お芝居 上州土産は100両首


 笑いあり、お涙ありの どこの劇団でも上演する芝居だが

 やはり 演技がしっかりしている劇団だと かなり 魅せる


 今回は 九州演劇協会会長(玄海竜二)と副会長(姫京之助)の共演でもあり

また この日ダブルの大入りでもあり かなり盛り上がり

意気高く 魅せていただきやした


【あらすじ】

 上州から兄(京之助座長)を訪ねて来た弟(玄海会長)

 巡り会えた兄は スリであった。

 兄は親分(勘九郎)から足を洗うことを許され、

兄弟は一年後に再会することを約束し別れる


一年後 兄は宿の板前になっていたが、そこに親分と子分が泊まりに来ていた

兄の事を苦々しく思っていた子分(右近)は、兄を恐喝する。

ふたりは争うが 兄は子分を誤って刺殺してしまう


弟は 岡っ引きの家の飯炊きになっていた

弟は 岡っ引きの親分(錦之助座長)に

兄に今日会うので 十手を貸して欲しいと頼む

親分は弟に十手を貸す


兄弟は再会するが

兄には 100両の懸賞金がかけられていた

兄は弟が岡っ引きになったと思い、

自分を捕まえて賞金をゲットするように言うが

弟はこれを拒否し 兄を逃がすが

岡っ引きの親分によって捕まえられてしまう

弟は 親分にあることをお願いし これが聞きいられるが・・・


【情景】

 幕が開くと 花道から 勘ちゃんと右近くん登場

 千穐楽らしく これまでにない嬌声と拍手

 右近くん 肩をいからせ 客席をにらみつけ なにやら ブツブツ

 客席から笑いと拍手


 花道から おかしな顔メークの玄海会長が これも見るからに田舎者風に

 ヒョコヒョコと登場

 笑いと大きな拍手


 多分 九州なまりと思う言葉と 芦屋小雁風の仕草に 会場から大きな笑いが・・


 京之助座長のオーソドックスな 落ち着いた演技と

気楽なノリの玄海会長の演技とのマッチングが たまらなく面白い


玄海会長が あちこちのお客様に向かって話しかけるたびに 笑いと拍手

苦笑しながら 止めに入る京座長に またまた拍手


これが 台詞と演技による笑わせ方と感じやした


第2景では 右近くん ある台詞を・・・

客席から 半分冗談に 「失礼ね」 の声が

笑いと拍手

それをカバーする 勘ちゃん

右近くん まだまだ修行半ばでR


第3景で ようやく錦之助座長登場

客席から 割れんばかりの拍手とハンチョが


玄海会長の計算されたアドリブにも動ぜず応える錦座長

玄海 間違い こらえる限界直前に舞台を去る

あぶねぇー あぶねぇー


下ネタ 少しあったが 気にならない あっさりしたもの

これで 良いのだ・・・

虎馬から 解放されたようだ・・・


ラスト 意外な展開

勘ちゃん 格好良く・・・


 玄海会長と京座長花道に出たところで 幕が降りるが

 京座長は花道から消える 

しかし 玄海会長は幕の前で 客の手拍子に合わせて踊りだす

慌てて 京座長が玄海会長の手をとって・・・・

エンディング・・


千穐楽らしい 楽しさと 気持ち良さで終わる芝居でござんした


TUGIHA

 ラストショーでござんすが

 夕方までには アップしやす