水都自転車旅(往路)

水戸から宇都宮って、山挟むけど意外と近くないですか?

なんて水戸に引っ越してきたときから考えていました。

去年(2023年)2月、水戸から茂木や益子まで自転車(ママチャリ)で行って日帰りしてきましたが、結構余裕だったので、宇都宮、行けますね。

ということで2024年2月、水戸から宇都宮まで自転車で行きました!

なんでいきなり行ったの?理由は2つ!
まず、水戸から引っ越すから!引っ越す前にやらねば!ちなみに日立に引越します。
2つめ、留年したから!勉強科目じゃなくて製図を落として留年!ぐや゙じい゙!!気晴らししたい!
そんな理由からです。

この旅のタイムリミットは翌日12:00まで。13:00からバイトがあるので、遅刻しないように水戸に戻らないといけません。

8:35 水戸市堀町
いつも通りママチャリです。水戸市街地と郊外の境目に来ました。来ました、というかこのあたりに住んでるんですけどね笑
ここは1970年頃まで茨城交通茨城線という鉄道路線があった場所です。赤塚駅から上水戸、大学前(茨大)、石塚(城里町役場らへん)を経由し、御前山(道の駅かつらのあたり)まで結んでいた鉄道です。もしこれが今もあれば、東京への帰省だったり、日立への通学が便利だったはずです。近くには堀駅というのがあったとか。
ここからは茨城交通線の跡地を西へ抜け、突き当たった県道51号を辿ります。


8:43 水戸市成沢町 県道51号
引越し先の日立市にも成沢という地名があるなぁ、なんて思いながら西へ。県道54号水戸茂木線、この道はなんどか大きな谷があるので、ママチャリだと大変です。

8:54 城里町上入野 旧県道51号
最初のデカイ谷の底で水戸市から城里町へ入ったようです。城里町に入って坂をゼェゼェ言いながら上がった先、すぐに左折して旧道に入ります。
バス路線は今も旧道を通っています。そのうちのバス停の1つは、瓦屋根の待合所がありました。今は水戸駅行3本/日、石塚行2本/日という限られた本数ですが、立派な待合所があるということは、かつてはもっと本数あったんでしょうね。

旧道は1kmもないくらいの距離で現道にぶつかります。セコマを過ぎて、谷、丘、谷、丘というママチャリではマジで勘弁してほしい地形を過ぎると、開けた集落に出ます。

9:29 城里町下古内 県道51号
古内集落は、茨城の三大銘茶の1つ「古内茶」の生産地です(ちなみに他の2つは奥久慈と猿島)。集落は茶畑が広がっています。いつか飲んでみたいな、と思いつつ、今日もすぎるだけでした。
ちなみに下古内のセブンイレブンが、茂木までの最後のコンビニです。このさき約18kmコンビニないです。

古内の茶畑

9:36 城里町上古内 県道51号
1年前、この辺りで鳥にフンを落とされて、ティッシュ忘れたし、コンビニもないから除菌シートも買えず、泣きそうになりながら茂木のカワチまで鳥のウ○コを頭に載せながら走りました。この日も鳥がいたのでビクビクとしながら通りましたが、今日はセーフでした。ここから茂木まで15kmあります。ほんとにフンは勘弁してほしいです。

集落らしい建物。旧七会村に入りました。

9:49 城里町立七会小学校
七会村時代には3つあった小学校も今や塩子にあるこの1つのみ。中学校は七会村だったエリアからはなくなり、城里町役場の付近へ合併されたようです。そこそこ人口がいる印象がありますが、子供人口は少ないんでしょうね...

