以前のポストで、シングル真空管アンプのDFの低さで、低域がふくよかになる(低域が盛り上がってしまう)現象について説明しました。(超三結や大規模PP等は除く)
もうひとつ、真空管アンプの音を形作る要素として、よく言われるように偶数次高調波歪みが大きくなるという特性が挙げられます。
KORGという楽器メーカーはよくご存知だと思います。老舗ですね。
私もお恥ずかしながら、つい最近知ったのは、そのKORGが次世代真空管デバイスの開発に成功していたこと。みなさまはご存知でしたか?
その名もNutubeといいます。
まあ、開発したといっても実際に製造したのは協業した「ノリタケ伊勢電子」という処だと思います。しかし、KORGという協業・投資資源がなければ実現しなかったデバイスと思います。このデバイスを最初に見た時はさすがに驚きました。
ポイントは、IC並みに小型。超低消費電力。楽器に取り込むには最適のデバイスです。
もともとKORGは製品に従来真空管を応用していたらしいのですが、歩留まりの悪さや製品安定性の悪さから新デバイス開発へ踏み切ったらしいです。
以上は余談です。
ここから本題。
そのKORGさんが、実にすばらしい記事を上げてくれています。
【真空管とは】
https://www.korgnutube.com/tube
えも言われぬ音色を生み出す偶数次高調波歪の発生メカニズムが懇切丁寧に解説されています。図7あたりから核心に触れている。アンプ好きには必見、未読の方はぜひご一読ください。
基音から生まれる2次高調波がリソースとなって、4次高調波が生まれる。4次高調波がリソースとなって・・・
”「偶数次高調波歪み」は基本波とオクターブ関係にあり、聴感的に心地よい響きを与えます。”