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平成26年7月24日発行 A4変形版116ページ
【主な特集記事】
 Foreword 2勝の英雄
 The one and only 時代を超えて紡がれる名車の血統
 PLAYBACK the Rally Scene 1965-1986 不変、されど停滞せず
 ポルシェ「ラリーカー」の系譜 雪泥で鍛えられた信頼
 ペーター・ファルク(ポルシェモータースポーツディレクター)が語るワークスラリー活動の内幕
 ラリーイング・ポルシェの真実 今もなお紡がれる911の物語
 RRを味方につけろ 911独特の重量配分がもたらした長所と短所
 Interview with Key Person Bjorn Waldegard
 アルメラス兄弟の記憶 911でWRCを制した最強プライベーター
 Interview with Jean-Pierre Nicolas
 プロドライブが抱いた野望 ストリートのロスマンズ・ポルシェ
 Rallye Dakar 1984-1986 ダカールを目指した911と959
 イーストアフリカンサファリ・クラシックの911
 Resuits Encyclopedia 1965-1986 イラストで見るポルシェ911全記録
 Afterword
 
*サンエイムックとして発行された1冊1車種シリーズ。
 その第5弾は嶋津敏一、川田輝、Martin Holmes、Michel Lizin、Wilfried Muller、Martin Sharpらの
 テキストで構成。 尚、イラストは古岡修一、写真はMcKlein、PORSCHE、PRODRIVE 他。

 

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平成26年4月23日発行 A4変形版116ページ
【主な特集記事】
 Foreword エボリューション、その名にかけて
 Learning from the past “買えるラリーカー”ランサーエボリューションの魅力
 三菱ラリーカーの保守本流「ランエボ」の計は「スタリオン」にあり
 PLAYBACK the Rally Scene 1993-1996 頂点への進化
 ランサーを鍛え上げた雌伏の4シーズン
 三菱独自のラリーカー開発システム 総本山“岡崎”
 Interview with Key Person Andrew Cowan 我、任務を完了セリ
 4G63エンジンの進化史“エボ”とともに歩んだ名機
 [技術解説]アクティブ4WD 自転と公転を操る秘密
 Interview with Kenneth Eriksson 彼が刻んだ最初の一歩
 LANCER EVOLUTION FACTORY DRIVERS 駿馬で戦った青い目の侍
 日本人とドライバーとランサー スリーダイヤを背負って
 灼熱のアジア・パシフィック戦線 ワークスバトルの舞台裏
 ワークスの一翼を担ったプライベーター そのスピード“格下”にあらず
 受け継がれた4WDスピリット モータースポーツと市販車の相関関係 
 Resuits Encyclopedia 1993-1996 イラストで見るランサーエボリューションⅠ~Ⅲ全記録
 Afterword
 
*サンエイムックとして発行された1冊1車種シリーズ。
 その第4弾は嶋津敏一、両角岳彦、松沼猛、Richard Rodgers、Martin Sharpらのテキストで構成。
 尚、イラストは古岡修一、写真は三田正二、佐久間健、McKlein、MITSUBISHI 他。

 

 

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平成26年2月26日発売 A4変形版116ページ
【主な特集記事】
 R+ Remarks 編集部の気になるアレコレ
 巻頭企画 今、ボクらが見たいラリーがある! 2014年シーズン ラリー観戦ガイド
  WRC編/全日本ラリー編/APRC編/ラリークロス編/TRDラリーチャレンジ編/
  ERC/WTCC/パイクスピーク編/メディアガイド
 [インタビュー]ロバート・クビカ 戦い続ける男
 ヒュンダイへの期待と不安
 ステージへ行こう! ─── vol.01 チュリニ峠への道
 ニュルブルクリンク24時間 スバル、王座奪回への決意
 TEST RIDE IMPRESSION ─ 01 フォード・フィエスタ
 TEST RIDE IMPRESSION ─ 02 スバル・レヴォーグ
 総力特集 今だからこそ讃えたい!! 日本車黄金時代の英雄たち
  [インタビュー]ト ミ・マキネン 日本車で“史上最強”に上り詰めた男
  トヨタ×スバル×三菱 覇者たちの季節/永久保存版WRC出場日本車総覧/
  貢献度ランク別/WRC日本車・運転手列伝
  追悼企画 「ラリ ーの日産」で時代を拓いた 難波靖治
  日本車に乗って可憐に駆け抜けた女神 イゾルデ・ホルデリート
  某ラリー系編集者の半生と反省 こうしてボクはラリーにハマった
  ラリージャパン開催物語“チームジャパン”の結実
 イベントリザルト Rd.1モンテカルロ/Rd.2スウェーデン
 カレンダー&ポイントスタンディング
 R+ Photo Gallery 光と影が描くWRC

