『あの人と一緒に仕事がしたい』
ビジネスパーソンとして、周囲からそう思われる人間になれ!
ベストセラー作家・エッセイスト・役者等さまざまな顔をもち、
アタッカーズ・ビジネススクールの講師も勤める中谷彰宏氏は言います。
『こんな企画を一緒にやろう!そう言ってプロジェクトを始め、ふと気が付けば
全然違うことをやっていた。そんな時が、一番上手くいく。
なぜなら、最初に決めた方向性にまっすぐ進む仕事なんて、ほとんど無いのだから。
“気付けば全然違うことをやっていた”
それは、チームが臨機応変に荒波を乗り越えてきたという、優れた状態なのです。
一方、上手くいかない時は、荒波に揉まれて、ひとり抜け、二人抜け最後は自分ひとり。
ひとりで会社に報告し、ひとりでクライアントに謝りにいく。
にも関わらず、次の仕事には、誰も付いてこない。
つまり仕事をやることで、大切な友人を失ってしまうのです』と続けます。
それはプライベートでも同じこと。
例えば、卒業旅行と言えば「どんな親友とでも、必ず喧嘩する」なんてジンクス、
ありませんでしたか?
長い時間を共に過ごす海外旅行は、いつもと違う環境に疲れ、何かと本性が出てしまったり、
相手のちょっとした言動が癇に障ったり。
喧嘩まではいかずとも、気まずい空気のまま旅を終え
「あんな奴と二度と行くか!」そう心の中で叫んだ経験を持つ方も多いはず…?
自分も相手も「いい思い出を作ろう」という思いは同じ。
ところが互いが思い描いているゴールや、ゴールにアプローチする前提条件や方法論が違う。
これが困ったことに、ベストなものにしたいという“思い入れ”があればある程、
それが裏目に出てしまう。
ビジネスの場でも、思い当たる節がありませんか?再び中谷氏の言を借りると
『ところが、社内で企画を進めるメンバーを集めるとなると、皆、企画が面白い人や
才能がありそうな人、営業成績が良い人等を集めたがる。
いくら才能や実績がある人が集まっても、一緒に荒波を乗り越えられなければ、その仕事は成り立たない。大事なのは極限の状態でも、意思疎通が図れること。
一緒に仕事がしたいと思う人――
それは、ビジネス・コミュニケーション力を、持ち合わせている人なのです』と話します。
ビジネススキルと言えば、思考法やマーケティング等に目を向ける人は多いけれども、
日常のコミュニケーションの鍛錬は、意外と見逃しがち。
4月には、新しい顧客や新しい上司、新しい部下を迎える方も多いでしょう。
ライバルに埋もれ“その他大勢”になる前に、コミュニケーション力を見直しておくのが、
頭ひとつ抜きん出るための、有効な手はずなのかもしれません。
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関連:
大前研一のアタッカーズ・ビジネススクール
~10年第2期開講決定!中谷彰宏氏のビジネス・コミュニケーション講座~
詳しくは、ホームページまたは無料ガイダンス(→クリック!)へご参加ください。
今週末はホワイトデー。
そろそろ奥さまや恋人はもちろんのこと、職場の女性陣へのお返しを考えている男性も多いはず!?
「どうせ義理チョコなんだから、お返しも適当に」なんて侮ることなかれ。
女性陣はしっかり覚えていますよ、あなたの対応をいつまでも。
1年前のことも、2年前のことも、あなたが忘れ去ったずっとずっと前のことも…!
思い当たることありませんか?例えば、夫婦や恋人とのケンカ。
「いつもあなたはそうなのよ。あの時も、この時も、その時も。つい今だってそうでしょ!」
男性にとっては、既に解決したと思っていたずっとずっと昔のことを並べ立てられ、非難される。
ムッとする気持ちをひたすら堪え、ひとまず“大人の対応”で謝れば
「謝れば済むと思ってんの?」なんて返され、まったく埒(らち)が明きません。
脳をエンジニアリングの立場で研究し、アタッカーズ・ビジネススクールで講師を務める
株式会社 感性リサーチ 代表取締役社長 黒川伊保子氏は、
女性の気持ちをこう解析します。
「男性と女性は脳の形が違い、機能が違います。
また、分泌ホルモンが違い、男性と女性では意識のありようも違います。
そのため、ものの見方、感じ方、快・不快のありようがまったく違っているのです。
『いつだってあなたは…』と女性が過去を反復する行為は、子を生み育てる機能に起因します。
例えば、子が熱を出したとします。子が熱を出すのは珍しいことではありません。
この熱は、すぐに下がる熱なのか、危ない病気が伴う熱なのか。
女性の脳は、子の過去をずっと遡って、子の症状を判断します。
女性が過去を反復する思考性が男性に比べ強いのは、脈々と続いてきた
子育てのDNAによるものなのです」
では女性の気持ちをつかんで“素敵な男性”と評価されるためには、
どうすればよいのでしょう?
