細く長い絆 -3ページ目

細く長い絆

19年という空白の時間を経て、私たちは途切れた糸を結び始めた。
先が見えないまま…

あなたに会えるのは
私が夏の長期休暇中で

1ヶ月もいると
こちらでの生活が
当たり前のような
錯覚を感じてしまうから
現実と非現実の境界線を
見失いそうになる

いろんな事を
想像してみては
どれも行き止まりになる

私の話を
優しい笑顔で聞いてくれる
束の間の幸せが
長く続いて欲しいと
思ってしまう

あなたの
母親や兄姉たちと集う
その中に
私のいる姿を描いても
しっくりと来ない

そこでぴったりと
当てはまる構図は
やっぱり
あなたの奥さんだと
気づいてしまう

そうやって
私は非現実の世界から
現実の世界へ
引き戻されていく

どんなシナリオを書いても
結末はいつも同じになる

あなたと私は
別々の世界で生きていく