いよ待ちに待ったGW(ゴールデンウィーク)である。
俺は前々から用意していたGWケーキをテーブルの上に置いた。
よりいっそうGWを堪能するために部屋の明かりを暗くして、ケーキにはロウソクをプラスして。
ゴールデンウィークおめでとう!
1人クラッカーを鳴らすのは少しむなしかったけど、俺は自作のGWソングを大声で歌うことでそのむなしさを補った。
素敵なゴールデンウィークはなんと入会金が無料~♪
喉がかれるほど熱唱してケーキを平らげて、それから外着に着替えて家を出た。
家を出てから俺は神社に寄ってGWのお参りをした。
GWが当たりますように…
と願い事をしてデパートに向かった。
デパートでは三階の婦人服売り場を目指した。
貧乏な俺だけどせめてGWぐらいは自分へのご褒美にGWプレゼントを買うつもりだった。
それは以前から欲しかった半透明のアダルトなブラジャーだ。
やっぱりGWは美しい女でいたいわ…
俺は独り言を呟いて、そのブラジャーを購入した。
デパートからそのまま職場に向かった。
俺の仕事は漁師である(準社員)
港の事務所の更衣室に入ると先輩のタロウさんが着替えていた。
ゴールデンウィークおめでとうございます。
GWの挨拶をして、俺は着替えを始めた。
さっそくさっき買ったブラジャーを付けてみる。
更衣室の鏡に淫らな肉体を映し、うっとりとした。
その時、俺はタロウさんの視線に気付いた。
まるで獲物を狙うケダモノのような目で私を見てる…
身の危険を感じた俺は胸の辺りを手で隠し、早々に着替えを済ませて、次に化粧を始めた。
実のところ今日ぐらいはタロウさんに抱かれてもいいかな、と思った。
だって今日はGWなんだもん。
しかしそれはGWの気持ちを裏切る行為であり、いくらGWだからといって許されることではなかった。
馬鹿な女でごめんね、GW…
GWに対して短時間でも心変わりをした自分を責めて、俺は一粒の涙を流すのだった。
「先輩、それでは失礼します。よいゴールデンウィークを!」
そう言って、着替えと化粧を終えた俺は自身とは全く無縁の会社の事務所を後にした。
さて、帰宅。
で、GWと言えばやはり子供の日である。
俺は四つん這いになると子供の日に因んでハイハイをして家に向かった。
バブゥ~
だが、すぐに気力と体力を失いタクシーに乗った。
そして、自宅前。
その支払い時に子供料金が適用されないことで俺は怒り、タクシーの運転手と口論になった。
バブゥ~!(I like girl!)
あくまでも童心に戻って駄々をこね泣きじゃくった。
しかし、所持金12円の俺は無賃乗車の罪によって切腹の刑に。
こうして俺の短い生涯とGWは幕を閉じたのであった。
おしまい
今日は自炊をしようと思いました。
それで、自炊
で、真っ先に思い浮かんだのがカレーでした。
しかし、料理をしたことのない俺はカレーの作り方がわかりません。
そこで俺は本屋で料理の本を買ってきてカレーのレシピを学びました。
とにかく、カレーにも様々な種類があります。
スープカレーや黒いのやら白いのやら。
果ては辛いのから甘いのまで。
自分は辛いのが苦手で、野菜が嫌いです。
というか、カレー自体が嫌いなのです。
まぁ、それはさておき、俺は料理の本を読みながらカレー作りのイメトレ(イメージトレーニング)に没頭しました。
あくまでもイメトレだけなのは俺の住む会社の寮に調理器具がないからですが。
そんなわけで、俺は頭の中でカレーの事ばっか考えてました。
風呂場でも、トイレの中でもカレー、カレー、カレー、女、カレーです。
もちろん、お昼寝中も、コンビニで弁当を選んでいるときもカレーは頭から離れてくれません。
すると、驚くことに、カレーの神髄が俺の体内を駆け巡ったのでした。
それから次々と架空のスパイスや妄想上の科学調味料が俺の魂に味を付けていきました。
頭の中ではカレーの歴史が走馬灯のように流れていきます。
そして、ついに究極のカレーが完成したのです。
俺の頭の中で。
それはとても、まろやかな味で、かつ斬新で今までに類の見ないカレーでした。
このカレーの味を世に広めたい…
このカレーの味で一儲けしたい…
と、俺は自分の店を持つことにしたのです。
それにはまず店を構えなくてはなりません。
だが、お店を建てるとなると金銭的に厳しい。
貯金残高0円(笑)
初めての挫折と高い壁。
そんな折、俺の愛読する「月刊 紙パックリサイクル戦術」に
夢は諦めるな!
