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今夜の日曜美術館は、日本画家の平松礼二さんについてでした。

西洋画を日本画で追い越そうとして、日本から遠ざかる。
日本とはなんなのか。画家としての行先を思い悩んでいた頃、モネの睡蓮を見て大きな衝撃を受け、生涯のテーマを見つけたという平松さん。
平松さんの絵にも庭の池にもまた、見事な睡蓮が咲き乱れます。


19世紀ジャポニズムの時代、日本の美に魅了されたモネ。
そのモネの絵に日本の美を発見し、現代の日本画に回帰させた日本人画家。
日本の美が、日本人からフランス人に、そしてまた日本人の目へと映し出される。感慨深いサイクル!


平松さんが取り組んでいた新作には、いくつもの色と箔を重ねる独自の技法で彩られた、枯れゆく睡蓮の葉。

「枯れて朽ち果てるのではなく、そうしながらもこれほどにきらびやかであることを表現したい」

枯れて死んだのではなく、また次の年には芽を出す。そういう地の愛しさを描くということ。


なんだか感動してうるっときました(☍ω⁰`)
この番組でしか見てないのでなんですが、穏やかで詩的なお話し方で…これか、これが地や生命へのラブなのか(´;ω;`)

「絵で思いきり遊びたい」という平松さんは、70にしてようやく呪縛から解放され、自由にありのままに描く境地に至ったそうです。
御年72才。ジブリの宮崎監督と同い年ですね。
お顔はどちらかというと高畑監督に近かったですが(どうでもいい

それもあるのか?ジブリの曲が番組でいくつかかかっていまいたね。



もののけ姫の曲が、地の愛しさのお話やお庭の豊かな緑とよく合っていました♪

まさにアシタカの「シシ神は死にはしないよ。いのちそのものだから。生と死とふたつとも持っているもの」的な…(´;ω;`)
平松さんが語られる言葉の数々から、本当に大切なことというのは巡り同じであるんだなあと思いました。


ではでは~もいもい睡蓮