5月12日夜の部
三吉演芸場
多くの人物を登場させる(二役~四役)ことにより
物語は丁寧に分かりやすく描かれておりやした
大衆演劇観ての感想に理屈は必要ござんせん
感想は「えがった、えがった」だけ・・・
ワ━(*゚∀゚人゚∀゚*)━ィ♪!
この感激をどのように表現して良いかわからねぇんで
誤魔化したあっし
たつみの哀愁ある端正な立ち姿と
激しさを抑えながら哀しみを表現した小龍
そして、変わらぬ達者な芸を魅せた龍子
この三人が芝居をきっちりと作っていたでござんす
このレポで
少しでも観た気分になっていただければ
【あらすじ&情景】
寝食の場所も無く旅する角兵衛獅子の三人連れ
親方(愛飢男)、弥太郎(わかこ)、お千代(?)
お千代は故郷の下北に帰り、母親と逢いたいと言う
そんなお千代に弥太郎は自分達を売り飛ばし捨てた母親に会いたくはないと怒る
それでも、寒かろう冷たかろうと自分の吐く息と手をこすりながらお千代を暖める
イメージ
●子供達はかなり厳しく指導されているのが良く分かるでござんす
親方は地元の犬神の権蔵(宝)に3両でお千代を売る
皆が生き続けるためであった
お千代を取り返そうとする弥太郎を必死で引き止める親方
●親方は悪人ではねぇという描き方
しかし、親方は権蔵の命令を受けた子分(ダイヤ)に殺され3両を奪われる
●ダイヤの憎々しさはチョイ役ながら存在感ある座長芸
弥太郎は逃げ延びる・・・
ン十年後・・
ヤクザになった弥太郎は妹・お千代を求めて旅から旅へ・・
その正義感から多くのやくざから狙われての旅であった
立ち寄った居酒屋の亭主(幸次郎:老け役)から権蔵の消息を聴き
旅から旅への三味線引きの「ぼさま」(ダイヤ:二役目)から
お千代らしき女郎の事を聴き出す
●ダイヤの三味線演奏「十三(とさ)の砂山」が・・
権蔵とお千代を探し出すために旅立つ弥太郎
場所は鯵ヶ沢(青森県)
失明した女郎のお冨士(小龍)は
女郎やの女将(幸次郎二役:好演)のパヮハラされながらも
仲間のおりく(龍子)に慰められ励まされ生きていた
お冨士には逢いたい人がいるのが生きる希望の光であった
しかし、お冨士は絶望感に耐え切れず自殺しようとするが
弥太郎に救われる
そして、お冨士が別れ別れになったお千代だと知る
喜ぶ弥太郎
しかし、お冨士はお千代ではないと言い張る
自分の落ちぶれた姿を恥じ
自分のような女を背負い込んだら不幸になる
と考える理由からであった
不幸癖が身に沁みた心身共に暗闇の中のお千代
しかし、弥太郎の
お前の不幸をこれから一緒に引きずって行こう
の言葉に心動かされるお千代
しっかとお千代を抱きしめる弥太郎
イメージ
●客席涙涙涙・・・
。:゚(。ノω\。)゚・。 ウワァーン
●何故探しに早く来なかったのか
と弥太郎を責めるお千代のバージョンもRけんども
あっしはたつみ流パターンの方が自然だし
泣かせると考えるでござんす
おりくの付け火によって女郎屋が火事となり
その混乱の中で二人は逃亡する・・
その後を権蔵と子分たちが追う・・・
昔のようにお千代の手を温める弥太郎
イメージ
一緒になれたことの幸せを感じるふたり
であったが・・
吹雪の中での大立ち回り
そしてお千代の死へと・・
イメージ
(雪はもっともっとすごかったでござんす
竜巻の様に雪が舞い上がったりして・・・)
大豪雪とたつみの熱演に拍手と涙が・・
それは、どこぞの劇場で
タオル持参で
涙流しながらご覧くだせぃーm(_ _ )m
小龍が送り出しで
思った以上に雪を降らせていた
私を窒息死させる気かぁ
アッタマにきた
と笑いながら言っておりやした
この迫力は劇場でないと・・
90分の通し狂言でござんした
※イメージ画像は長谷川武弥劇団舞踊ショー
&大川良太郎の画像から