 

*F1速報3月15日号臨時増刊の本誌は、廃刊となった「WRC PLUS」をリニューアルさせたもので
 WRCだけでなくラリー全般を幅広く取り扱った総合専門誌となっている。

 

 

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平成26年1月23日発行 A4変形版116ページ
【主な特集記事】
 Foreword 虹の翼で飛べ
 象徴としてのプジョー205T16
 205T16の前に知っておきたいTALBOTの話
 PLAYBACK the Rally Scene 1984-1986 雄叫び、高らかに
 速く、美しく、そして強い 傑出したラリーカー、205
 Interview with Key Person Jean Todt ボスが語るB最強軍団誕生から終焉まで
 205T16誕生ストーリー 妥協なき進化 M24Rally計画の全貌
 プジョー205T16が生み出した高運動性4WDの新平野
 MACHINE GALLERY PEUGEOT 205 TURBO T16 E1/E2
 Interview with Ari Vatanen 獅子王が振り返る205T16での日々
 205T16 SEMI WORKS & PRIVATEERS ワークス外の猛者たち
 1986年第28回サンレモラリー イタリア狂騒曲 大ドタバタ劇、その裏側
 その後の205T16 パリダカ&パイクスの戦い
 Resuits Encyclopedia 1984-1986 イラストで見る205T16全記録
 Afterword
 
*サンエイムックとして発行された1冊1車種シリーズ。
 その第3弾は嶋津敏一、両角岳彦、熊倉重春、Michel Lizin、Martin Sharpらのテキストで構成されている。
 尚、イラストは古岡修一、写真は平田勝、三田正二、McKlein、PEUGEOT 他。

 

 

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平成25年10月15日発売 A4変形版116ページ
【主な特集記事】
 オジエ、戴冠!! [インタビュー]セバスチャン・オジエ 奔り続けるセバスチャン・オジエの意志
 ローブ、完結。 1999~2013 王者ローブが、WRCの舞台から去っていった
  LOEB Special Photo Stage(小林直樹)
  去り行く王者、最後の言葉 「最後に、みんなへの別れを告げたかった」
  [インタビュー]セバスチャン・ローブ さらばWRC。悔恨、一切なし
  優者必ず言あり 最強語録
  「史上最強」の構成要素(Eric Briquet)
   9冠・78勝/誰も追いつけない記録/14年で21回しかないリタイア/
   めったにない直接対決の敗北/ドリフトしないラリーカー/静かな生活/
   打ちのめしてきたチームメイトの屍/同じスタッフを使い続ける厚い人情/
   意外と慎重居士の戦略/待ち焦がれてきたサーキットレースへのあこがれ
  伝説の目撃者たち セバスチャン・ローブへの伝言
   ギ・フレクラン/ヨースト・カピート/マルコム・ウィルソン/ペター・ソルベルグ
   セバスチャン・オジエ/マーカス・グロンホルム
  私的総括──川田輝 大団円を迎えた”ローブの時代”とその遺産
  The Results 偉大なる記録のすべて 1999-2013
 川田輝の本当に知りたいWRCの話 40年以上三菱のラリー活動を支えた”ミスター三菱”木全巖逝く
 i20 WRC、出撃間近!加速するヒュンダイWRCプロジェクト/新城ラリー2013観戦ガイド/
 北のラリー劇場、RALLY HOKKAIDO 2013開演 死闘の全日本、驚愕の結末/
 グラベルタイヤADVAN A053の実力
 WRC EVENTREPORT&STATS
  Rd.8 Rally Finland/Rd.9 Rally Deutschland/Rd.10 Rally Australia/Rd.11 Rally de France