それは、再び黒川伊保子氏の脳科学研究にヒントがありました!
「女性の脳は過去を反復します。これは、時に “恨み”という副作用を伴いますが、
プラスにも大きく作用します。
例えば『君が担当しているクライアントは厳しいけど、愚痴ひとつ言わず頑張ってくれているね』
など、現在を示す成果・結果だけでなく、過去を称える言葉をかけると、
その女性脳が反復する過去が、素敵なものに変わるのではないでしょうか」
男性の皆さま。ホワイトデーは“お返し”とともに、女性の過去を称える言葉の準備をどうぞ。それともうひとつ、3月14日は日曜日です。金曜日にうっかりお返しを忘れ、職場の女性陣から要らぬ “恨み”を買わぬよう、お気をつけください!
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関連:
大前研一のアタッカーズ・ビジネススクール
黒川伊保子氏の感性マーケティング講座(E-アタッカーズ通信講座)
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『 大前研一語録 ビジネスパーソンとしての教訓集!
~ 過去に大前研一が提言した言葉をまとめたものです 』
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名だたる人たちは、一様に名言を残されています。
そして、その名言が、次なる世代の人たちに引き継がれ、
進化した形で、また新たな名言が生み出されます。
私たちも少なからず心に宿している“言葉”があると思います。
本日は、大前研一が残した数々の名言の中から、ピックアップし、
皆さんにお届けします!
■限界のない夢を持ったかつての日本人経営者たち
・自分のやりたいことを見つけ、どうしたらできるかを考え、
そのためにひたすら努力をする。
・誰の意見も聞かないで独りよがりの考えに凝り固まることほど
恐ろしいことはない。
・思い込みや先入観に支配された思考では、物事の本質を
つかみとることはできない。
■偏差値教育の愚
・人間の能力なんて年齢や環境によっても変わるし、
交友関係でも変わってくるものなんです。
・偏差値のない我々の時代は、皆、自分の未来は無限だと
思っていた。学校の成績がどうであれ、なりたい自分を
自由に描けた。
・ほんとうの人間の価値は死んでみていくらというもの
■答えのない時代
・今は九割は答えがない。しかも、答えのある一割は、
コンピューターがやってしまう。
・すべての問いには人の数だけ答えがある。
・機械にできない”構想”作り、
人間にしか出来ないことを磨いていかなければならない。
■自分の人生、他人に答えを求めるな
・景気の良い悪いは、自分では変えられない。
景気が悪いことを嘆いても仕方がない。
・海に投げ込まれても、自分で浮き輪をつけて泳ぎきる。
・成功することを願うのではなく、
自分の人生はなにかを、真剣に考えてほしい。
■世界から学べ
・世界を見渡せば、成長のチャンスはいくらでもある。
・日本人はアンビションを持った中国人や韓国人に
グローバル企業においては使われる立場になってしまう。
■マニュアル通りにやはるな-PRG世代はニッポンを変えられる
・攻略本を使わずに自分で試行錯誤する子どもはまさに問題解決型。
クリエイティビティ、思考回路のできを見ても、
米国の若者に負けない。
■好きなことをやれ・好きなことなら成功する
・世の中に無駄な経験なんてないと思う。
大事なのは、どんなことでも徹底的にやることじゃないかな。
・やりたいことがあるなら先延ばししてはいけない。
・やりたいと思ったときが「すべきとき」なんです。
・これからの頭の使い方は知識ではない。
そこはコンピューターに任せておけばいい。
・事業に対しての自信はもちろんのこと、事業そのものがスキか
どうかが成功者の中の唯一の共通点ではないでしょうか。
・死ぬ間際に人生を振り返ったとき、どういう気持ちでいたいか。
・ユニークな生き方をすることだ。
■悩むのと考えるのは違う
・リセット。いつでもパッと消して切り換えられることが大事。
とらわれていると物事の本質を見失うからね。
・世界中の誰も正しい答えを知らない。
・「悩まないで考えよう」「考えたら行動しよう」
