でも、これも面倒な事に変わりはなく、再生しようとしているモノがAACかそうでないか、いちいち確認するようになりました。

 

 

これって公知バグじゃないのかな。

どこかで話題になっていないかと検索したら、すぐにRoonそのもののフォーラムが見つかりました。サスガです。

 

 

Roon Forumでの一挙解決

WiiMと同様です。Roonにも公式フォーラムがあります。今や、こうしたコミュニケーションフォーラム所有の是非が、ブランディングやUXを尊重しているかどうかの 分水嶺にすらなってしまいました。

 

 

 

最初はそこで新規質問を投げかけるつもりだったのです。FAQには見つからなかったので。

ところが、その文面を打ち込んでいる最中から、その右側のペインに「似たような質問があるよ!」というポストリストが出現しました。これにも度肝を抜かれましたね。初体験のUXです。

 

そのリストを観ると、そのものズバリの質問がいくつか見つかります。

 

例えば:

皆さんにも読みやすいよう日本語訳しています。

 

そして行き着いた答えが:

原因はRoonにあるのではなく、SynologyがAACのサポートを公式にやめた、というのが直接原因です。

そして、その解決手段はffmpegのライブラリをSynologyへインストールする。これだけです。サポートではエンジニアではない一部顧客が丁寧に手順を書いてくれており、私も無理なくインストールを完了できました。

 

Synology NAS -AAC再生の解決策です。

これだけでした。

 

 

アッサリ解決。AACはウソのように問題なく再生できるようになりました。

 

AAC問題はRoon本体と関係なかったのもさることながら、フォーラムの存在で軽微な課題は解決可能であること、仮に現状未解決でも取り組み姿勢から将来的に解決の展望が持てること。

これらでもちろんRoonに対しての印象が2段階上昇したのは間違いありません。

 

 

どんなに優秀なアプリだろうがサービスだろうがバグゼロは有りえません。必ずあります。日本人は自分の行き当たった不具合だけで性急に可否判断しようとしますが、判断はその先にあります。そのベンダーは不具合に真摯に取り組んで改善意思があるかどうか。そちらの方が目に見えている問題点よりも重要に思います。

 

Roonまだまだ不具合・・・というより「課題」がありますが、それは次の機会に。