の一文が。
そうです。夢は諦めてはいけません。
そこで考えた末、店を建てずに今住んでいる寮で開業することにしました。
しかし、それには会社の承諾を得ないといけません。
会社の寮なので。
俺は後日、会社に申請書を提出することにし、翌日会社の上司に相談しました。
俺「あの、カレーの店を出すことにしたのですが。」
上司「あ、そう。でも、うちはアルバイト禁止だよ。ここは辞めてもらうからね。」
いや、アルバイトとかではなくて…
てかアルバイトみたいものですが(笑)
と言う俺の言葉は工場の機械のカシャーン、カシャーンという音によって虚しく掻き消されたのであった。
そうして、俺は会社を首になり、無論、会社の寮からも追い出され
今は無一文で地べたにはいつくばって生きてます。
ちなみに次回の俺の夢は黒人になることです。
おしまい
それで、自炊
で、真っ先に思い浮かんだのがカレーでした。
しかし、料理をしたことのない俺はカレーの作り方がわかりません。
そこで俺は本屋で料理の本を買ってきてカレーのレシピを学びました。
とにかく、カレーにも様々な種類があります。
スープカレーや黒いのやら白いのやら。
果ては辛いのから甘いのまで。
自分は辛いのが苦手で、野菜が嫌いです。
というか、カレー自体が嫌いなのです。
まぁ、それはさておき、俺は料理の本を読みながらカレー作りのイメトレ(イメージトレーニング)に没頭しました。
あくまでもイメトレだけなのは俺の住む会社の寮に調理器具がないからですが。
そんなわけで、俺は頭の中でカレーの事ばっか考えてました。
風呂場でも、トイレの中でもカレー、カレー、カレー、女、カレーです。
もちろん、お昼寝中も、コンビニで弁当を選んでいるときもカレーは頭から離れてくれません。
すると、驚くことに、カレーの神髄が俺の体内を駆け巡ったのでした。
それから次々と架空のスパイスや妄想上の科学調味料が俺の魂に味を付けていきました。
頭の中ではカレーの歴史が走馬灯のように流れていきます。
そして、ついに究極のカレーが完成したのです。
俺の頭の中で。
それはとても、まろやかな味で、かつ斬新で今までに類の見ないカレーでした。
このカレーの味を世に広めたい…
このカレーの味で一儲けしたい…
と、俺は自分の店を持つことにしたのです。
それにはまず店を構えなくてはなりません。
だが、お店を建てるとなると金銭的に厳しい。
貯金残高0円(笑)
初めての挫折と高い壁。
そんな折、俺の愛読する「月刊 紙パックリサイクル戦術」に
夢は諦めるな!