 

 

*F1速報2013年11月15号臨時増刊となる本誌はWRC PLUSの最終号。 尚、年度別発行状況は以下の通り。
 1999年Vol.1~2/2000年Vol.1~4/2001年Vol.1~4/2002年Vol.1~4、Year Book/2003年Vol.1、Year Book
 2004年Vol.1~4、Rally Japan速報、Year Book/2005年Vol.1~6、Year Book/2006年Vol.1~8/2007年Vol.1~7
 2008年Vol.1~8/2009年Vol.1~8/2010年Vol.1~12/2011年Vol.1~6/2012年Vol.1~6/2013年Vol.1~4

 

 

 

 

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平成25年10月24日発行 A4変形版116ページ
【主な特集記事】
 Foreword 陽炎を振り切って
 [RALLY CARS GALLERY]1985 Marlboro Safari Rally サバンナを吹き抜けた一陣の風
 セリカ誕生の背景 本格攻勢への先鋒
 [Interview with Key Person]磯貝芳久(技術開発企画室) 前代未聞プロジェクトに東奔西走す
 [PLAYBACK the Rally Scene 1983-1986]異形の英雄 セリカ・ツインカムターボの足跡
 セリカに込められた戦略的処方箋
 自由がもたらした功と罪
 世界制覇を狙ったグループBプロジェクト
 零号機(RA63)に秘めたコンセプト
 4T-GTE開発史 セリカの心臓を鍛えた男たち
 [Interview]ユハ・カンクネン アフリカの超特急
 1985年ラリーニュージーランド ミシェル・リザン参戦記 ワルデガルドとツインカムターボ
 砂塵に煌めく赤い閃光 中東選手権を制したFRの雄
 イラストで見るセリカTCT全記録 1983-1986
 Afterword

 

*サンエイムックとして発行された1冊1車種シリーズ。
 その第2弾は、川田輝、嶋津敏一、大串信、遠藤俊幸、鮎川雅樹らのテキストで構成されている。
 尚、イラストは古岡修一、写真は平田勝、McKlein、TOYOTA 他。

 

 

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【PROTOTYPE RA63】
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平成25年8月14日発行 A4変形版116ページ
【主な特集記事】
 Foreword
 RALLY CARS GALLERY  EAST AFRICAN SAFARI RALLY 1977
 ストラトス誕生前史 ゼロとの邂逅 理想と野心が稀代のラリーカーを生んだ
 インタビュー チェザーレ・フィオリオ 「父」が語るストラトス誕生秘話
 Lancia Stratos HF 1972-1974 野獣、降臨 衝撃の疾駆
 History of Stratos 1972-1974 頂点に駆け上がったマールボロ時代 
 流転の名機 ディーノ・エンジン 
 インタビュー ジョバンニ“ジャンニ”トンティ プロジェクト“S”
 Lancia Stratos HF 1975-1978 路上の稲妻、その残光をたどって
 History of Stratos 1975-1978 絶対王者のジレンマ
 インタビュー サンドロ・ムナーリ ともに伝説を作った“ドラゴン”が語る愛機のすべて
 コ・ドライバーが見たストラトスとの日々 シルビオ・マイガ/ピエロ・ソダーノ
 プライべーター・ストラトス、ワークス撃破の軌跡
 今なお戦うストラトス ドロ沼にハマった好事家の苦労
 イラストで見るストラトスWRC全記録 1974-1982

 

*サンエイムックとして発行された1冊1車種の新シリーズ。
 その第1弾は、川田輝、嶋津敏一、鮎川雅樹、山崎元裕らのテキストで構成されている。
 尚、イラストは古岡修一、写真はMcKlein、Germano Gritti 他。

 

 

 