・物怖じせずに出かけてしまう行動力は「自分の限界をわきまえない」
強さでもある。
■論理思考問題解決
・問題解決力とは、ビジネスマンに必須の能力であり、
答えのない問題が出ても自分で考え、判断できる力のことだ。
・「挑戦なくして問題は解決しない」ことは、
私が君たちにいちばんおぼえてほしい真理の一つ。
・ロジックこそが唯一の世界共通言語といってもいい。
・日本のビジネスマンは情ではなく、論理的思考に基づく議論が
行えるようにならなければいけません。
・「みんなと同じでいい」という態度をやめた途端、
脳はフル活動を強いられることになる。
・日本のビジネスマンの多くは、「思いつき」や「経験則」に
したがって場当たり的に対処することしかできない。
・経営戦略を立てるとき、境界条件を所与のものと考えては
いけない。交渉によって変えられる場合もあるし、時間と
ともに変化するからだ。
■グローバルリーダー
・ビジネスの基礎体力をつけるには、「何にでも興味をもって
関心領域を広げ、自分で質問してみる。
・情報はできるだけ遮断して、本当に必要なことだけを
深く掘り下げて考えるという癖をつけることだ。
・基本的な発想の方法を「受信型」から「発想型」に変える。
・私は“日本人”として考えるのはやめようと提案したい。
最初に地球人という意識を持つ。
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『 今後開催予定の一押しセミナーや経営者講義のご紹介 』
─────────────────────────────────
Newセミナー
『 夢しか実現しない!
~ あなたの未来を創り出す勇気と夢の描き方~ 』
2010年3月27日(土) 14:00~16:00
講師:福島正伸さん
★福島先生がアタッカーズ・ビジネススクールに帰ってきた!
なぜ今、福島先生が世の中から絶大な支持を得ているのか?
その理由は、このセミナーでわかると思います!!
---------------------------------------------------------
Newセミナー
『 高確率でヒットを生み出すメガヒット企画発想法
~ "ありそうでなかった"コンセプトを創り出すには? 』
2010年3月28日(日) 15:30 ~19:00
講師:五味 一男氏
★天才、五味一男があなたのアイデアに直接フィードバック!!
---------------------------------------------------------
人気シリーズ
『 B/S、P/L、C/F【3つの決算書】の繋がりを半日で理解する
~ 会社数字の読みこなし術、経営活動に活かす"計数感覚" 』
2010年5月11日(火) 13:30~18:30
講師:千賀秀信さん
★数字を避けている方は、どんどん置いていかれますよ・・・
会計基準(IFRS)が変わろうとしています、ますます数字の見方が
分からなくなる前に!千賀流の分かりやすい解説で、どんな書籍を
見るより、確実に数字への理解が深まると思います。
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講師:千賀秀信さん
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分からなくなる前に!千賀流の分かりやすい解説で、どんな書籍を
見るより、確実に数字への理解が深まると思います。
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『 アタッカーズ卒業生 福羽 泰紀さん 講義録
~ 東証一部上場 株式会社マクロミル 取締役副社長 』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2月15日(月)に、ABSご出身の福羽泰紀さんが凱旋されました。
福羽さんは、2001年にABSの講座を受講され、
創業メンバーとして2005年4月に東証一部上場を果たされました。
その福羽さんにABS経営者講義の講師として、ビジネスに対する思いを
存分に語ってもらいました。
本日は皆さんにその時の講義録をお届けいたします。
また、今回作成してくれたのは、ABS@NETの幹事である中平さんです!
