■新潟で放流のウミガメ、高知へ2千キロの旅 | へぇー。NEWS

■新潟で放流のウミガメ、高知へ2千キロの旅

$へぇー。NEWS

高知県黒潮町の田野浦漁港で今月初めからアカウミガメが居着き、NPO日本ウミガメ協議会(大阪府枚方市)などの調べで、左前脚の黄色い標識番号や装着位置から、2006年9月22日に新潟市の信濃川河口沖4キロで、同市水族館「マリンピア日本海」が治療後に放した個体であることが17日、分かった。

同館職員らは「遠く離れた太平洋で、よくぞ生きていた」と喜び、東シナ海を経由し約2000キロを旅したと推測する同協議会の松沢慶将・主任研究員は「けがをしたウミガメでも適切な処置をすれば、元気に繁殖地に戻ることの事例」としている。

市水族館によると、このカメは、01年12月に同市の海岸岩場に打ち上げられた。漁網などが絡み仮死状態だったが、同館の治療で回復。5年後に標識を付けて放流した。保護時の甲羅長は76センチ、幅61センチだった。

同館の野村卓之・展示課係長は「館では7回目の最も新しい標識放流。1995年の放流個体は、2年半後に兵庫県の淡路島で網に掛かり死骸(しがい)で見つかった。今回は生きていたのでうれしい。会ってみたい」と声を弾ませた。

このカメの観察を続けている同協議会員の溝渕幸三さん(62)(高知県四万十市)によると、17日も元気に泳いでおり、「近辺には今年100匹ほど上陸しているので漁港近くで産卵した可能性もある。移動距離にも驚くが、甲羅の横幅が80センチを超えており、わずか3年の間に成長しているのが不思議だ」と話した。