⚫4月2日昼の部
⚫三吉演芸場

この芝居は 
他の劇団では 
『恋の片男波(かたおなみ)』
男の意地と
義理人情を全面に出した
どっちかと言うと
殺伐とした
ヤクザ悲恋残酷時代劇
なのでござんす

普通の芝居では
脇役で憎まれ役の男を
主人公にした時代劇

この殺伐とした時代劇を
新吾が
残酷ではRが
他では悪役の男に
優しい人間味を加えた
人情時代劇に
仕上げていたでござんすキラキラ

その新吾の期待に応え
まだ17歳の煌馬の
大熱演で
ラストの涙と感動を
誘っておりやした悲しい拍手

いずれ
煌馬&優夢の代表作に
なるに違いねぇ
煌馬(こうま)副座長 17歳
優夢(ゆず)花形 16歳
1時間45分を
長く感じさせねぇ
これぞ
芝居の春陽座!
を十分に感じさせてくれたでござんす拍手拍手

【あらすじ&情景】
注意役名は、一部違っておりやす(記憶が無いタラー)

(第一景 本家親分の家)
本家親分(心)の
娘お咲(姫々)と
分家親分大五郎(新吾)の
息子鉄五郎(煌馬)
は結婚する事に
親同士で
決められていたチョキ

鉄五郎は
本家親分の所で男修行し
本家の代貸で仕えていた

本家親分の所に
兄弟分の親分の
息子幸次郎(優夢)が
男修行にやってくるあしあと

幸次郎は
大五郎の所で
一年預かる事に…

お咲は
幸次郎に関心を示す…

笑いがあるのは
この第一景だけ…

(第二景 神社前)
数ヶ月後…

幸次郎とお咲は
恋仲になっていたラブラブ

幸次郎は
修行が終わったら
嫁に迎えに戻って来る
とお咲に言い
かんざしをプレゼントする
この場面は、他の劇団では無い場面
新吾が加えた
ロマンチックな場面ラブラブ

これを
陰で見ていた鉄五郎ガーン

嫉妬心で怒りが…炎
足で茶店の椅子を
蹴り飛ばす場面で
怒り絶頂を表現ドンッドンッムカムカ炎

この一部始終を見ていた女…

(第三景 本家親分の家)
お咲は
父親に言う

親が勝手に決めた
鉄五郎とは結婚しないパー
と…

驚く本家親分の前に
幸次郎とお咲の様子を見ていた女が現れる

本家親分の妹
お菊(かな)であった

女の心は
簡単に変えられない
と言うお菊だったが…

(第四景 街道筋)
大五郎は
幸次郎に聞く

お前は
男修行に来たのか?
女修行(恋愛)に来たのか?

親分への義理のために
お咲を諦めろ
鉄五郎とお咲は
結婚する事になっていた
と…

それを知らなかったガーン
義理のために
お咲を諦め
今すぐに故郷に帰る
と言う幸次郎ショボーン

考えがあると言い
大五郎を先に帰ってもらう
幸次郎
小雨で提灯の火が
消えない様にしながら
花道を行く新吾あしあと
芸が細かい拍手拍手拍手拍手

幸次郎は
鉄五郎の闇討ちに…ガーンドクロ雷
なかなかの迫力ある殺陣

とどめを刺される前に
幸次郎を救ったのは
お菊であった

(第五景 お菊の家)
半年後…

お菊の家で
養生する幸次郎

お菊に
鉄五郎とお咲との
結婚式の通知が届くメール

それを知った幸次郎は
鉄五郎を殺すために
結婚式の場所に乗り込む
と言う

傷が癒えていないのに…
とお菊は止めるが…

(第六景 結婚式場)
結婚式の最中に
取り止めなさい!
と現れるお菊…

全ての事を話すお菊…

まだ傷が治っていねぇ
幸次郎が現れる

真実を知った大五郎の
悲しみに満ちた親心で
とった行動とは…?

鉄五郎と幸次郎との
命と意地を懸けた闘いが…

ラストの
切ない鉄五郎の長台詞ショボーン

そして
他の劇団とは違う
悲しくも
温かいラスト場面

幕が降りると
静まりかえって観ていた
客から
大きな拍手が…拍手拍手拍手

同じ感動を
どこぞの
劇場かセンターで…
m(_ _)m