受講生目線からの講義録を、ぜひお楽しみください。
─────────────────────────────────
■概要
今回の経営者講義講義は、福羽氏がマクロミル創立前に勤めていたリクルート時代の
経歴から始まり、マクロミルの立ち上げ、苦境の克服、成功要因の振り返り、
そして、今後の成長戦略という順にお話が進みました。
■リクルート時代
「研究者になりたい」という想いから大学では物理学を専攻しましたが、
実験室にこもることが性に合わないことに気づき、違う道を模索していました。
ちょうどそのころ、電電公社が民営化し情報通信が面白くなると考えていたところ、
リクルートもこの分野に参入するという情報を聞きつけ、リクルートに入社を希望しました。
リクルート入社後、最初に携わった業務は、電話事業の企画立案でした。
元々は出版社であるリクルートには当然電話事業のノウハウはありません。
「このやり方で本当にいいんだろうか?」と不安になりながらも、業務をこなす日々が続きました。。
やがて、会社がMBA留学制度を実施することになりました。体系的な仕事のやり方を
身につけたいと感じていた福羽さんはこれに応募し、アメリカでのMBAを取得します。
”ただでさえ生意気だったのが、アメリカ帰りで益々生意気になっていたんでしょうね。
『アメリカ野郎』と呼ばれていました(笑)”
帰国後の1995年、インターネットが日本でも広がりを見せていたころ、
電子メディア事業部に配属となります。インターネットの面白さに惹きこまれ、
「元々リクルートが持っているデータベースをインターネットに公開したら、
これはきっとモノになるんじゃないか」と仲間と議論しながら、
何かできないかと、暗中模索の日々を過ごしていました。
■マクロミルの立ち上げ
1999年にリクルートを退社し、広告の出稿料を調査する「スマートピーアール」を
まず立ち上げます。競合が広告にいくら使っているのかは直接わからないため、
順調に依頼が続き、1年で年商1億円に到達しました。五反田に事務所を構えており、
そこにリクルート時代の仲間が訪ねて来ては、何か面白いビジネスはないだろうかと
議論を積み重ねます。
当時、マーケティングリサーチの分野には既存の大手企業がいましたが、彼らは電話や、
郵送による調査票のやりとりによって、調査を行っていました。インターネットを使えば、
もっと安く、かつ短期間で調査できるはず。
また、インターネットを使った事業としては、ポータルならヤフー、Eコマースなら楽天が
既に立ち上がっており、どうせやるなら後追いではなく、新しい分野を開拓したいという
気持ちが強かったことから、ネットリサーチに焦点を絞り、
2000年に杉本氏(現代表取締役社長)らとマクロミルを創業します。
■苦境の克服
ネットリサーチを行うにはシステムが必要となります。そのためシステムを開発できる人も
メンバーに加えて開発に着手し、費用をまかなうため出資を募ります。
ちょうどITバブルの時期であり、IT企業の社長さんを訪ねまわり、快諾の返事をもらいます。
しかし、間もなくITバブルが崩壊し、彼らが実際に出資してくれることは
ほとんどありませんでした。開発は既に進んでおり、2000年8月のカットオーバーに
向かっています。支払いの目処は立っていません。必死にお願いした結果、
トランスコスモスに2億円を出資してもらうことができ、最初の危機を克服します。
ネットリサーチは、リサーチしたい企業が調査票を作り、それに対してモニターが
インターネットを通じて回答します。マクロミル創業当時のインターネット普及率は20%程度であり、
利用者の属性としては、コンピュータ好きな、ちょっとオタク気味かも...という懸念がありました。
こうした偏りがあると、リサーチ結果の信頼性が揺らいでしまいます。
業界には、マーケティングリサーチ協会という団体があり、既存の大手リサーチ会社が運営を
リードしており、マクロミルは目の敵にされていました。この分野の権威とされるある大学の先生が、
論文で「ネットを使ったリサーチなんて、バイアスがかかってまともなリサーチにはならない。
あんなのはリサーチもどきだ」と批判されました。
そのため、調査結果の信頼性に不安を持つ顧客も現れましたが、「いずれインターネットの
普及率はもっと上がるはず、そうすれば大衆の声を反映するものになるのは間違いない。」
動揺せずにひとつひとつ丁寧に説明していき、信頼を得ていきます。
もうひとつ、信頼性を下げる要因として、回答をして得られるポイントを稼ぐためになりすましたり、
適当に回答したりする行為があります。これらは、どうしても一定の割合で発生するため、
