8月17日は黒猫感謝の日
今日は「#黒猫感謝の日」ということで、黒猫ちゃん満載で幸せなインターネッツです。
不吉の象徴にもされがちな黒猫が、世界中で愛されるように。
黒猫とその家族の愛を象徴する日として、ひとりの米国人が始めたという記念日。
ちなみに英国では10月27日、イタリアでは11月17日が黒猫の日なのだそうな。
<私信。私からもコクトーくんへ、いつも可愛いお姿ありがとう!(悪戯はほどほどにネ🤫❣️
……という今日なので、黒猫が描かれた名画を集めてみました
まずは、黒猫といえばスタンラン。スタンランといえばこれほんと好き。
テオフィル・アレクサンドル・スタンラン《少女と猫》1889
ル・シャ・ノワールのポスターをはじめ、たっくさんのネコチャンを描いている猫好きスタンラン。
ユーモラスなのが特に好きです
The black cat and the milk can, from Le Chat Noir 19C
つづいて黒猫といえば、春草。
菱田春草《黒き猫》《柿に猫》《黒猫》《黒猫》明治43年
こちらは特別猫好きというわけでもないのに、この愛らしさ。さすがの春草先生。
みなさまはどの子がお好みですか〜
私はこの子
ちっこい体を丸めてちょっと警戒してこちらを見てる感じがいい。
私も野良猫さんに会うと、こんな感じで見合うことばかりだからリアル笑
さらに黒猫といえば、夢二。
竹久夢二《黒船屋》1919
この夢二の代表作に影響を与えたといわれるのが、キース・ヴァン・ドンゲンの猫を吸う女…
キース・ヴァン・ドンゲン《猫を抱く女》1908 wikiart
もとい、猫を抱く女。
ヴァン・ドンゲンは今、パナソニック汐留美術館で回顧展が開催中。
私も近々お出かけ予定です
はたまた黒猫といえば、ポー。
オーブリー・ビアズリー《黒猫》c.1894
ちょっと不気味なビアズリー猫は、エドガー・アラン・ポーの小説『黒猫』の挿絵から。
そして黒猫といえば、古代エジプトの猫神バステト。
Image Credit: Carole Raddato via Wikimedia Commons
古代エジプトではネズミから穀物を守り、悪霊を寄せ付けないとして愛され、敬われていた黒猫。
バステト神は家庭や豊穣を司るとして崇拝され、ギリシャ/ローマ神話のアルテミス神/ディアナ神とも融合。
しかし中世キリスト教以降、ディアナ信仰は異端とされ、魔女と関連づけられて黒猫は不吉な存在に…
Image Credit: Jon Bodsworth via Wikimedai Commons
すっとした佇まいがかっこいいバステトですが、色々持ってる擬人化バージョンもいいですよね。
シストラム(ガラガラみたいな楽器)に盾、それに買い物行くみたいなカゴを提げて、時には息子まで持っていたりと(ネフェルトゥム像)、なかなか荷物多い
——そのほかの黒猫さんたち。
首ホールドされてるのは…
ロートレック猫ちゃん。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《メイ・ベルフォール》1895
世紀末芸術、大正ロマン…黒猫はデカダンスが似合うね。
しかし、近世もなかなか。
Lombard School, c.1700
フクロウが指揮する猫のオーケストラ。楽譜がネズミになっている
ウラディスラウ・スレヴィンスキー《猫と眠る女》 1896
スレヴィンスキーはポーランド出身のポン=タヴァン派の画家。
グウェン・ジョン《猫を抱く少女》1918–1922
静かな空気のグウェンの猫と少女。
猫好きだった英国人画家グウェンには、巨匠ロダンへの激しい恋の最中でも、愛人関係が終わりひとり暮らした郊外でも、ずっと猫ちゃんが一緒だったそうです。
おすましなふたり。
ファラゴー・ゲーザ《Slim Woman with a Cat》1913
ファラゴー・ゲーザは、ブタペスト出身のアール・ヌーヴォーの画家。
ミュシャの工房で働いたのち、故郷ハンガリーにてポスター芸術や舞台芸術で活躍。
どでか猫。
トーマス・ハイネ《灰の水曜日》1903
暖炉で一緒にあったまろ。
ジョージ・ダンロップ・レスリー《Her first place》c.19C
なぜ動物の後ろ姿ってたまらないのか
英国ヴィクトリア時代の家庭を多く描いたレスリー。
現在、特別展アリス@森アーツセンターギャラリーにも来日中。
ジョージ・ダンロップ・レスリー《不思議の国のアリス》c.1879
などなど可愛いでしたもいもい
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Header image: Gaudeamus (1890) Théophile Alexandre Steinlen