●１月１６日昼の部 ●三吉演芸場
この芝居は女性の間で、かな～り人気がある芝居
とくに座長が数人集まり、この芝居を上演すると聞くと
舞踊ショーではなく
この芝居を目当てに来る女性客が多い様でござんす
若丸・良太郎・純弥・たつみ・二代目純等がゲストとなると
誰がどの役をやるんだろうか
と胸をときめかせて観に来るのでござんす
その芝居を、劇団十六夜/心の合同公演で初めて上演
心哉は桐龍座時代に何度か演じているが
癒しの叶太郎が、どの役でどう演じているんじゃろうか？
と興味津々で観たでござんす
なお、心哉がイチバン人気のある役を
手馴れて演じておりやした
【あらすじ＆情景】
（第１景 天竜組の仏間）
横浜・川崎を仕切る土建業の天竜組
その先代総長が亡くなり、組から離脱する下部組織が続出
●離脱を申し出る組員に扮する碧月悠人が
あまりにも格好つけて花道を去ろうとするんで
思わず座長の心哉から
本人自身も想定外のアドリブが
客席WWW
そこで、先代の兄弟分の叔父貴の村井（千也）から
先代の息子の出口（千太郎）に二代目総長になれと言われる
それに困惑し躊躇する出口
流れ者であるにも関わらず
先代から組員として迎えられた中井（心哉）もこの提案に困惑する
二人が躊躇した理由は
二代目襲名が約束されていた松田（叶太郎）が
刑務所に入っていたためであった
しかし、組を立て直すためには絶対に襲名が必要
と言われ
出口は二代目襲名を引き受ける
ところが、松田は予定よりも早く出所することが知らされる
中井は二代目襲名をキャンセルするよう頼むが
これを叔父貴の村井から強く拒否される
手遅れだった！
とガースーちゃん以上に後悔する村井
（第２景 松田出所祝いの店の前）
松田は出口が二代目総長となった事を知り
出口がこの稼業向きではない事を理由に、二代目襲名に猛反対する
叔父貴の村井に撤回を頼むが拒否される
あまりにも屈辱的な態度に怒った松田の子分の小鉄（大川龍介）は
村井に斬りかかる
このオトシマエをどうしてくれる！
と迫る村井
中井のとりなしで一旦収まるが
決着を付けに来い！
と松田に言う村井
松田の猛反対の理由は
自分が二代目に就きたいと思ったからではなく
息子（出口）だけは堅気にさせてくれ
と先代から頼まれているからであった
（第３景 中井の家）
松田が刑務所にいる間に小鉄を預かっていた中井は
村井と決着をつけて来る
と女房（叶華）に言い、ドスも持たずに叔父貴の村井一家に向かう
●心哉の女房手作り着物を着る場面が見せ場として・・
その入れ替えに松田が訪れ
中井の家に匿われていた小鉄を連れて逃亡する・・・
しかし
女房は村井の放った刺客に襲われ殺される
自分の指を切ってオトシマエをつけて帰って来た中井は
亡骸の女房を抱き絶叫する・・
（第４景 六郷橋）
逃げる松田と小鉄の前に立ちはだかる出口
二代目としてメンツが立たねぇ
と松田に闘いを挑む・・・
二人の死闘が・・
しかし 出口は死ぬ覚悟であった・・
そこへ中井が合流する
女房の仇を討つために・・・
村井一家Vs松田・中井・出口の死闘が
激しい雪が降る中で・・・
●心哉の殺陣は手馴れて上手い！
ここで、多くの女性フアンが大好きな場面が展開する
特にラストは感動の涙をこぼし
大きな拍手の中で幕が閉まるのでござんす
チョイと辛口で言うならば
叶太郎は、こんな義理人情が強い任侠ヤクザモノよりも
癒しの人情芝居が似合うと思うでござんす
もし どうしても演るなら
悪役の村井を、コミカルにやるのも面白いかも・・・
この芝居 もしお近くで上演されるようでしたら
ご覧くだせぃーｍ（＿）ｍ
あっしは この芝居を浅井グループで観てぇでござんす
春道の松田、海斗の中井、大空海の出口で・・・
悪役・松井は正二郎（笑）