〇調整の秘訣とは、手に握りしめているものを放し、それと同時に状況を把握することにある。理性がぎゅっと握りしめているうちは、状況が事象の流れに従って展開する事を理性が妨害していることになる。シナリオへのどんな変更も当然のこととして受け入れることにより、あなたは自分によるコントロールの押し付けを断念することになる。それはつまりコントロールの放棄を意味すると同時に、自分の関与を維持し、したがって、状況をコントロール下に置くことをも意味することになる。
結局のところ、あなたは問題を避け、すべてが順調にいくように暮らしたいのである。もし調整の法則を利用し始めたら、そのようになる。それは自分の魂の意図で出来事に影響を与えようとすよりも効果的ですらある。問題は、すでに述べたように、理性には全ての展開を前もって理想的に予想する事ができない点にある。なぜなら、あなたはこの世界に一人だけで暮らしているわけではないからである。あなたの世界の層はほかの人々のたくさんの層と交差しており、彼らも常に何かを達成しようとしている。しかし、理性にとって、物事を前もって予見しておく必要はない。必要なことは、目的とするスライドを映し出し、調整の法則にしたがう事だけなのである。そうすれば魂の意図はあなたを目的へとうまく導いてくれるだろう。
調整は実践によって身つくことを指摘しておかなければならない。もしあなたがたが観念的に調整の法則を理解したのであれば、それだけではまだ十分といえない。その能力を常に発達・向上させる必要がある。あなたの見張り役は常時働いていなければならない。あなたが思わずネガティブなゲームに引っ張り込まれそうになっている瞬間を見逃してもらっては困るのである。
調整とは、亜空間を進むための最も効果的な方法なのである。あなたがそれぞれの出来事をポジティブな物として迎え入れると、そうすることでいつも好ましい方の分かれ道に入り、幸運の波と遭遇する事がより一層多くなることだろう。しかし、幸運の波に乗っかっても意図的かつ意識的に行動するのであって、現実を忘れて空想に耽ってはならない。そうすればあなたは幸運の波の上でうまくバランスをとることができる。ここに事象選択の核心がある。
聖書に「あなた方の信仰通りのことがあなた方に起こるように」とある。実際、これはその通りである。あなたは常に所有する心構えの出来ているものだけを受け取る。魂の意図はあなたの注文を非のうちどころなく実行する。あなたは、自分の世界観のパターンやこの世界における自分の居場所のイメージにしたがって、所有しているものを所有する。いまやあなたは事象選択の主な法則の全てを知っているのだから、自分の選択によって自分の運命を操ることができる。あなたの運命は自分自身の選択と信念に従ってた形作られていくことになる。
どうやって選択するかは、すでに御存知である。その方法の全てをどうやって信じたらよいか、という疑問に答えることが残されている。すでに述べたように、理性に事実を突きつけないと、納得させる事はできない。理性が信じたふりをすることはあり得る。また、理性がやみくもに狂信的に信じることもある得るが、それは極めて強い過剰ポテンシャルに基づく偽りの信念である。確信自体に過度な意義が与えられた場合がそれにあたる。理性は狂信にとりつかれ、何も見えず、何も聞こえない。理性は、魂だけでなく、自分自身をも箱の中に追い込んでしまったのである。だから、そんな信念は分別を欠き、妄信的となる。
偽りの信念の帆が魂の意図の風によって膨らむことは決してない。偽りの信念とは、自分喪失の迷路でコマが仕掛けた罠なのである。あなたが迷路から脱出したいと思っても、実はそれは幻想にすぎない。心の奥底では疑念を抱いているのだが、あなたはそれを疑う事すらしない。なぜなら、信念という防護壁によつて疑念とは仕切られているからである。
偽りの信念と本物の真の念とを見分けるにはどうすればよいか。本物の信念とは、信念というよりも知識といった方が的確だろう。もしあなたが手段を選ばずに自分を説得したり納得させたりする必要があるりというのなら、熱狂的または強制的にそうするわけで、それはつまり偽りの信念といううことになる。知識は、説得によるのではなく、事実によって形成される。あなたの理性の前に事実が突きつけられたら、あなたはただ単にそれを知ることになる。一方、偽りの信念は理性の監督下に置かれている。迷路の中にある幻想の間にいる理性は、そこへわずかな疑念さえも入り込むことの無いよう監視する。理性は、期待を託したいと思うと、何も聞きたくなくなるのである。
