2000年から3年連続で世界ラリー選手権の王座を獲得した206WRC。今回は勝率3割8分7厘、通算24勝を誇るコンパクトWRカーの1999年に焦点を当てる。


【1998年6月】
モックアップながら206WRCを初公開
ラリーセクション総責任者:ジャン-ピエール・ニコラ
206WRCプロジェクトリーダー:フランソワ-グザビエ・デルフォス
テクニカルディレクター:ミッシェル・ナンダン
チームマネージャー:グザビエ・カルロッティ
研究開発責任者:ジュリアン・ロワジィ
エンジン開発責任者:ジェローム・ラルマン/エンジン製作:ピポ・モチュール社
ボディ製作責任者:フランソワ-グザビエ・ドメゾン
ボディ強度解析部門責任者:ジャン-シャルル・オドン
エレクトロニクス開発責任者:ピエール・ゴーチエ
プロダクション部門責任者:クリストフ・シャプラン
テスト部門責任者:マリオ・フォルナリス
【1998年8月頃】
エンジンのベンチテストを開始
【1998年10月】
6月中旬から製作していたプロトタイプ1号車が完成
【1998年11月3日】
プロトタイプを関係者に公開するとともに初めての走行テストを実施
【1998年11月14~15日】
ポー・アルノスサーキットで最初の本格テストを行うも
縦置きギヤボックスの振動でエンジンを壊し、わずか1周で中止となる
【1999年1月】
月2回のペースでテストを開始
【1999年2月10日】
サント・ロペのターマックテストにてパニッツィが6速全開で大クラッシュ
【1999年4月】
デビュー直前のコルシカ・テストを行う
【1999年5月1日】
206グランドツーリスムGr.Aホモロゲーション取得
206WRC1999年ホモロゲーション取得














【1999年モデル主要諸元】
Engine:Transverse in-Line4 1997.5cc+Turbocharger
Bore×Stroke:85×88mm
Max Power:300bhp/5250rpm
Max Torque:535Nm/3500rpm
Valves:4valves per cylinder
Cylinder block:Alminium
Feul System:Magneti Marelli Step9
Turbo:Garrett-Allied Signal TR30R
*実績のあるアルミブロックXU9J4ユニットを25度傾けて搭載
1905ccのオリジナルエンジンのボアを2mm拡大
エキゾーストポートをバルブ毎に改造
アルミ製デュアル・インテイク・マニホールドを持つサージタンクを搭載
排気系にデュアル・エキゾースト・マニホールドを採用
吸気系はバルブ毎に独立させたインマニ+4連独立スロットル
ギャレットとアライドシグナル社の共同開発による大径ターボ
Clutch:Carbon,51/2or6 triple plate
Gear Box:6speed Longitudinal sequential
*英国Xトラック製のものをベベルギヤを介してエンジン後部に縦置き搭載
フライホイールはケーシング内に縦置き搭載
Differential F-C-R:Mechanical-Active-Mechanical
*機械式デフはZF製
Front Suspension:McPherson Strut
Rear Suspension:McPherson Strut
*サスペンションは前後ともプジョー内製
Wheelbase:2468mm
Length×Width:4005×1770mm
Weight:1230kg
Tire:Michelin 20/65×18inch
Wheel:O.Z 8×18inch
Feul tank:85Litres
*フロア部分とリヤのトランクスペースに分割するツインシステム
Engine:Transverse in-Line4 1997.5cc+Turbocharger
Bore×Stroke:85×88mm
Max Power:300bhp/5250rpm
Max Torque:535Nm/3500rpm
Valves:4valves per cylinder
Cylinder block:Alminium
Feul System:Magneti Marelli Step9
Turbo:Garrett-Allied Signal TR30R
*実績のあるアルミブロックXU9J4ユニットを25度傾けて搭載
1905ccのオリジナルエンジンのボアを2mm拡大
エキゾーストポートをバルブ毎に改造
アルミ製デュアル・インテイク・マニホールドを持つサージタンクを搭載
排気系にデュアル・エキゾースト・マニホールドを採用
吸気系はバルブ毎に独立させたインマニ+4連独立スロットル
ギャレットとアライドシグナル社の共同開発による大径ターボ
Clutch:Carbon,51/2or6 triple plate
Gear Box:6speed Longitudinal sequential
*英国Xトラック製のものをベベルギヤを介してエンジン後部に縦置き搭載
フライホイールはケーシング内に縦置き搭載
Differential F-C-R:Mechanical-Active-Mechanical
*機械式デフはZF製
Front Suspension:McPherson Strut
Rear Suspension:McPherson Strut
*サスペンションは前後ともプジョー内製
Wheelbase:2468mm
Length×Width:4005×1770mm
Weight:1230kg
Tire:Michelin 20/65×18inch
Wheel:O.Z 8×18inch
Feul tank:85Litres
*フロア部分とリヤのトランクスペースに分割するツインシステム














