■ナポレオンの髪の毛 1万3000キロ離れた豪シドニーで発見

フランス皇帝に上りつめながら後に失脚しセントヘレナ島で没したナポレオン・ボナパルトのものと見られる髪の毛が、オーストラリア・シドニーの市庁舎からみつかり、謎を呼んでいる。
学芸員のマーガレット・ベターリッジさんによると、髪の毛は築130年の市庁舎の改修作業中に保管室から見つかったもので、市庁舎の保管室内に長年、誰にも知られないまま放置されていたとみられる。
明るい茶色の毛、一束とともに手紙も添えられていた。手紙は英スコットランドのネッド・トッドという男性が書いたもので、1821年にナポレオンの死に立ち会ったウィリアム・クロカット少佐の親族の女性からナポレオンの髪の毛を譲り受けたと記されている。
この手紙の内容から、ベターリッジさんは髪の毛がナポレオンの物だと確信した。ベターリッジさんは、クロカット少佐はナポレオン死去の様子を描くために死の床に呼ばれ、髪の毛もナポレオンの死後に切り取られたものとみている。
謎を呼んでいるのは、髪の毛がナポレオンが51歳で死去したセントヘレナ島から、どのようにして1万3000キロも離れたシドニーまでたどりついたかということだ。この点については、ベターリッジさんもわからないという。だが、髪の毛がナポレオン本人の物であることに間違いはないとしている。
保管室からは、ナポレオンの髪の毛のほかにも骨董品や珍品が多数みつかっており、ベターリッジさんはこれらを集めた展示会を企画している。
