長谷川伸原作の「関の弥太っぺ」は多くの劇団で上演されている
内容は様々・・
例えば、主人公が最後まで自分の正体を明かさず旅立つ
相方の森介を徹底的に悪者にし主人公に斬られる
等々・・
この芝居を正研座時代に観たことがなかったが
正二郎の弥太郎、研二郎の森介でやっていたらしい
イメージ
もともと正研座ではやっていない芝居であったが
酒井次郎が加入したときに
次郎からこの芝居を立ててもらったようでござんす
その後、ちょいと手を加え
他の劇団とは森介の性格を変えたり
また、物語もちょいと違う「関の弥太っぺ」
になったようでござんす
どっちかと言うと、他に比べて軽めの芝居に・・
通常であれば
弥太郎に海斗、森介に雷三が扮していたが
翌日「海斗祭り」で海斗が主役のため
急遽、雷三に決定し、初役の弥太郎を・・
その役を、あくまでも格好良い所作で演じる雷三
二代目正二郎を着々と・・を感じる舞台でござんした
一方、海斗は軽妙に・・・
時々、研二郎を連想される森介を演じておりやした
研二郎が演った悪い親分を観てぇと思ったでござんす
【あらすじ&情景】
訳ありの子連れの男(春道)から
金を掏り取られた弥太郎(雷三)
とがめられた男は弥太郎を襲うが
傷ついてしまう
男は幼い娘のお小夜(そら)を
亡くなった女房の親の澤井屋に届けてくれるよう
弥太郎に頼み自殺する
●劇団によっては、男は森介によって殺されるのも・・
弥太郎は澤井屋に行くが
ゆすりたかりで来たのだろうと
澤井屋主人(次郎)に言われ
お小夜を連れて出て行こうとするが
男の手紙から、お小夜が本当の孫だと分かり
弥太郎を引き止める
弥太郎はお小夜の10年分の宿賃30両と
嫁に行く時の資金として20両を置いて
名前を名乗らず去って行く
10年後
地元の親分(正二郎)は
名前を名乗らずに去っていった男を捜していた
●正二郎の登場の仕方に、客席大笑い
それを聴いた弥太郎とは犬猿の仲の森介(海斗)は
何処かへと立ち去って行く
何かを感じた弥太郎は森介のあとを追う・・
18歳になったお小夜(えりな)は
恩人(弥太郎)に会うまでは嫁に行かないと
祖父母(次郎&竜子)に宣言していた
そこへ森介(海斗)が現れ
自分がその旅人だと名乗り出る
森介を信じた三人であったが・・・
雷三は格好良く
海斗はコミカルに・・
今後もダブルキャストで
役替えも度々あるでござんしょう