TSUTAYAに行って目に入った作品。

若松監督の作品で,映画館で見たかった作品でした。
タイミングを逃して見られないまま,忘れていました。


タイトルのように,市ヶ谷駐屯地での割腹自殺が題材。
盾の会は,三島が一人で旗揚げをして若者を巻き込んだものだと思っていました。
また,一説では,ノーベル文学賞を逃したのが原因で,三島の奇行が目立つようになったと
聞いていました。

しかし,社会派で知られる若松監督作品。
真実を確かめた上で作品を作っていることでしょう。

学生運動など左傾化に危惧する若者たちが新民族主義を打ち出し,
三島とつながっていきます。
自衛隊の国軍化とそれを実現する憲法改正を盾の会は求めました。


皮肉なもので,菅直人・鳩山由紀夫など左巻きの人たちが政権を失った後,
安倍晋三が首相に就任し,国軍化と憲法改正を訴えています。
三島が願っていたことが,ようやく今動こうとしています。
天皇直轄の軍隊ではありませんが…


この映画は社会党・浅沼委員長が襲撃された事件から始まります。
左傾化が進む世相に警鐘を鳴らす時代だったのかもしれません。
その反動が三島由紀夫を行動させました。
今から考えれば,左が元気だった時代。

学生運動を盛んに行っていた人たちの多くが,卒業後は体制側に入りました。
有力な人たちは,企業の権力者となりバブルを作ったり,その後のリストラに走りました。
全共闘などがヘルメットをかぶり,マスクやタオルで顔を隠して行っていた左派に対して
三島たちは堂々と顔をさらけ出しています。

だからといって,三島を美化するつもりはありませんが,
左傾化に懸念し,日本の国を憂う若者たちが立ち上がって行った事件だということは,
時代考証の価値があると思います。

三島を演じた井浦新の演技がうまく,乗り移ったような感じがしました。

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