【1999年 ツール・ド・コルス】Rally Leaders SS2:Delecour
デフのセッティングはフロント:機械式・センター:アクティブ・リヤ:機械式/
ドライブトレインはGKLスチール製ドライブシャフトとチタン製パンクルを使用/
ブレーキはフロント:6ポッド(グラベル時は4ポッド)・355mmのディスク、リヤ:4ポッド・300mmのディスク
14:デルクール 206 MTB 75 SS17 リタイア(Electrical)
*Stage wins*
SS7:Gare de Carbuccia - Gare Ucciani
15:パニッツィ 206 MTC 75 SS12 リタイア(Electrical)
デフのセッティングはフロント:機械式・センター:アクティブ・リヤ:機械式/
ドライブトレインはGKLスチール製ドライブシャフトとチタン製パンクルを使用/
ブレーキはフロント:6ポッド(グラベル時は4ポッド)・355mmのディスク、リヤ:4ポッド・300mmのディスク
14:デルクール 206 MTB 75 SS17 リタイア(Electrical)
*Stage wins*
SS7:Gare de Carbuccia - Gare Ucciani
15:パニッツィ 206 MTC 75 SS12 リタイア(Electrical)

【1999年 アクロポリス】Rally Leaders SS1:Gronholm
サスペンションのストロークを延長/ダンパーのセッティングを変更
14:デルクール 206 MTB 75 SS19 リタイア(Gearbox)
*Stage wins*
SS8:Kineta 1
15:グロンホルム 206 MTC 75 SS2 リタイア(Clutch)
*Stage wins*
SS1:Marlboro Super Stage
サスペンションのストロークを延長/ダンパーのセッティングを変更
14:デルクール 206 MTB 75 SS19 リタイア(Gearbox)
*Stage wins*
SS8:Kineta 1
15:グロンホルム 206 MTC 75 SS2 リタイア(Clutch)
*Stage wins*
SS1:Marlboro Super Stage


【1999年 フィンランド】Rally Leaders SS7 to SS8:Gronholm
エンジン防水処理/ケーシング内蔵のギヤ強化/アンダーガード軽量化
14:デルクール 206 MVB 75 9位・+9分54秒4
15:グロンホルム M-4040 4位・+1分32秒2
*Stage wins*
SS5:Lankamaa/SS6:Laukaa/SS8:Leustu/SS17:Hippos 3/SS20:Tammimaki 1
16:パニッツィ 206 MVA 75 33位・+32分47秒2
エンジン防水処理/ケーシング内蔵のギヤ強化/アンダーガード軽量化
14:デルクール 206 MVB 75 9位・+9分54秒4
15:グロンホルム M-4040 4位・+1分32秒2
*Stage wins*
SS5:Lankamaa/SS6:Laukaa/SS8:Leustu/SS17:Hippos 3/SS20:Tammimaki 1
16:パニッツィ 206 MVA 75 33位・+32分47秒2

【1999年 サンレモ】Rally Leaders SS1・SS3 to SS5・SS14・SS17:Panizzi/SS2・SS6 to SS13・SS16:Delecour
パニッツィ車のみフロントにアクティブデフを搭載
14:デルクール 206 MWK 75 SS17前 リタイア(Alternator)
*Stage wins*
SS2:Monte Ceppo 1 SS6:Monte Ceppo 2 SS7:Torre del Vengore 1 SS16:Pantasina 2
15:パニッツィ 206 MWL 75 2位・+18秒0
*Stage wins*
SS1:San Romolo 1/SS3:Pantasina 1/SS4:Colle d'Oggia 1/SS5:San Romolo 2
SS8:Loazzolo 1/SS17:Colle d'Oggia 2
21:グロンホルム 206 MWP 75 8位・+4分40秒8
パニッツィ車のみフロントにアクティブデフを搭載
14:デルクール 206 MWK 75 SS17前 リタイア(Alternator)
*Stage wins*
SS2:Monte Ceppo 1 SS6:Monte Ceppo 2 SS7:Torre del Vengore 1 SS16:Pantasina 2
15:パニッツィ 206 MWL 75 2位・+18秒0
*Stage wins*
SS1:San Romolo 1/SS3:Pantasina 1/SS4:Colle d'Oggia 1/SS5:San Romolo 2
SS8:Loazzolo 1/SS17:Colle d'Oggia 2
21:グロンホルム 206 MWP 75 8位・+4分40秒8

【1999年 オーストラリア】
14:デルクール 206 MVB 75SS11後 リタイア(Gearbox)
15:グロンホルム 206 MVA 75 5位・+8分1秒9
14:デルクール 206 MVB 75SS11後 リタイア(Gearbox)
15:グロンホルム 206 MVA 75 5位・+8分1秒9

【1999年 グレートブリテン】
14:デルクール 206 MWJ 75 SS22 リタイア(Gearbox)
15:グロンホルム 206 MWN 75 SS19 リタイア(Off Road)
*Stage wins*
SS1:Cheltenham 1/SS5:Blenheim/SS11:Tywi
22:パニッツィ 206 MTC 75 7位・+10分33秒6
14:デルクール 206 MWJ 75 SS22 リタイア(Gearbox)
15:グロンホルム 206 MWN 75 SS19 リタイア(Off Road)
*Stage wins*
SS1:Cheltenham 1/SS5:Blenheim/SS11:Tywi
22:パニッツィ 206 MTC 75 7位・+10分33秒6

【1999年フォトギャラリー】

























