4月20日夜の部

三吉演芸場

 

この芝居は元々新国劇の芝居と聞いている

「国定忠治」「月形半平太」を書いた人の作品だとも・・

 

従って義理人情の大衆芝居とは

チョイと違ったニュアンスが・・

 

何しろ主人公が完全な極悪人

 

舞台も商業演劇的な雰囲気が・・

 

テレビ撮影とあって

座員全員が顔がキチンと出るような場面も

ワザワザ新たに付け加えたんじゃねぇか

と思ったでござんす

 

また、この芝居を観たヒトから

何故あんなに悪いヒトが急に改心するのか?

という疑問をあっしに投げかけたヒトがござんした

 

あっしは

あれは改心したんじゃねぇ

と思ったでござんす

それは、レポの中で・・

 

【あらすじ&情景】

脱牢し

人殺しして金を強奪した白蔵(雷三)

白蔵の悪行に疑問を持つ草蔵(海斗)

頭格の徳蔵(正二郎)の3人

 

●商業演劇風の感じの舞台

不気味な開幕でR

 

草蔵は仲間から抜けようとするが

白蔵によって崖から突き落とされる

 

草蔵が死んだ分まで分け前を要求する徳蔵・・

 

白蔵と徳蔵は別れて去って行く

 

三年後、草蔵は命をとりとめ

茶屋の主人となって女房(陽子)もいた

 

通りがかりの姉妹(ひかり&えりな)

近所の子持ちの女と子供(みのり&ひなこ)

近所のお喋り婆さん(竜子)などがテレビ用に顔出し出演

まだ2歳のひなこが堂々たる演技(?)で舞台を・・

 

そこへ、徳蔵の子分(次郎、春道)が薬の行商人になりすまし

草蔵の動向を探りに来る

生きているウワサを聞いたからであった

 

善人風から悪人への変身のふたり・・お見事!

 

暮れ六つまで金と酒を持って来いと

草蔵を恐喝する徳蔵

 

 

死を覚悟して向かおうとする草蔵の前に

白蔵が現れる

 

白蔵は女房の兄であった

白蔵は事情を聴き

草蔵を押しとどめ徳蔵が待つ場所へ

自分が貯めた金と酒を持って向かう

子分(大空海)を伴って・・

 

大空海は顔を半分布で隠し

左目の脇にはアザが・・の扮装

 

●ここで疑問があっしに投げかけられやした

何故、白蔵は大怪我させた草蔵を

簡単に助けようとするのか

改心して善人になったのか?

 

●白蔵は改心したのではなく

血の繋がった妹の窮地を救うためにやっただけ

どんな悪人でも家族への思い遣りがあるのでござんす

 

パヮハラ、セクハラし部下を人間扱いしねぇ上司でも

家に帰ると優しいパパに変身するのが

沢山いるじゃぁござんせんか

 

そのようにあっしは解釈し

白蔵は本質的には

何も変わっていねぇと思ったでござんす

 

徳蔵とその子分を相手に

白蔵と子分は闘いとなる・・・

 

雷三と正二郎の迫力ある殺陣の場面で

大きな拍手が何度も

 

●大空海も颯爽と

これにも大きな拍手が・・

 

 

●正二郎の存在感は半端ねぇ

ラストの絶命場面は鳥肌モノ・・

 

5月19日【土曜日】の放映をご期待くだせぃー

6月ではござんせん

5月19日でござんす

 

受信できねぇ方は

この大雑把なレポで妄想を・・

 

劇場で観ることをお奨めする芝居でござんす