という訳で、チューリッヒからパリ経由バルセロナというなかなかのチャレンジな陸路で。チューリッヒからのTGVだが、フランス語、ドイツ語といった感じになる。ドイツのドイツ語に耳が慣れたらスイスのドイツ語には少し違う響きがしてそれも楽しい。ドイツ語からフランス語の切り替えは意外にスムーズだった。


フランスに入ると景色が変わってくる。地形がなだらかな丘が増え、点在する家の表情も気持ち穏やかである。


しかし高速区間に入ると別人のようにブッ飛ばすTGV。そしてチューリッヒから4時間でパリに。


久しぶりのリヨン駅である。1997年以来かな。懐かしい。そういえばスイスでは誰も「Entschuldigung!」的な事を言わないのだが、パリ駅では「Pardon」とキチンと言う人が多い。


しかしすごい活気と洗練のオーラを感じ、とても心地よかった。ずっといたい気もしたけどまた戻ってくるのでまずバルセロナモード笑


TGVを乗り換える。


道中の景色はとても美しい。画に描いたような景色である。時間があればゆっくり訪ねてみたい場所がいっぱい。


しかし、ニームの街並みの美しさには息を呑んだね。なんともいえない優しさと昔からあるような硬派な面構えを兼ね備えたような魅力ある駅から見える街の風景。思わず列車の中でエチュード一曲書いた。


カフェカーに行ってクロック・ムッシュ、レンズ豆のサラダとミネラルウォーターのランチ。


日も暮れて来て列車はどんどん南下。


1992年、オレの入るずっと前だがアトランティックブラスクインテットが国際コンクールで一位を取った地ナルボンヌ。


そして夜になり、フィゲラス・ヴィラファントに到着。ここでスペイン列車に乗り換え。


モダンな列車で自動英語アナウンスもある。


隣はなんかスペイン衣装ぽいショールを羽織った日本人。手には地球の歩き方笑あとはフランス人、アメリカ人であんましスペイン人はいなかった。


最後はずっとノロノロ運転だったのになぜか定時着。これは計算されていた?


駅には昔の合宿生が迎えに。宿に荷物置いて軽くバルに。宿の向かいに手頃なバルがあり。何となくニューヨークでコミダを食うときに似た店の間取り。懐かしい。なんかスパニッシュなルーツを感じる。


そして本日。バルセロナにしては肌寒いのかな?まあでも良さげな天気で、本日はレッスンをしてから1人でブラリとバルセロナ市街地散策。これが楽しい!バルセロナの街並みだが、懐かしい要素があったりヨーロッパの重厚な感じの通りや路地の感じがあったり、活気があって飽きさせない。


暫くのんびりと歩いてる(散歩には金かからないしね笑にひひ)。いや~良さげ。


宿に早く帰ってきて今日は作曲をしてた。デュエットを二曲仕上げ、13曲書き貯まった。20曲で1冊出す予定だからまだボチボチ書かないと。あとはニームの素晴らしい街の風景に感動したときのヴォカリーズ的なエチュードを一曲書いた。


久しぶりのヨーロッパだがなんか懐かしい気分がする。自分の感性が躍動感を持っている。自由で自然体だ。前に何回か来たときよりも遥かに自然体で楽しんでいる自分がいる。


意外に日本では知らないうちにストレス溜めてるのかな、オレ?笑 自分の中では自由に感じて生きてるんだが、つまらない人生のしがらみや一面的な「現実」という強迫観念の影響はあるのかもなあ、というのはある。


でもオレは日本を自分の生きる場所にしている。自分の生きる場所で自分が不自由しない場所にすればいいだけの話だ。その為の戦いならちっともイヤじゃない。人に指図され続けてそこそこ成功するぐらいなら自分でやって失敗する方がマシだし。


だから戦う意欲が湧いてきたとも云えるパンチ!


さ、またあした。