日付かわって今年の8月15日が来た。長文の箇条書きのようなもので、自分へのメモだが、考える切っ掛けとしてもらえば幸いである。自分のスタンスは、「わからない言葉があればすぐその場で勉強する」である。それを20年蓄積すれば結構貯まる。だからわからない単語とかがあったら色々学んでみて欲しい。
近代の政治、謀略の複雑さが、国民に情報を判断させるのを難しくさせている。国是、国体と言う物が現代の良くも悪くもボーダーレスになってきている世の中でその存在意義を問われる事は多い。論理構成に基づいた知性武装と言う物は、元来農耕民族のDNAにはないかも知れない。しかし国体の存続という固有性を保守する為には国を司る者達がそのリーダーシップを取らなければならない。さらには国民にその知識、教育を促進せねばならない。
そして、咨意的な情報操作が可能な現代のメディアに於いて、現時点で国民は残念ながらそれをきちんと選択するメディア・リテラシーを持っていない。
アメリカのWGIP等の戦後政策をキチンとみんな勉強しているか。下山事件、鹿地亘事件等の事件からその時代の世相が読み取れると思う。
アメリカ軍の真珠湾の謀略はすでに機密解除の公文書によって明らかになっているのを知っているか。JB355とフライングタイガーの存在を知っているか。
日本の国際連盟脱退に至る経緯、リットン報告書とARA(アングロ・ルッソー・アメリカーナ)の密約を知っているか。
A級戦犯とされたうちの特定の人間が釈放され、国政に関わった時にCIAのスパイとされてる疑いのある人物の存在を知っているか。
戦後政策は日本人の価値観に不可逆的方向性を植え付けた。いわゆる右よりと呼ばれるスタンスの人間(右翼と呼ばれる人間も)は愛国、反中国だが、何故かアメリカには好意的だと思う。逆に左側の人間はその真逆だ。それが何故か読み解かねばならない。
中国にしても、中華思想の勉強、いにしえからの歴史と価値観。アヘン戦争、近代の中国の歴史、そして中華人民共和国と毛沢東と文革。これらをいっしょくたに「中国」と呼ぶのは余りにも無能だと思う。蒋介石と台湾(中華民国)と台湾の歴史。色々勉強せねばならないことはまだまだある筈だ。でも、中国アレルギーや脅威の根拠は必ず存在する。問題はそれをどうしたいかだ。そしてどういう風に相手と渡り合うか、だ。先ずは相手を知らねば交渉やバトルは出来ない。
そして日韓関係。
韓国にしろ、近現代史で考えたら色々な事が見えてくる。日韓併合後に、確かに韓国社会はインフラ的に近代化を遂げた一面はあるのだ。その事を第二代大統領の朴正煕は認識している。実際に彼は池田勇人内閣時に国交を正常化させ、その時に日韓基本条約(1965年)を締結したのだが、その協約として
(財産及び請求権に関する問題の解決並びに経済協力に関する日本国と大韓民国の間の協定[日韓請求権並びに経済協力協定])というのがある。
協定に於いてだが、当時世界最貧国レベルだった韓国(実際に朴と金日成はそういう意味ではライバルだった)に対して日本は国交樹立と同時に5億米ドル(もちろん360円時代、無償3億、有償2億)と民間融資3億ドルの経済協力支援を行っている。その資金で韓国はインフラ整備を行い、ベトナム出兵でアメリカ政府から得た資金も合わせて俗に言う「漢江の奇跡」といわれる経済成長を成し遂げた。
日本側はこの基本条約の交渉過程で、韓国人への個人補償を提案していたが、韓国側は拒否し、その政府が一括で協力金を受け取り、韓国政府が個人補償を行うという形で両国は合意。実際にその金は殆どインフラ整備に回された。
一般の韓国人は、ほぼ全くこの事実を知らなかった。2005年1月17日に大韓民国で韓国側の基本条約及び付随協約の議事録の一部が公開された。そこには個人賠償請求について当該諸条約の本文に「完全かつ最終的に解決した」と「1945年8月15日以前に生じたいかなる請求権も主張もすることができないものとする」の文言が明記されている事が韓国で初めて明らかになった。
だから韓国国民は不満を感じ、再度請求してるんだ。だから韓国の政治家にキチンとケリを付けるように日本の政治家が促さねばならない(多分してる)が、韓国の政治家にしたらそれを実行したら「死ね」というもんだ。韓国国民はそういう所は率直だ。民主党政権、2010年3月17日にも「財産及び請求権に関する問題の解決並びに経済協力に関する日本国と大韓民国の間の協定により、両国間における請求権は、完全かつ最終的に解決されている」と見解を発表している。
