今夜の日曜美術館は、竹内栖鳳についてでした。
「東の大観、西の栖鳳」と呼ばれ、新たな日本画に挑戦した画家。
写実的な表現は円山派から、岩の力強い表現は狩野派から、すっと描かれた草は四条派から…と、あらゆる技法を習得したというから凄い吸収力ですね。
そうした技の集結が見事に表れている代表作のひとつとして、20代後半で描いた鯉の絵「池塘浪静」もすっごー!
流派の壁を越えた独自の画風はしかし、当時としては型破りなもので「鵺派」と揶揄もされていた栖鳳。
それでも非常に熱心にこだわりなく勉強され、その向学心は国内にとどまらず、西洋の画法をも吸収し、独特の和洋コントラストを描き出す。
西洋を学ぶことで日本の精神に改めて帰することができたという言葉も、私なりに幾ばくか実感するところでございます。
て学んだことを大して活かせてない私がなんですがね(T▽T;)
ライオンの洋、岩の和
日本社会が急速に西洋文化を取り込んでいた当時、ただ西洋を模倣するのではなく、日本画でいかに洋を調和させるか?につとめていたとのこと。
今回注目していた「羅馬之図」においても、墨の濃淡で表現した遠近感、対象の建物よりも周りの木々や鳥たちなどを手前にする描き方などは日本ならではと。
そこに描かれたものそのものよりも、その匂いや周囲の音といった雰囲気、もののあはれが描かれる。
そういうのが心地よいなあと感じる私も、やっぱり日本人なんだなあと思いました(^O^)
あと、美の巨人たち来週は、ウィリアム・モリスのレッドハウスですねキャー楽しみ!
ではでは~もいもい
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