明日は新年度になってから、最初のシーティング技術支援の作業があります。

 

 業者さんにとって、年度またぎの作業になる部分も多く、行政側から大きな圧力がかかってくる時期です。

 3月4月のシーティングは、そんなわけで、大変な数の予定が入ります。コロナ感染症も一段落(まだまだ、仕事の性格上油断できませんが)その様な時期的背景もあります。

 

 我が家でも、裏庭の大変な積雪もすべて消えて、家周辺の草取りを含む冬の始末を何とか終えました。以前ならば半日で出来た作業ですが、今は右股関節全置換手術1周年(5月8日)の検診を控える身ですので、準備を含め3日がかりの作業でした。

 本当にもどかしい作業でしたが、やり切った感を味わっています。

 

 福寿草やクロッカスは、既に枯れてしまいましたが、クリスマスローズは今を盛りに咲き誇っています。チューリップも、もう少しで主役を張るぞ~と言う感じで、ニョキニョキです。

 

 3月から4月の医療センターシーティングの間にも、遊んでいたのではなく、愛知県の大学から依頼されているSTB-07(シーティングバギー)の納入に向けての作業と今後の各種姿勢条件への調整のための取材活動をしていました。

 我が家のガレージ(半地下)も何とか作業が出来るほどに、気温が和らぎましたので、この作業もOKです。

 この作業は、医療センターの三浦PTが、毎年愛知県の障害者団体と協力して実施している講習会を聴講され、実施したいという人たちの助けになればと思っています。

 私も経験していますが、残念ながら、限られた時間制限の下での講習内容と言うのは、講義者の教育的背景などを中心に基礎的な内容に限られます。

 その実施に当たっては、地元の業者さんに頼るしかありません。しかし、多くの場合、業者さんは既に実施している手法や素材以外の知識にたよりがちで、実施に関する詳細までは伝えられていないので、最終的に我流になり、その中には、基本理念から大きく外れた仕様になってしまうこともあります。残念ながら、そんな姿を見ることが多いのです。

 私にとっては、私が監修した完全なABSを実現する仕様のSTBが、大学とはいえ愛知にあることが、何かの助けになればと、心から思っています。

 今後は、取材資料から、ABS実施のマニュアルを作成してお伝えしていきたいと思っています。

 

 60歳の定年ですべての全国活動からリタイヤし、早や12年となりました。つまり、72歳ってことですね。この間、望まれた1施設、1大学で、まずは地元のために、正しいABSをお知らせする活動に専念しながら、コロナ感染症で途切れがちでしたが熱心な希望を伝えられた地域の講習会活動を細々と続けているところです。

 実に多くの方が、医療者や障害者自身と保護者が、地元から遠く離れた北海道の医療センターまでいらっしゃいます。そのような人が核となって、地域の問題を解決したいと活動されています。そんな人たちの助けに少しでもなれるならばとの想いです。(にしむら)