この発想、執拗な反日教育のルーツは、韓国併合時にアメリカに留学していて、日本に異常な反感を持っていた韓国初代大統領李承晩から来ているとオレは考える。そして軍事政権がつい30年前まで支配していた国である。だから、近いところもあり、異質な所もあるんだ。そのバックグラウンドを正確に把握しなければ理解、交流、衝突が建設的に行えるわけがない。
韓国もライタイハンの存在や、ベトナムでの虐殺について、負の遺産をしょいこんでいる。
こういう事を全て踏まえた上で、歴史考察に於ける自分の立ち位置を決めなければ偏狭だと思う。
日本人も義侠心に溢れ、勤勉で真面目な反面、流されやすくミーハーで、知らない人や関係ない人には驚くほど無関心で冷たく、または村八分のような危険な付和雷同的気質も持ち合わせている。南京大虐殺等にしても誇張されているという主張にどちらかと云えば肯定的なのだが、日本人のそのパッシブ・アグレッシブな残虐性の下地は知っているから、残虐行為ゼロでは絶対にないと思う。
それを踏まえた上で敢えて言う。
近代戦争と言うのは、残念ながら大国間では経済的要素、確信犯の反社会的行為なんだ。その運命と不条理(好き好んで殺したいヤツや死にたいヤツなんていないんだ)の波に巻き込まれたりするその中で、自らの住む国のその国体、支柱を護らん、と運命を従容と受け入れて犠牲になった人達なんだ。その人達の心意気を察するに、それを英霊と呼んでもいいではないか。
要するに日本人として文化的支柱を日本的に守れなければならない反面、それを国際的に納得させるためには、その舞台を理解した上で、そこで戦えなければならない。つまり、ホームでもアウェイでも戦える人材にならねばならない。
自らの生まれ育ってきたDNAを消し、完全にボーダーレスになるステージに人間はまだ立つことは出来ないと思う。大元を失うと国体、精神的支柱を失う。しかし、世界には色々な人間がいる中で、共存しようとするなら「世界市民」的な一面も持たねばならないと思う。
考えること、学ぶ事は多い。
でも、亡くなった人に今生きている者が時間を割いて、思いを馳せる事って人の繋がりの基本の一つじゃないかな。
近代の政治、謀略の複雑さが、国民に情報を判断させるのを難しくさせている。国是、国体と言う物が現代の良くも悪くもボーダーレスになってきている世の中でその存在意義を問われる事は多い。論理構成に基づいた知性武装と言う物は、元来農耕民族のDNAにはないかも知れない。しかし国体の存続という固有性を保守する為には国を司る者達がそのリーダーシップを取らなければならない。さらには国民にその知識、教育を促進せねばならない。
そして、咨意的な情報操作が可能な現代のメディアに於いて、現時点で国民は残念ながらそれをきちんと選択するメディア・リテラシーを持っていない。
アメリカのWGIP等の戦後政策をキチンとみんな勉強しているか。下山事件、鹿地亘事件等の事件からその時代の世相が読み取れると思う。
アメリカ軍の真珠湾の謀略はすでに機密解除の公文書によって明らかになっているのを知っているか。JB355とフライングタイガーの存在を知っているか。
日本の国際連盟脱退に至る経緯、リットン報告書とARA(アングロ・ルッソー・アメリカーナ)の密約を知っているか。
A級戦犯とされたうちの特定の人間が釈放され、国政に関わった時にCIAのスパイとされてる疑いのある人物の存在を知っているか。
戦後政策は日本人の価値観に不可逆的方向性を植え付けた。いわゆる右よりと呼ばれるスタンスの人間(右翼と呼ばれる人間も)は愛国、反中国だが、何故かアメリカには好意的だと思う。逆に左側の人間はその真逆だ。それが何故か読み解かねばならない。
中国にしても、中華思想の勉強、いにしえからの歴史と価値観。アヘン戦争、近代の中国の歴史、そして中華人民共和国と毛沢東と文革。これらをいっしょくたに「中国」と呼ぶのは余りにも無能だと思う。蒋介石と台湾(中華民国)と台湾の歴史。色々勉強せねばならないことはまだまだある筈だ。でも、中国アレルギーや脅威の根拠は必ず存在する。問題はそれをどうしたいかだ。そしてどういう風に相手と渡り合うか、だ。先ずは相手を知らねば交渉やバトルは出来ない。