うーーーん、これは、雪☆
ママチャリ旅の天敵です。
ちなみにこの日は2月らしからぬ暑さ(18℃とかだったはず)なのに、雪があるのには驚きました。雪降ったのって2週間前だよな…

10:08 茨城県城里町→栃木県茂木町
この先の雪にビビりながら栃木県に入ります。
ツインリンクもてぎ改め、モビリティリゾートもてぎがある町です。

栃木県特有の「柱」もあります。

蕎麦処おうめを過ぎたあたり。雪すごいなぁ

左は歩道です。上り坂だし疲れたから歩道を歩いていたら、雪に埋もれてるどころか、人為的に雪山が出来てるしで、仕方なく車道へ。
この先、県道51号から国道123号へ。

10:38 道の駅もてぎ
ゆず塩ラーメンがめちゃくちゃ美味いところです。この日も行こうか悩みましたが、宇都宮へ先を急ぐことに。
写真は無いのですが、道の駅の前後の国道は、凍結していたり路肩に雪山があったり、迂回をせざるを得ない道路で大変でした。写真撮っておけばよかったなぁ。
JRバスのバス停がありますが、時刻表が無いことからお察しの通り、廃止になっています。

10:47 天矢場駅(真岡線)
真岡鐵道真岡線の駅です。かつてはJR東日本の路線でしたが、三セク化。いまはSLが走る観光路線としての面が強いです。

10:49 茂木町→市貝町
市貝町に入ると同時に、国道123号から県道69号へ入ります。
国道123号も水戸から宇都宮を結ぶ道路ですが、ところどころ遠回りをしているので、県道51号と県道69号を通った方が5kmくらい短くて済みます。

10:51 笹原田駅(真岡線)
天矢場駅と似ていますね。集落から距離のある畑の中にある理由ってなんなのでしょうか。

11:09 道の駅サシバの里いちかい
県道69号は、県道ながらも片側2車線の計4車線という高規格道路(一部未完成)です。それもあってか、道中には道の駅があります。
道の駅サシバの里いちかいには、348という語呂合わせの看板がありました。8の上にいる鳥の像はサシバです。

2016年にJRバスがサシバの里に乗り入れ開始しましたが、芳賀宇都宮ライトレール(ライトライン)の開業に伴う路線再編の結果、2023年にサシバ経由は廃止されてしまいました。先程の道の駅もてぎのところのバス停も同様の理由から廃止になりました。
ちなみにJRバスの路線名は「水都西線」です。西があるなら東もあるはずですが、それは水戸にありました。水都というのは水戸と宇都宮の事で、かつてはこの2都市が路線バスで結ばれていました。しかし年々縮小をし、県境区間が廃止になったことで東西に分割。特に水戸側の衰退は激しく、水都東本線や支線の水戸南、西線は消え、最後まで残った水戸駅~赤塚駅間も2020年に廃止されました。そして、宇都宮側では2023年にライトラインが開業したことによる路線再編で支線の見直しが起こりました。そして残ったのは主に芳賀工業団地~茂木駅までの区間だけとなりました。
いまでは、水都と名乗りながら、水戸駅(というか茨城県にすら)行かず、宇都宮駅も1日4本しかない路線です。

11:24 市貝町→芳賀町
このエリアは道路拡幅工事中でした。べつに今の幅でも充分だよなぁとおもいつつ西へ。

11:36 芳賀町祖母井
遠くに見える高台は、ライトラインの通る場所!
もう宇都宮は近い!!

11:54 芳賀工業団地トランジットセンター
先程見えた高台の上へ。しばらく進むと「芳賀工業団地トランジットセンター」という長い名前の看板が見えてきます。

トランジットセンター(TC)は日本ではまだ馴染みが少ないですが、簡単に言えば交通の結節点です。乗り換えの為の場所、という感じです。
自転車や自家用車からLRTへ、バスからLRTへ、自転車からバスへ、LRTから会社の送迎バスへ。などと、色々な利用が出来ます。ちなみにさっき話題にしたJRバス水都西線もここを発着していて、

茂木→(水都西線)→トランジットセンター→(ライトライン)→宇都宮駅

なんていう利用ができます。
今までは茂木から宇都宮駅までバス1本で行けたのに、なんでトランジットセンターとやらでわざわざ乗り継ぎをするんだ。と思うでしょう。私も思いました。
これにはちゃんと理由があって、中心街へのアクセス手段はバスではなくLRTにすることで、定時性も確保出来るし、渋滞対策にもなるとの事です。各地域から来たバスが列を成して中心街を走るより、列車の方が効率がいいですもんね。


