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昨日の夜の曇り空は何か最果ての地を想像させるような幻想的な空だった。少し靄がかったような感じで光が反射していた。旅情を強く感じ、日中にどんな感じになるのかが楽しみだった。


宿近所の犬がワンワン吠えながらオレの回りを付いてくる。でも咬まない。なのでそのまま悠々と歩いていった。


天気予報は晴れなはず。そしてオレは超絶晴れ男。朝起きたときの光は眩いばかりだった…


ことになるはずだったのだが


外に出たら雪だった笑


粉雪がしんしんと降っている。その静寂と雪質がまた絶妙に空間を演出しているなあ。


次の宿泊地オンダリビアまでは近いのでチェックアウトの時はタクシーを呼んで貰った。


運転手が気さくに話しかけてくる。バスク人の男性、短髪髭面がボチボチいる。独特、オーソドックスユダヤ人の変形バージョンみたいな笑


話していると、「バスクにしては寒いね、ここはめったに雪は降らないんだけど」と言ってた。


次の宿の名はTxoko Goxoa。思いきしバスク語である。発音は「チョコ・ホショア」である。旧市街地の中にあり、実は旧市街地は城塞都市の名残が色濃く残っている。この地の建物はすごく民族色が豊かで、色彩感も独特である。


というか物凄くいい雰囲気の街並み。まさに映画の一シーンのような所である。


路地に入り呼び鈴を鳴らす。出てきたのは人懐っこい笑顔がチャーミングな小柄の女性。手続きを色々して、あと帰りにアンダイエに行く際の交通手段の確認の際に色々手伝ってくれたのだ。あと、シブールに行くバスのスケジュールも調べてくれた。その時に電話でバスク語を喋ってるので、「バスク語だね」ていうとニコッとして「そうよ、この辺ではバスク語よ」と。


宿はのんびり静かでキレイ。昨日の宿もそうだけど、バスク人って清潔感がある気がする。


さっき、雪がちらつく街中を散歩に行ってきた♪城塞都市に雪がうっすら掛かるのはとても絵になる。


町の中心部に向かって歩いていくと写真が撮りたくなる風景がたくさんある。市場でハム、プロヴォローネチーズ、バゲット、レタス、トマト、水を買う。楽々2日分の食料で800円。水なんて0.52ユーロで2リットル。


宿に戻りのんびり昼寝。小鳥がひっきりなしにさえずり、近くの教会が鐘を鳴らす。ああステキ。


明日はシブールにあるラヴェルの生家を訪ね、海を見ながら散歩したり曲を書いたりしようかな。