色を葬る。 | 僕は奈落に駆け上がる。

色を葬る。

「色を葬る。」

その柔らかな喉元に
何も知らない親指を添えて

感情をなくした
ただ深い瞳を

ゆっくりと閉じさせて

君が涙を流すのを待つ。

君が泣いて生を求めて
懇願するのを待つ。

君が「生きたい」と
ただ一言つぶやくのを

君にふたたび
色が生まれるのを

僕は待っている。

もう随分と
待ち続けているんだ。