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ラリーカーコレクション静岡版(2013年2月12日号~) 雑誌コード:28662-02  JANコード:4910286620235
*パートワーク百科のデアゴスティーニから発売されたIXO社製1/43スケールモデル付属の隔週刊誌。
 このシリーズは1月に全国発売する前の市場調査で静岡版が地方限定販売され、同年9月に全国版が創刊
 された。

 http://deagostini.jp/rcl/

 

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平成24年11月26日発売 A4変形版116ページ
【主な特集記事】
 セバスチャン・ローブ ひとつの時代の終焉
  The Best Shot of Sebastien Loeb
  セバスチャン・ローブ、15年の軌跡 必然の9連覇(Michel Lizin)
  インタビュー:ダニエル・エレナ 76勝の目撃者(古賀敬介)
  数字で見るセバスチャン・ローブ(WRC PLUS編集部)
  ローブを支えたシトロエンのエンジニアリング(古賀敬介)
  シトロエン・レーシング ファクトリー訪問記(WRC PLUS編集部)
  2012 World Rally Car COLLECTION Citroen DS3 WRC(古岡修一)
 WORLD RALLY TOPICS/2013年WRC先取りガイド
 クリス・パターソンが答える コ・ドライバー一問一答
 川田輝の“本当に知りたいWRCの話” 世にも希なワークス、フォード=Mスポーツの今後
 新井敏弘の東奔西走/バン・ヤスのアジパシ珍道中/テイン チャレンジは終わらない
 もういちど逢いたい名車 トヨタ・セリカ・ツインカムターボ
  経験則が生み出したアフリカの王者/インタビュー ビヨルン・ワルデガルド
 アジア・パシフィックラリー選手権レビュー/全日本ラリー選手権最終戦新城/ Legend of THE RALLY
 読者の広場 SERVICE PARK/MOTOR SPORT JAPAN 2012 Festival in Odaiba/
 Event Analysis Rd.11Rallye de France ~ RD.13Rally de Espana/ポイント&カレンダー
 
*ドライバーズタイトル9連覇のセバスチャン・ローブ(セミリタイアを発表)とマニュファクチュアラーズタイトル
 5年連続8度目獲得のシトロエンを32ページにわたって特集。

 

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PEUGEOT 206 WRC 2003年WRC参戦記録③

 

【サンレモ】10月1日~10月5日
1:グロンホルム 206 NDQ 75 SS14 リタイア
2:バーンズ 206 NLM 75 7位・+7分9秒5
3:パニッツィ 206 NLL 75 2位・+28秒3

 

グロンホルムとバーンズおよびパニッツィをワークスノミネートとした。新しいダンパーセッティングとアンチロールバーのマップを装備。

 

上位につけるものの精彩を欠くグロンホルムは、ローブとマルティンが繰り広げるスピードバトルに追いつけず。そして3位で迎えた最終SS、カットスリックでアタックをかけるも壮絶なクラッシュでリタイアした。サスペンションのセッティングが決まらないバーンズは、終始パフォーマンスに冴えが見られなかった。しかし結果的に7位を得て、2点差ながらもドライバーズ選手権の首位を守った。序盤に決まらないサスペンションセッティングで大きく出遅れたパニッツィは、総合5位に甘んじていたものの、突然の雨にたたられた最終盤に千載一遇のタイヤ選択(レイン用のインターミディエイトタイヤTAを唯一チョイス)が当たり、たったふたつのステージで1分30秒以上の差を引っ繰り返して2位となった。

 

 

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【ツール・ド・コルス】10月16日~10月19日
1:グロンホルム 952 NVB 75 4位・+1分9秒2
2:バーンズ 286 NNN 75 8位・+2分36秒7
3:パニッツィ 283 NNN 75 6位・+1分58秒7

 

グロンホルムとバーンズおよびパニッツィをワークスノミネートとした。事前テストの結果をふまえてダンパーとアンチロールバーのセッティングを変更。

 

