ウフィツィ美術館。 | つれづれパリ日記

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パリでの日常-マルシェ、お食事、ファッション、バレエ、スポーツ、読書など、日々のささやかな幸せを丁寧に綴っていきたいです。

今回のフィレンツェ小旅行の目的は
お買い物、ではなくビックリマーク
ウフィツィ美術館へ行くことでした
チョキ

夏場にフィレンツェへ旅行して
このウフィツィ美術館へ行こうとすると
入るために
長蛇の列が出来るはずで...
今回はシーズンオフなので
並ばずに入れるかな、という読みは
見事に的中
恋の矢

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すんなり入ることが出来ましたマーブル
入場料6.5ユーロでしたよ¥

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入口近くには
歴史上の有名人の銅像がたくさん並んでいて
カメラ

この方は「神曲」の作者ダンテカメラ

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レオナルド・ダ・ヴィンチカメラ

小柄なおじいさんというイメージでしたが
全然違いました...
dush

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ウフィツィ美術館といえば
学生時代の歴史の授業の断片的な記憶がよみがえりますが...
メディチ家が栄えた16世紀の
ルネッサンス時代の絵画が多数展示されている美術館だったはずですグッド!

うふふ、歴史の授業が好きだったんです~ラブラブ

調べてみると...
ダウン

「ウフィツィ美術館 (Galleria degli Uffizi) は、イタリアのフィレンツェにあるイタリアルネサンス絵画で有名な美術館である。1591年より部分的に公開されており、近代式の美術館としてヨーロッパ最古のものの1つである。またイタリア国内の美術館としては収蔵品の質、量ともに最大のものである。1982年に世界遺産フィレンツェ歴史地区の一部として認定されている。また、Uffiziは英単語officeの語源でもある。

メディチ家歴代の美術コレクションを収蔵する美術館であり、イタリアルネサンス絵画の宝庫である。展示物は2,500点にのぼり、古代ギリシア、古代ローマ時代の彫刻から、ボッティチェッリ、レオナルド、ミケランジェロ、ラファエロらイタリアルネサンスの巨匠の絵画を中心に、それ以前のゴシック時代、以後のバロック、ロココなどの絵画が系統的に展示されている。」
(Wikipediaより)

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美術館の建物は
ルネッサンス時代に
回廊だったところに2階、3階部分を建設した建物で
U字型になっていました
カメラ

もちろん、展示されている絵画は
写真撮影禁止でした
あせる

見るのを楽しみにしていた2枚の絵は
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」と「春」
ラブラブ

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(画像はお借りしました)

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(画像はお借りしました)

注:全体画像は、画像部分をクリックして見て下さいアクセス

岩波新書「名画を見る眼」高階秀爾(タカシナシュウジ)著
という、初版が古く、昭和44年ですが
今も読み継がれて、新版が刷られている本を持っていて
久し振りに読み返してみると...

ちょうど、ボッティチェリ「春」の解説があり
興味深く読みました
音譜

この2枚の絵は
油絵ではなく
中世以来のテンペラによって描かれていて
そのテンペラというのは
卵(卵黄または卵白)を主成分に
アラビアゴムやゼラチンを混ぜた媒剤に顔料を溶かして描く技法だそうです本

よって、油絵のように塗り重ねるのではなく
水彩画に近く
純粋でみずみずしい表現に適していて
経年による劣化が少なく
数百年経った今も
作品が鮮明な色彩を保つそうです本


そして、この絵画を深く知る上で大事なのは
ローマ時代の詩人オヴィディウスの長編詩「行事暦」の中の情景を知ることで
「大地のニンフ(妖精)、クロリスは
好色な西風ゼフュロスによって
花の女神フローラとなる」
情景がもとになっているということだそうです
キラキラ

「ヴィーナスの誕生」で
ヴィーナスに風を吹きかけているのが
西風の神ゼフュロスと妖精クロリスで
大きな貝に乗ったヴィーナスを
ゼフュロスは強く息を吹き、クロリスは柔らかなため息で
岸辺へと運んでいて

「春」では
大地の妖精クロリスが
西風ゼフュロスによって花の女神フローラに変貌するという
自然界での「春」が
人間界における「春」の表現でもあるのだそうです
本

ボッティチェリは「春」で
絵画にあるように、質素で清らかな純潔の妖精クロリスが
ギリシャ神話では愛の風とも呼ばれる西風の神ゼフュロスによって
花の女神、すなわち美としてフローラに生まれ変わるという
「愛の変貌」を表し
フローラの左側に描かれている3人の女神は
「愛慾」「純潔」「美」を表現したそうです
本

他にも...

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(画像はお借りしました)

レオナルド・ダ・ヴィンチ「Annunciation 受胎告知」

カラヴァッジョ
リッピ
ラファエロ
ミケランジェロの作品などのほかに
ルーベンスやレンブラントの展示もあったようなのですが
ちゃんと下調べして行かなかったので
見逃してしまいました~
ナミダ

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U字型の建物の廊下には
たくさんの銅像があったのですが
よ~く眺めていると
ある共通点を発見!!

皆、くりんくりんのクセ毛か
髪の毛がないかどちらかなんです~たらー

くだらない発見ですみません
叫び

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屋上から見える景色も綺麗で
ウフィツィ美術館を堪能しました~
らぶ