洗濯する犬のブログ -2ページ目

洗濯する犬のブログ

キャベツとの組み合わせでさらに味わい深くなりました。くわえて、唐辛子を練り込んだ、ピリッと辛旨いチキン味です。
熱量 129kcal
たんぱく質 3g
炭水化物 14g
ナトリウム 176mg

放浪癖、とでもいうのか、ついフラフラと旅をしたくなる。‌‌



忙しい仕事のことや、煩わしい人間関係などを忘れて、どこか遠くに行ってしまいたい、と思って俺は旅人になるのだ。‌‌




そして今日もまた俺は一人旅をする事にした。‌‌




まず向かったのスペインだった。‌‌



ボンジュール!‌‌



俺は家を出ると、道行く人達に挨拶をしながら足を進めた。‌‌





さて、日も暮れてきたので俺は宿を探した。‌‌



それで、目に付いたのが松山旅館(仮名)というボロくて安そうな宿だった。‌‌



俺はそこに向かった。‌‌





ボンジュール!‌‌



と旅館の女将さんに挨拶をして一晩泊めてくれるよう頼んだ。‌‌



もちろんお金はないので俺は「ノーマネー」を繰り返した。‌‌



だが、やはりお金がないと泊まれない、と言うことで‌‌


俺は身振り手振りを交えて必死に女将さんに訴えた。‌‌



「私は日本から遥々このスペインにやってきました。‌‌


私はスペインが大好きです。」‌‌



と。‌‌



それでも、なかなか強情な女将さんで彼女は俺に向かって‌‌


私はあなたを知っている!‌‌


とか‌‌



○○さんのところの息子さんでしょう!‌‌



とか‌‌



近所でもキチガイで評判の!とか‌‌



終いには‌‌



警察を呼ぶわよ!‌‌



とか言ってきた。‌‌



けれども、日本語はとても難しくて俺には理解ができない。‌‌



だから俺は「ノー日本語!」と何度も叫んだ。‌‌



「でも寿司とトーキョーはわかります!」も付け加えて。‌‌






しばらく沈黙が続き、女将さんの蔑む目が怖く、その上いい加減、本気で警察を呼びそうだったので俺は慌ててその旅館を後にした。‌‌




やはり外国は怖いところだ…‌‌



俺はひとまず近くの公園に逃げこみ一息ついた。‌‌




まぁ今夜は仕方なし野宿だ。‌‌



それに寝る前に腹ごしらえも必要だ。‌‌




俺はコンビニに行ってオニギリを2つ掴んだ。‌‌



もちろんお金がないので店員には‌‌



「ノーマネー」と‌‌
「私はスペインが大好きです」‌‌

と言った。‌‌



しかし、ここでも俺のスペイン語は通じないらしく‌‌


その店員に‌‌



キチガイだの‌‌



コジキだのと罵倒された。‌‌



しかも流暢な日本語で。‌‌





俺は腹ごしらえを断念し、その空腹をまぎらわすためにコンビニで立ち読みをしている女子高生を見物した。‌‌



オー!ジャパニーズ ゲイシャ!‌‌



と、いつしか俺は浮かれて手を叩いて喜び、‌‌



「日本の女性は奥ゆかしくて大好きでーす」‌‌



と片言の日本語を繰り返しながらその女子高生を写真撮りした。‌‌



さらに興奮してきた俺は彼女のスカートをめくっては写真に収めたり‌‌



彼女の耳元で「結婚」について熱く語ったりした。‌‌




優秀な日本の警察官がすぐ真後ろにいるとは全く知らずに…‌‌






次回はインドに行きます。‌‌




おしまい‌‌
今日未明、流暢な事件が発生。

自称、国歌斉唱省グランプリ課勤務の阿部・アベルトンさん(36歳)が自宅近くの空き地で宛先入力に没頭しているところを何者かに襲われて死亡。

凶器は懐メロで(検索結果では「お人好し」が該当)
遺体に外傷はなく、土壇場でのしおらしさを発揮寸前であった。


死因は情緒不安定ながら縁もゆかりもない豆知識に悶絶したことによるもの。


目撃者の証言によると犯人は七十代くらいの男で激辛を希望。
片言のニヒリズムを身に纏い、三途の川に食らいつきたがったという。

警視庁捜査本部ではこれを密室殺人と断定し、以前つかめない犯人の足取りを追っている。



追伸
いささか飲みすぎた感が否めないものの、こめかみにフレンチキッスはお手の物である。
山が呼んでいる……


朝、目覚めたとき、俺はそんな気がした。


それで登山に挑戦しようと思ったのですが、悲しいかな、今日も仕事なのです。


それでも俺は登山に挑戦したい。


山が俺を呼んでいるのだ。


さっきから。




そこで俺は会社を休むことにした。‌‌



さて、会社に休むことを告げるため連絡しようと思った。‌‌



しかし、この不況の時代に「登山に挑戦するから休ませてくれ」とは言いにくい。‌‌



下手をすれば首になる。‌‌




嘘でもいいから何か別の言い訳を考えようと俺は頭をひねった。‌‌





だが、何も思い付かない。‌‌


寝起きのためか、名案が浮かばなかった。




刻一刻と出社の時間が迫り、仕方がないので俺はとりあえず会社に電話をしてみた。‌‌





「あらKさん(俺のこと)どうしたの?」‌‌

と、会社の事務のおばさんである。‌‌



「あの……実は……」‌‌

と俺はそこから言葉につまった。‌‌



当然である。何も言い訳を考えていなかったからだ。‌‌



「ねぇ、何かあったの?」‌‌

と事務のおばさんが苛立った口調で言った。‌‌



焦りはじめた俺はひとまず深呼吸をして呼吸を整えた。‌‌



それから頭の中に何でもいいから何かイメージを…‌‌



うまく名案が浮かぶかもしれない。‌‌





すると俺の頭の中にパッと宇宙が浮かんだ。‌‌



「宇宙…」‌‌



俺はそれをそのまま言葉にした。‌‌



「はっ?」‌‌



と事務のおばさん。‌‌



俺は負けじと次のイメージだ。‌‌




次に頭の中に浮かんだのは日本猿であった。‌‌



「日本猿………宇宙には日本猿が…」‌‌



電話口の向こうはすでに無口である。‌‌



俺はかまわず更にイメージをした。‌‌





そこで浮かんだのは銀行のATMだ。‌‌



「宇宙では日本猿が銀行のATMによって……」‌‌



しかし、もう俺の頭の中はからっぽである。‌‌



やばい、何も浮かばない……‌‌





負けるか!‌‌



俺は頭に力を入れイメージを絞り出そうと踏ん張った。‌‌






やがで、ようやく浮かんだのは一本のビデオテープだった。‌‌




勝った…‌‌



俺はほっと安堵の息を漏らした。‌‌





「宇宙では……日本猿が銀行のATMによって……ビデオ録画を強要されている……」‌‌





電話は既に切れていた。‌‌




だが、俺は勝者なのだ。‌‌




緊張が解けると一気に疲れを覚え、それが勝利の喜びと絡み合い、眠気を誘った。‌‌




寝よう。‌‌



俺は微笑みながらベッドへと潜りこんだ。‌‌







そして、次の日。‌‌
なぜか俺の仕事はなくなったのであった…‌‌