Leg1をプジョー勢最上位の5位で終えたグロンホルムであったが、開発の止まった206WRCでは首位争いに加われず。SS10ではスピンして30秒を失うなど、精彩を欠き4位でラリーを終えた。バーンズはセッティングの決まらないマシンで苦戦、手探りのタイムアタックが続いた。それでも上位陣とのタイム差を僅かとして期待を持たせたが、終わってみれば辛うじて入賞となる8位に沈む。この結果、ポイントリーダーはサインツ。以下はソルベルグ、バーンズ、ローブと続くランキングとなった。優勝候補に挙げられながらも、決まらないセッティングでLeg1を11位と低迷したパニッツィ。時折激しい雨となったLeg2でも、思い通りにならないマシンと格闘することになり不本意な6位に留まる。Leg3においても、その順位を上げられず初日の遅れを取り戻せないままの結果となった。

 
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【カタロニア】10月23日~10月26日
1:グロンホルム 334 NQZ 75 6位・+1分29秒1
2:バーンズ 950 NVB 75 SS19 リタイア
3:パニッツィ 945 NVB 75 1位・3時間55分9秒4

 

グロンホルムとバーンズおよびパニッツィをワークスノミネートとした。前戦コルシカに準じた仕様であるが、サスペンションは改良型を組み込んでいる。新しいスペックのダンパーとアンチロールバーを使用。

 

グロンホルムは序盤で選んだタイヤ(中間温度域のコンパウンド2)が柔らかすぎて14位まで後退。その後、僚友パニッツィに倣ったタイヤ選択とサスセッティングで復調するも、6位が精一杯のラリーとなった。前戦でポイントリーダーから陥落したバーンズは、Leg1を6位と2番手グループで食い下がった。Leg2以降はサスセッティングを合わせながら6位をキープする展開とするも、絶対入賞が求められたこのラリーで痛恨のリタイア(SS18-雨のステージでコースアウトし、右フロントタイヤを破損)を喫した。この結果、ポイントリーダーはローブとサインツ。以下はソルベルグ、バーンズと続くランキングとなった。Leg1序盤でタイヤ選択(寒冷用コンパウンド0)が合わなかったパニッツィであったが、気温の上昇と共にマシンとタイヤのバランスが改善。ベストタイムをSS6~7で刻み、上位に進出した。続くLeg2で3位まで浮上(SS9&11-ベストタイム/SS10-汚れた路面に苦戦/SS12-2番時計/SS13-マルティンに逆転を許し、総合2位から3位に後退/SS14~15-サスセッティングの変更が裏目となりトリッキーな挙動に悩まされる/SS16-ステージ後半に失速)すると、激しいタイム合戦を繰り広げてきたマルティン(Leg3開始時から続くブレーキ不調&首の痛みで失速)をLeg3のSS19で逆転。そして、雨が降った最終SS。ハードなコンパウンドのタイヤを選択した31秒先のローブをサスペンションを柔らかくし、タイヤのコンパウンドを超ソフトとしたセッティングで一気に逆転。ダブル逆転王座(プジョーのマニュファクチュアラーズとバーンズのドライバーズ)のチャンスを残す殊勲の勝利をもぎ取った。

 

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【グレートブリテン】11月5日~11月9日
1:グロンホルム 943 NVB 75 TC3A リタイア
2:ロイクス 206 NLM 75 6位・+8分6秒5
3:ロバンペラ 624 NZT 75 SS16 リタイア

 

グロンホルムとロイクスおよびロバンペラをワークスノミネートとした。バーンズは急病で欠場-11月2日夜、翌日からのレッキに臨むため、ガーディフに向けてポルシェを運転中に突然失神。同乗のマルコ・マルティンの機転で大事に至らなかったが、ラリー出場は困難と診断された。搬送されたニューポートの病院では異常が発見されず退院したが、ヒルトンホテルのフロントで再び失神。運ばれたガーディフの病院で再検査の結果、悪性脳腫瘍の中でも治療の難しい星状細胞腫と判明した。なお代役として、プジョーへの移籍が決まっていたフレディ・ロイクスが急遽指名された。マシンはオーストラリアのスペックに準じた仕様となっている。(アンチロールバーはパッシブタイプ) ディファレンシャルのマッピングを改良し、ドライブのしやすさを重視するセッティングとした。

 