そして日韓関係。
韓国にしろ、近現代史で考えたら色々な事が見えてくる。日韓併合後に、確かに韓国社会はインフラ的に近代化を遂げた一面はあるのだ。その事を第二代大統領の朴正煕は認識している。実際に彼は池田勇人内閣時に国交を正常化させ、その時に日韓基本条約(1965年)を締結したのだが、その協約として
(財産及び請求権に関する問題の解決並びに経済協力に関する日本国と大韓民国の間の協定[日韓請求権並びに経済協力協定])というのがある。
協定に於いてだが、当時世界最貧国レベルだった韓国(実際に朴と金日成はそういう意味ではライバルだった)に対して日本は国交樹立と同時に5億米ドル(もちろん360円時代、無償3億、有償2億)と民間融資3億ドルの経済協力支援を行っている。その資金で韓国はインフラ整備を行い、ベトナム出兵でアメリカ政府から得た資金も合わせて俗に言う「漢江の奇跡」といわれる経済成長を成し遂げた。
日本側はこの基本条約の交渉過程で、韓国人への個人補償を提案していたが、韓国側は拒否し、その政府が一括で協力金を受け取り、韓国政府が個人補償を行うという形で両国は合意。実際にその金は殆どインフラ整備に回された。
一般の韓国人は、ほぼ全くこの事実を知らなかった。2005年1月17日に大韓民国で韓国側の基本条約及び付随協約の議事録の一部が公開された。そこには個人賠償請求について当該諸条約の本文に「完全かつ最終的に解決した」と「1945年8月15日以前に生じたいかなる請求権も主張もすることができないものとする」の文言が明記されている事が韓国で初めて明らかになった。
だから韓国国民は不満を感じ、再度請求してるんだ。だから韓国の政治家にキチンとケリを付けるように日本の政治家が促さねばならない(多分してる)が、韓国の政治家にしたらそれを実行したら「死ね」というもんだ。韓国国民はそういう所は率直だ。民主党政権、2010年3月17日にも「財産及び請求権に関する問題の解決並びに経済協力に関する日本国と大韓民国の間の協定により、両国間における請求権は、完全かつ最終的に解決されている」と見解を発表している。
この発想、執拗な反日教育のルーツは、韓国併合時にアメリカに留学していて、日本に異常な反感を持っていた韓国初代大統領李承晩から来ているとオレは考える。そして軍事政権がつい30年前まで支配していた国である。だから、近いところもあり、異質な所もあるんだ。そのバックグラウンドを正確に把握しなければ理解、交流、衝突が建設的に行えるわけがない。
韓国もライタイハンの存在や、ベトナムでの虐殺について、負の遺産をしょいこんでいる。
こういう事を全て踏まえた上で、歴史考察に於ける自分の立ち位置を決めなければ偏狭だと思う。
日本人も義侠心に溢れ、勤勉で真面目な反面、流されやすくミーハーで、知らない人や関係ない人には驚くほど無関心で冷たく、または村八分のような危険な付和雷同的気質も持ち合わせている。南京大虐殺等にしても誇張されているという主張にどちらかと云えば肯定的なのだが、日本人のそのパッシブ・アグレッシブな残虐性の下地は知っているから、残虐行為ゼロでは絶対にないと思う。
それを踏まえた上で敢えて言う。
近代戦争と言うのは、残念ながら大国間では経済的要素、確信犯の反社会的行為なんだ。その運命と不条理(好き好んで殺したいヤツや死にたいヤツなんていないんだ)の波に巻き込まれたりするその中で、自らの住む国のその国体、支柱を護らん、と運命を従容と受け入れて犠牲になった人達なんだ。その人達の心意気を察するに、それを英霊と呼んでもいいではないか。
要するに日本人として文化的支柱を日本的に守れなければならない反面、それを国際的に納得させるためには、その舞台を理解した上で、そこで戦えなければならない。つまり、ホームでもアウェイでも戦える人材にならねばならない。
自らの生まれ育ってきたDNAを消し、完全にボーダーレスになるステージに人間はまだ立つことは出来ないと思う。大元を失うと国体、精神的支柱を失う。しかし、世界には色々な人間がいる中で、共存しようとするなら「世界市民」的な一面も持たねばならないと思う。
考えること、学ぶ事は多い。
でも、亡くなった人に今生きている者が時間を割いて、思いを馳せる事って人の繋がりの基本の一つじゃないかな。