システムにこうした回答を発見するロジックを実装し、地道にそうしたモニターを排除し、
信頼性を保ち続けています。
■成功要因
マクロミルの成功要因は、「属人的なリサーチを究極まで効率化する」にあると、
何度も強調しておられました。これは創業当時から強く意識したものです。
従来のリサーチ業界は、人に依存した、受託請負型の産業であったのに対し、
マクロミルは装置産業化を目指しました。つまり、標準的な仕組みを導入すれば、
仕組みがうまく機能し、調査票の作成→配信→回答→集計・分析→レポート作成まで
一気通貫してやってくれ、なおかつ従来のリサーチより安く、早くできることにこだわり、
システムを構築しています。
このことは数字に良く現れており、経常利益率は26~30%(他社は5~8%)、
調査期間は1週間程度(他社は1~2ヶ月)、受注額は30~40万円(他社は1票1万円が相場で
300票ほど集めるため300万円程度)という、業界でも屈指の好成績です。
調査票への回答率も、他社が10%程度なのに対し50~60%とずば抜けています。
究極まで効率化するもうひとつの柱として、採用・育成を掲げています。
10年選手のリサーチ経験者を採用するとなると、800~1000万円かかるが、
うちは新卒を含めて未経験者を採用します。そして半年で1人前になれる教育プログラムを作っています。
「標準化とマクロ」が合言葉となっており、誰かの良いやり方、手順は積極的に共有することを
奨励しており、2年目からは気が付いたら後輩の指導をしているという風土ができています。
”かなり意識して普段から口うるさく共有するよう言っていますし、人事評価にも反映させています。
そうすると、だんだんみんなやるようになりますよ”
■他人に資本を入れてもらっているという緊張感
最初に立ち上げたスマートピーアールは、現在は福羽さんは直接業務には携わっておらず、
5名で経営されています。こちらは、将来を見越した投資という意味合いを持って、
他人の資本を入れずに、気の合う仲間と続ける場という認識でした。
一方でマクロミルでは、早くから上場を意識していました。他人に資本を入れてもらうと、
彼らに対する責任、具体的には投資に対するリターンを返すことが求められます。
そのことが緊張感を生み、ぎりぎりまで考え抜き、より良いアイデアを出すことに
繋がっていると語っていました。「仲間とやるのは気楽でいいが、1~2年すると緊張感がなくなり、
飽きてしまうのではないか。成長する機会を多く作るのが経営側の責任だと思う。
仲間と楽しくやるというのは、ちょっと逃げている気がする。
■今後の成長戦略
「マクロミルのビジネスモデルは非常に優れたものであり、海外のリサーチ会社を調べてみても、
このレベルに達しているところは無いため、これを海外に輸出したい。韓国には進出し、
今後は他国にも進出したい。そのためのパートナー作りが必要である。
また、国内市場向けには、現在のシステム(エアーズ3)のSaaS型での提供、
そしてCRMのソリューションへと進化させたい」と、最後に意欲的に語っておられました。
■所感
今回、久しぶりに経営者講義に参加して改めて思ったのは、事業が成功するには、
顧客が誰なのかはっきりしていること、目に見える具体的なメリットを提供できること、
仕組みがきちんとしていることが要であるということです。それでも予期せぬ事は起こるものであり、
それを克服するには、熱意を持って語り、行動することなのだなと、過去に受講した講座で
学んだことを思い出すことができました。
次回の経営者講義は、3月4日(木)「弁護士ドットコムの元榮太一郎さん」です。
元榮さんもABS19期の卒業生です、しばらくABSにはごぶさたしている方も、
当時の気持ちを思い起こす機会になると思いますので、いっしょに参加しませんか?
皆さんとご一緒できるのを楽しみにしております。
アタッカーズ・ビジネススクール卒業生 ABS@NET幹事 中平
~ 東証一部上場 株式会社マクロミル 取締役副社長 』
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2月15日(月)に、ABSご出身の福羽泰紀さんが凱旋されました。
福羽さんは、2001年にABSの講座を受講され、
創業メンバーとして2005年4月に東証一部上場を果たされました。
その福羽さんにABS経営者講義の講師として、ビジネスに対する思いを
存分に語ってもらいました。
本日は皆さんにその時の講義録をお届けいたします。
また、今回作成してくれたのは、ABS@NETの幹事である中平さんです!