の一文が。
そうです。夢は諦めてはいけません。
そこで考えた末、店を建てずに今住んでいる寮で開業することにしました。
しかし、それには会社の承諾を得ないといけません。
会社の寮なので。
俺は後日、会社に申請書を提出することにし、翌日会社の上司に相談しました。
俺「あの、カレーの店を出すことにしたのですが。」
上司「あ、そう。でも、うちはアルバイト禁止だよ。ここは辞めてもらうからね。」
いや、アルバイトとかではなくて…
てかアルバイトみたいものですが(笑)
と言う俺の言葉は工場の機械のカシャーン、カシャーンという音によって虚しく掻き消されたのであった。
そうして、俺は会社を首になり、無論、会社の寮からも追い出され
今は無一文で地べたにはいつくばって生きてます。
ちなみに次回の俺の夢は黒人になることです。
おしまい
とある峠での出来事。
その峠は俺の住む町と隣の町との間にあって、用事で出ていた隣の町からの帰り道でのことだった。
爽やかに晴れた四月の午後で、その峠は元々交通量も少なく(俺の住む町も隣の町も田舎なので)俺は気持ちよく車を走らせていた。
カーブが続く道(ガードレールの向こうは崖)を越えて、緊張感も和らぎ、山間の景色を眺める余裕も生まれてた。
まぁ馴れた道だったんで気を抜いてた。
お気に入りのBGMを流し少しぼんやりしていた。
しばらくして、我に帰ると、いつの間にか俺の前を走る車がいた。
確かにぼうっとしながら運転していたし、そこらへんの記憶は曖昧であるが、なんだか前の車が突然現れたような気がした。
そんな非現実的な考えもすぐに消え、視界の先には薄汚い乗用車があり、しかもノロノロと遅い。
俺は追い越すつもりでスピードをあげようとした。
だが、何か不自然な感じがして、それをやめた。
前の車の後部座席に人がいて後ろのガラスに張り付くような格好をしている。
よく見るとそれは女のようで長い髪を振り乱しガラスをバンバンと叩きながら、こちらに向かって何か懸命に叫んでいるのだ。
その女の尋常ではない姿に何やら事件性のような匂いが漂ってきた。
もしかして誘拐か?と思った俺はとにかくスピードをあげて前の車に近づいた。
別段、どうにかする手段も、考えもないし、正直にいって怖かった。
だが何よりも俺の中に好奇心が芽生えていた。
それからすぐに車は近づき女の姿がはっきり見えた。
そして、それは俺の思いとは全く違うものだった。
女は笑っているのだ。
ガラスを叩きながら髪を振り乱し、何がおかしいのか顎がはずれんばかりに大きく口を開けてこっちを見て笑っている。
あまりの異様さに俺はスピードをあげたまま車を避けて追い越した。
そのすれ違い様にチラリと横を見た俺は思わず悲鳴をあげた。
運転席に人がいない。
誰もいない運転席ではハンドルが微かに左右に揺れていた。
その後、どうやって帰ったのか思い出せないほどに必死になって車を走らせた。
以前からちょくちょくと通っていた道であったが、こんな経験は初めてだった。
あれから隣の町には行っていない。
もちろんそれはあの峠の道を通りたくないからだ。
その峠は俺の住む町と隣の町との間にあって、用事で出ていた隣の町からの帰り道でのことだった。
爽やかに晴れた四月の午後で、その峠は元々交通量も少なく(俺の住む町も隣の町も田舎なので)俺は気持ちよく車を走らせていた。
カーブが続く道(ガードレールの向こうは崖)を越えて、緊張感も和らぎ、山間の景色を眺める余裕も生まれてた。
まぁ馴れた道だったんで気を抜いてた。
お気に入りのBGMを流し少しぼんやりしていた。
しばらくして、我に帰ると、いつの間にか俺の前を走る車がいた。
確かにぼうっとしながら運転していたし、そこらへんの記憶は曖昧であるが、なんだか前の車が突然現れたような気がした。
そんな非現実的な考えもすぐに消え、視界の先には薄汚い乗用車があり、しかもノロノロと遅い。
俺は追い越すつもりでスピードをあげようとした。
だが、何か不自然な感じがして、それをやめた。
前の車の後部座席に人がいて後ろのガラスに張り付くような格好をしている。
よく見るとそれは女のようで長い髪を振り乱しガラスをバンバンと叩きながら、こちらに向かって何か懸命に叫んでいるのだ。
その女の尋常ではない姿に何やら事件性のような匂いが漂ってきた。
もしかして誘拐か?と思った俺はとにかくスピードをあげて前の車に近づいた。
別段、どうにかする手段も、考えもないし、正直にいって怖かった。
だが何よりも俺の中に好奇心が芽生えていた。
それからすぐに車は近づき女の姿がはっきり見えた。
そして、それは俺の思いとは全く違うものだった。
女は笑っているのだ。
ガラスを叩きながら髪を振り乱し、何がおかしいのか顎がはずれんばかりに大きく口を開けてこっちを見て笑っている。
あまりの異様さに俺はスピードをあげたまま車を避けて追い越した。
そのすれ違い様にチラリと横を見た俺は思わず悲鳴をあげた。
運転席に人がいない。
誰もいない運転席ではハンドルが微かに左右に揺れていた。
その後、どうやって帰ったのか思い出せないほどに必死になって車を走らせた。
以前からちょくちょくと通っていた道であったが、こんな経験は初めてだった。
あれから隣の町には行っていない。
もちろんそれはあの峠の道を通りたくないからだ。
