きっとまた傷つける | 僕は奈落に駆け上がる。

きっとまた傷つける

更新停止って言ったのに
有言不実行なのが情けないけど
昨日の出来事は
一人で消化するには重すぎるんだ。


昨日、学校に先輩が来た。

1年半前に付き合ってた、
僕の方から別れを切り出した、
2つ上の先輩。

個人的には気まずくて
どうしようと思ったけど、
周りは僕らが付き合ってたことを知らない。
だから自分だけその場から
逃げることは出来なかった。

なんとか自分を繕って
──最初から何もなかったみたいに
「お久しぶりです」と言った。


それから1時間くらい、
僕と先輩と司書の先生とで話した。
僕の受験の話とか、
先輩の会社の話とか
精神科に通ってる話とか。

けど先生は仕事でちょくちょく抜ける。
そうすると何を話していいのか分からず、
僕は黙って先生が戻るのを待った。

先生が勉強してきな、と促してくれたから
僕は図書室に戻った。


それから僕は帰ったわけなんだけど、
昨日のうちに先輩からメールが来たんだ。


今は辛いだろうけど、和季なら大丈夫だよ


だってさ。
まだ僕のことを瀬戸くんではなく
和季と呼んでくれることに、
ひどく罪悪感を感じた。

別れを切り出したとき、
僕はそれまで名前で呼んでたのを
「先輩」という呼び方に直した。
元の先輩後輩に戻りましょう、
なんて残酷な言葉で突き放した。
待っててもいいかという震えた言葉にも、
あなたの期待には応えられないと言って傷つけた。

なのに、
僕と付き合ってたことなんて、
もしかしたら先輩の人生の
汚点かもしれないのに、
頑張れって。


先輩は優しすぎる。


優しすぎるよ。


でもだからと言って、
今ならやり直せるかと言われても
僕は首を縦に振ることはできないと思う。
きっと僕はまた、先輩を傷つける。
もう傷つけたくない。
僕は先輩に比べたらまだまだ子供で、
きっと感情をコントロールしきれない。
そしたらまた傷つけてしまう。






ごめんなさい。
本当にごめんなさい。
あなたを傷つけてしまった僕を許さないでください。