受講生目線からの講義録を、ぜひお楽しみください。
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■概要
今回の経営者講義講義は、福羽氏がマクロミル創立前に勤めていたリクルート時代の
経歴から始まり、マクロミルの立ち上げ、苦境の克服、成功要因の振り返り、
そして、今後の成長戦略という順にお話が進みました。
■リクルート時代
「研究者になりたい」という想いから大学では物理学を専攻しましたが、
実験室にこもることが性に合わないことに気づき、違う道を模索していました。
ちょうどそのころ、電電公社が民営化し情報通信が面白くなると考えていたところ、
リクルートもこの分野に参入するという情報を聞きつけ、リクルートに入社を希望しました。
リクルート入社後、最初に携わった業務は、電話事業の企画立案でした。
元々は出版社であるリクルートには当然電話事業のノウハウはありません。
「このやり方で本当にいいんだろうか?」と不安になりながらも、業務をこなす日々が続きました。。
やがて、会社がMBA留学制度を実施することになりました。体系的な仕事のやり方を
身につけたいと感じていた福羽さんはこれに応募し、アメリカでのMBAを取得します。
”ただでさえ生意気だったのが、アメリカ帰りで益々生意気になっていたんでしょうね。
『アメリカ野郎』と呼ばれていました(笑)”
帰国後の1995年、インターネットが日本でも広がりを見せていたころ、
電子メディア事業部に配属となります。インターネットの面白さに惹きこまれ、
「元々リクルートが持っているデータベースをインターネットに公開したら、
これはきっとモノになるんじゃないか」と仲間と議論しながら、
何かできないかと、暗中模索の日々を過ごしていました。
■マクロミルの立ち上げ
1999年にリクルートを退社し、広告の出稿料を調査する「スマートピーアール」を
まず立ち上げます。競合が広告にいくら使っているのかは直接わからないため、
順調に依頼が続き、1年で年商1億円に到達しました。五反田に事務所を構えており、
そこにリクルート時代の仲間が訪ねて来ては、何か面白いビジネスはないだろうかと
議論を積み重ねます。
当時、マーケティングリサーチの分野には既存の大手企業がいましたが、彼らは電話や、
郵送による調査票のやりとりによって、調査を行っていました。インターネットを使えば、
もっと安く、かつ短期間で調査できるはず。
また、インターネットを使った事業としては、ポータルならヤフー、Eコマースなら楽天が
既に立ち上がっており、どうせやるなら後追いではなく、新しい分野を開拓したいという
気持ちが強かったことから、ネットリサーチに焦点を絞り、
2000年に杉本氏(現代表取締役社長)らとマクロミルを創業します。
■苦境の克服
ネットリサーチを行うにはシステムが必要となります。そのためシステムを開発できる人も
メンバーに加えて開発に着手し、費用をまかなうため出資を募ります。
ちょうどITバブルの時期であり、IT企業の社長さんを訪ねまわり、快諾の返事をもらいます。
しかし、間もなくITバブルが崩壊し、彼らが実際に出資してくれることは
ほとんどありませんでした。開発は既に進んでおり、2000年8月のカットオーバーに
向かっています。支払いの目処は立っていません。必死にお願いした結果、
トランスコスモスに2億円を出資してもらうことができ、最初の危機を克服します。
ネットリサーチは、リサーチしたい企業が調査票を作り、それに対してモニターが
インターネットを通じて回答します。マクロミル創業当時のインターネット普及率は20%程度であり、
利用者の属性としては、コンピュータ好きな、ちょっとオタク気味かも...という懸念がありました。
こうした偏りがあると、リサーチ結果の信頼性が揺らいでしまいます。
業界には、マーケティングリサーチ協会という団体があり、既存の大手リサーチ会社が運営を
リードしており、マクロミルは目の敵にされていました。この分野の権威とされるある大学の先生が、
論文で「ネットを使ったリサーチなんて、バイアスがかかってまともなリサーチにはならない。
あんなのはリサーチもどきだ」と批判されました。
そのため、調査結果の信頼性に不安を持つ顧客も現れましたが、「いずれインターネットの