↑下手くそ落書き

これがライトラインの車両です。かっこいい配色です。
宇都宮は雷が多く「雷都」と呼ばれます。ライトラインの愛称は、雷都とライトレールを掛け合わせた名前だとか。

12:12 ゆいの杜西駅
いつの間にか宇都宮市に入っていたようです。市境に看板あったかな...なかった気がする(´;ω;`)
この先道路は下りますが、線路は高架になっています。

上を通るのがライトラインの線路です。路面電車の線路には見えないですよね。

高架橋を行くライトラインの車両

ライトラインの踏切には遮断機が無いので注意が必要です。

12:23 グリーンスタジアム前駅
自転車版パークアンドライドを行っている駅の1つです。

12:29 清原地区市民センター前トランジットセンター
LRT沿線にある3つのトランジットセンターのうちの1つです。ここには珍しい道路標識があります。

2020年に定められた新しい標識「許可車両専用」です。しばらくは「定められているのに存在しない幻の標識」だったのですが、ついに2023年に宇都宮に設置されました。今後、全国に広まるのでしょうか?

12:45 国道408号バイパス(氷室町)
このエリア(氷室町と上籠谷町)にはいくつか異形矢印があり、撮影しに来ました。この長い旅で初めての異形矢印撮影です。

13:02 宇都宮市鐺山町
国道123号と再会します。県道1号と重複しています。
国道123号は宇都宮から益子、北回りで茂木、御前山を経て水戸に至る道路で、県道1号は宇都宮から益子、南回りで笠間まで至り、国道50号を通れば水戸に行けます。

13:24 鬼怒橋(国道123号旧道)
今は市道のこの道。かつては国道に指定されていたこともあり、立派なトラス橋があります。

昭和6年製とはなかなか古い。

13:32 宇都宮市石井(国道123号)
水戸から71kmと書かれていますが、私の進んだルートでは66kmです。国道経由だと益子と野口を通ることもあってか5kmの遠回りみたいです。道の険しさを考えるとどうなんでしょうか。水戸から茂木は国道、県道ともに起伏はほぼ同じ辛さだと思いますが、茂木から宇都宮なら国道123号のほうが坂道的には楽かもしれません。

ここからは宇都宮市内の異形矢印撮影をしました。
その中から一部抜粋します。

13:41 宇都宮市陽東
宇都宮大学工学部が近くにあり、アパートが多く立地するエリアになっています。宇大生で異形矢印マニアって居ないかなぁ...なんて思いながら撮影していました。

14:54 宇都宮市鶴田(宮環)
1時間かけて、陽東(宇都宮市東部)から、市西部の鶴田へ。至って単純な異形矢印ですが、鉄路ではややアクセスしずらい場所なので、せっかくだしと自転車で来ました\(^o^)/(頭おかしい)
撮影していたのが平日で、大学生は春休みだけど、小中高生はまだ授業している時期でした。撮影中に小学生、中学生、高校生と、さまざまな年代の学生が通り過ぎていきました。

15:18 宇都宮市大寛
ここは以前(3年前)に宇都宮駅から歩いてきました(記憶になかったけど笑)
前に撮影した時は画質が良くなかったので再撮影へ。
この異形矢印、バツ印付きという非常にレアなものです!

15:41 東武駅
東武宇都宮駅です。デパートが壁みたい、というか壁です。壁の麓には異形矢印があります。ここも3年前に来たようですが、4つあるうちの2つしか撮影していなかったようで、撮影忘れのものを回収しにきました。

先程の異形矢印の下段の方は、左折禁止の指示でした。左折方向にはこのようなアーケード商店街がありました。
聞いたところによると、宇都宮のなかでもだいぶ有名な観光スポットだとか。あー、これが○○さんの言っていたオリオン通りかぁ。となっただけで、中には入りませんでした笑


ブログがだいぶ長くなってしまいました。
ここで一旦区切ります。
復路(宇都宮→水戸)の様子は次回!

【サイクリングの経路(往路)】

↑マピオンに記録しました。是非地図と一緒にブログを見返してみてください!


【撮影した異形矢印】