グロンホルムはSS4でコーナーをカットした際、イン側の丸太に当たってステアリングを破損。フロントタイヤを曲げながらステージを何とか走りきるも、ロードセクションで警察に止められリタイアとなった。タイトル防衛の最後の砦と目されたロバンペラであったが、決まらないサスセッティングでタイムが伸びず。優勝争いにも絡めず迎えた最終日、SS16でトランスミッションのトラブルが出てリタイア。わずかなテストだけでラリーに臨んだロイクスは、206WRCのドライビングがつかみきれずSS4でスピン。固めの足周り(グロンホルムやロバンペラのセッティングをベースとしている)を柔らかく変更してからはポイント圏内を堅実に走り、6位でフィニッシュした。

 

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コラード・プロベラ:シーズン回顧
【両方のタイトルを失う屈辱を味わいましたが...】
2003年は、バカげたミスが多かった。組み立てる際の間違いとか、確認不足とか。その意味で、全体的なチーム力が落ちていたと言えるね。一方でライバルたちは、メキメキと力をつけていた。たとえばシトロエンだが、フル参戦1年目とは思えないほど抜群の信頼性を誇っていた。それまでの数年間、準備に充分な時間をかけていた(*1)のが効いたね。それからフォードがバージョンアップ(*2)して、これまた選手権をかき回してくれた。あとは、うちのドライバーの問題だな。グロンホルムはいくつかのラリーで、彼らしい走りが出来なかった。本当なら勝てていたのに、2位で終わったラリーが少なからずあったね。(*3) ロバンペラも、自分の持ち味をすっかり無くしていたし。そしてバーンズだが、今になって思うと、既にシーズンの早い時点から病気の影響が出ていたのかもしれない。それを押して走っていたのかもしれないと考えるたびに、悲しい気分に襲われる。最後にパニッツィだが、我々が共に戦った最後のシーズンは、決して順調に行かなかった。2003年のパニッツィは、ちゃんと走れなかったし、時には説明も十分ではなかった。とはいえ我々の戦闘力は、決してシトロエンに引けは取っていなかったと信じているよ。206WRCは合計4勝しているが、これはクサラとインプレッサに並ぶ勝利数だしね。
しかし、安定性の面で、我々は劣っていた。(*4)
【勝ち続けたことによる油断やモチベーションの低下は...】
どちらも無かったと思うね。確かにライバルたちとの差はどんどん縮まり、タイトル防衛は簡単なことではないだろうとは思っていた。それにマリオ・フォルナリス(206WRCの
全面的な開発に関わった人物)の移籍もあった。彼が出て行った直後は、内部が若干ギクシャクして、前半の開発にも多少の影響は出た。それも3ケ月もしないうちに、落ち着いたけれどね。しかしモータースポーツの世界で、それだけの時間のロスは取り返しのつかないものとなる。我々は、2003年の失敗から多くを学んだよ。勝ち続けたことで、傲慢な気持ちも芽生えていたかもしれない。それに冷や水をぶちまけて、謙虚さを思い出させてくれた1年だった。

(*1)サインツとマクレーは移籍初年度、マキネンとバーンズは移籍2年目であったのに対し、ローブやソルベルグはチーム加入後3年以上のキャリアがあり、マシンとの完全な一体感を得ていた。

(*2)クリスチャン・ロリオー(スバルから移籍)が手掛けたフォーカスWRC03は、軽量化と低重心化に加えて電子制御システムやエンジン吸気加圧システムで武装されていた。
(*3) エンジンパワーが頭打ちの反面、タイヤやアクティブ制御が極端に発達したWRカーにはドリフトを少なくし、速度をできるだけ殺さずにコーナーリングすることが最適な走法となった。これを実行するには、マシンへの理解深度と完璧なセッティングが必要となる。ベテラン達はリヤ主体からフロント主体へと変化したドライビングスタイルの変化に呼応することができず、古いタイプ(マシンをスライドさせながら巧みにドリフトコントロールするスタイル)のドライバーのままと言えた。
(*4)開発が止まりアドバンテージを失った206WRCのハンデをカバーすべく、余計にハードプッシュしたことが信頼性の悪化につながっていった。