普及率はもっと上がるはず、そうすれば大衆の声を反映するものになるのは間違いない。」
動揺せずにひとつひとつ丁寧に説明していき、信頼を得ていきます。
もうひとつ、信頼性を下げる要因として、回答をして得られるポイントを稼ぐためになりすましたり、
適当に回答したりする行為があります。これらは、どうしても一定の割合で発生するため、
システムにこうした回答を発見するロジックを実装し、地道にそうしたモニターを排除し、
信頼性を保ち続けています。
■成功要因
マクロミルの成功要因は、「属人的なリサーチを究極まで効率化する」にあると、
何度も強調しておられました。これは創業当時から強く意識したものです。
従来のリサーチ業界は、人に依存した、受託請負型の産業であったのに対し、
マクロミルは装置産業化を目指しました。つまり、標準的な仕組みを導入すれば、
仕組みがうまく機能し、調査票の作成→配信→回答→集計・分析→レポート作成まで
一気通貫してやってくれ、なおかつ従来のリサーチより安く、早くできることにこだわり、
システムを構築しています。
このことは数字に良く現れており、経常利益率は26~30%(他社は5~8%)、
調査期間は1週間程度(他社は1~2ヶ月)、受注額は30~40万円(他社は1票1万円が相場で
300票ほど集めるため300万円程度)という、業界でも屈指の好成績です。
調査票への回答率も、他社が10%程度なのに対し50~60%とずば抜けています。
究極まで効率化するもうひとつの柱として、採用・育成を掲げています。
10年選手のリサーチ経験者を採用するとなると、800~1000万円かかるが、
うちは新卒を含めて未経験者を採用します。そして半年で1人前になれる教育プログラムを作っています。
「標準化とマクロ」が合言葉となっており、誰かの良いやり方、手順は積極的に共有することを
奨励しており、2年目からは気が付いたら後輩の指導をしているという風土ができています。
”かなり意識して普段から口うるさく共有するよう言っていますし、人事評価にも反映させています。
そうすると、だんだんみんなやるようになりますよ”
■他人に資本を入れてもらっているという緊張感
最初に立ち上げたスマートピーアールは、現在は福羽さんは直接業務には携わっておらず、
5名で経営されています。こちらは、将来を見越した投資という意味合いを持って、
他人の資本を入れずに、気の合う仲間と続ける場という認識でした。
一方でマクロミルでは、早くから上場を意識していました。他人に資本を入れてもらうと、
彼らに対する責任、具体的には投資に対するリターンを返すことが求められます。
そのことが緊張感を生み、ぎりぎりまで考え抜き、より良いアイデアを出すことに
繋がっていると語っていました。「仲間とやるのは気楽でいいが、1~2年すると緊張感がなくなり、
飽きてしまうのではないか。成長する機会を多く作るのが経営側の責任だと思う。
仲間と楽しくやるというのは、ちょっと逃げている気がする。
■今後の成長戦略
「マクロミルのビジネスモデルは非常に優れたものであり、海外のリサーチ会社を調べてみても、
このレベルに達しているところは無いため、これを海外に輸出したい。韓国には進出し、
今後は他国にも進出したい。そのためのパートナー作りが必要である。
また、国内市場向けには、現在のシステム(エアーズ3)のSaaS型での提供、
そしてCRMのソリューションへと進化させたい」と、最後に意欲的に語っておられました。
■所感
今回、久しぶりに経営者講義に参加して改めて思ったのは、事業が成功するには、
顧客が誰なのかはっきりしていること、目に見える具体的なメリットを提供できること、
仕組みがきちんとしていることが要であるということです。それでも予期せぬ事は起こるものであり、
それを克服するには、熱意を持って語り、行動することなのだなと、過去に受講した講座で
学んだことを思い出すことができました。
次回の経営者講義は、3月4日(木)「弁護士ドットコムの元榮太一郎さん」です。
元榮さんもABS19期の卒業生です、しばらくABSにはごぶさたしている方も、
当時の気持ちを思い起こす機会になると思いますので、いっしょに参加しませんか?
皆さんとご一緒できるのを楽しみにしております。
アタッカーズ・ビジネススクール卒業生 ABS@NET幹事 中平
