鹿島鉄道たどり
#4 新高浜駅(しんたかはま駅)→四箇村駅(しかむら駅)
前回は玉里駅まで来ました。今回はその次の新高浜駅からスタートです。2024年3月の撮影です。


かつての新高浜駅の前の交差点

交差点名はいまだに「新高浜駅入口」です。
明らかに鉄道時代からあるものですね。

鹿島鉄道 新高浜駅 跡
常磐線の高浜駅は明治の1895年に高浜町(現:石岡市)に開業、そして鹿島鉄道の新高浜駅は大正の1924年に田余(たまり)(玉里村を経て現:小美玉市)に開業しました。高浜町には東田中駅がありましたが、なぜそっちを新高浜にしなかったのか不思議です。
こちらも遺構はありませんが、駅前の植え込みが地方都市の駅前って雰囲気です。

新高浜駅前には玉里工業団地が広がり、聞いたことのある企業もありました。

再び国道355号に沿って鉾田方面へむかいます。

専用道路は国道にずっと並走しています。
この停留所はバスになってから新設されました。

鉄道時代には存在しなかった「新木ノ内駅」ができていました。新木ノ内って名前、いかにも鉄道時代からある感じがありますよね。

国道355号を東へ進み、石岡方面を振り返ります。国道の歩道とは別に、ちょっと洒落た歩道がいつの間にか付いていました。それもそのはず、ここが四箇村駅前だったからです。長くは無い洒落た歩道、玉里村が頑張って駅前だけでも見栄えを良くしようとしたのが伝わってきます。

四箇村駅前で石岡から続いてきた専用道路は終わります。

鹿島鉄道 四箇村駅 跡
1931年に四ヶ村駅として開業し、1941年に休止、1951年に四箇村駅と改称し再開した駅です。
休止された駅は四ヶ村、下馬場、八木蒔、武田、坂戸の5つで、いずれも1931年に開業しました。下馬場と武田は復活することなく消えてしまいました。

駅前の空き地には「聖徳太子」と書かれた石碑がありますが、これはなんなのでしょうか。

聖徳太子の石碑の裏は、緑の茂る窪みがあります。これが鹿島鉄道の跡地。ここから先は専用道路はなくなり、鉄道の痕跡も多くなってきます。

次回は四箇村駅から常陸小川駅までを紹介します。