4月24日夜の部

三吉演芸場

 

6月中旬まで特別参加の双竜英次郎座長主演の痛快時代劇

7月から劇団双竜として旗揚げするが

後見となる酒井次郎(6月いっぱいまで逢春座所属)との共演も楽しんだでござんす

 

英次郎指導の下に逢春座・浅井劇団員が

劇団双竜の座員として出演

役名、所作、内容等チョイと違うようで

上演に当たっては、

台詞の間違いが無い様に苦労したようでござんす

 

なお、この芝居の中で最も格好え~役を

正二郎が演じる予定であったが

急遽、その役を次郎に演じてもらったようでござんす

あくまでも、劇団双竜としての芝居をやるために・・

 

もしかしたら、20年間苦楽を共にした

次郎への正二郎の気遣いかも・・

 

【あらすじ&情景】

親分を何者かに暗殺された親分の跡目を

急に継ぐことになった政宗一家二代目(英次郎)

 

しかし、貧乏一家の悲しさ

奈良屋一家の代貸(海斗)にさんざん辱めを受け

額にまで傷をつけられる

 

海斗の憎々しいばかりの演技、貫禄は

19歳には見えねぇ(8月で20歳)

 

いきり立つ子分の銀次(雷三)を押し止め

怒りを抑え我慢する二代目

 

ヤマを上げる英次郎と雷三に拍手が・・

 

さらに代貸は親分の伝言だと言い

八州回りの歓迎会があるから

二代目が貧乏なのを承知で

芸者を連れて来い

と無理難題を押し付ける

縄張りを取るのが目的であった

 

銀次は必ず芸者を連れて来ると言い

外に出るが

当てがある訳ではなかった・・

 

 

先代親分に面倒みてもらった板前(大空海)のお陰で

銀次は売れっ子芸者(陽子)に会うことが出来る

 

芸者の玉子を演じるひかりの様々な顔の表情に

客席から大きな笑いが・・

防弾少年団の効果が抜群だったようで

弾けて弾けまくったひかりの演技・・

 

申し出に断る芸者であったが

銀次が2年前に助けてくれた恩人だと知り

座敷に出ることを承諾する・・・

 

 

奈良屋の親分(春道)は

二代目が芸者を連れて来ないと思い上機嫌

 

芸者が来ない場合は

二代目に腹を切れと言い

来た場合には腹を切ってやると言う奈良屋

 

春道のナンともいえねぇ愛嬌ある悪役が笑いを誘う

逢春座カラーが出たのはこの場面だけ・・

あとはひたすら真面目なクサイ芝居が・・・

 

 

しかし、簡単にはお座敷に来ない芸者が

二代目の恋人のように出て来たもんだから・・

 

 

芸者を買うにはお金が必要な筈

お金を出してみろ!

と奈良屋に迫られる二代目

 

ある場面がカットされていることに気付いたあっし

双竜の芝居では、その場面が無ぇ・・

それがあった方が痛快だし

面白いんじゃが・・

 

●逢春座ではその場面があるようでござんす

 

困り果てたところへ

ひとりの男(次郎)が格好良く現れ

男はある事を二代目に話す・・・

 

勢いづいた二代目のリベンジが始まる・・

 

 

ひたすら真面目に演じる英次郎と

とぼけた味がどことなくある逢春座と浅井劇団

 

辛口で言うと

まだまだ硬さが感じる舞台

 

恐らく慣れない台本による芝居であること

初演のため、まだまだ練りこまれていねぇ事により

ちょいと硬い芝居になったと

あっしは思ったでござんす

 

そんでも座員の一生懸命さ熱演が伝わり

身体にビンビンきたでござんす