前回の記事では、高校入試が教育と社会に及ぼしている悪影響について書きました。今回は、国際的な比較を通して、高校入試のガラパゴス性について書きたいと思います。

 

高校入試が一般的な国は、先進諸国では日本ぐらいしかありません。それはウィキペディアの『高校入試』のページに詳しく書かれています。

 

世界的には、先進国では、後期中等教育の学校の入試はほとんどない[1]。

 

米国、英国、カナダなどでは一部の私立のエリート校を除くと高校入試は存在せず、総合学科のため、日本の高校のような学校間の序列は存在しない[25]。

フランスやドイツなどのヨーロッパ諸国では、大学進学を目的とする普通科課程の中等教育学校、卒業後に技術的な専門教育へと接続する技術科課程の中等教育学校、職業人として社会に出る準備を行う中等教育学校のいずれかに進学するための選抜が行われるが、所定の学力の基準点に達していれば合格とされ、同一種別の学校間の序列は存在しない[25]。

韓国は、国立も公立も私立も他校からも附属からも関係無く、受験が有るのは特殊高校と大学のみ。私学は抽選制。大韓民国の教育も参照。

香港の中国方式では高校受験が無い。香港の教育も参照。

台湾では、2014年に高校受験が廃止された[26]。

 

 

このように、高校入試が一般的な国は、先進国では日本だけしかないのです。次回の記事では、国際的には特異な高校入試という制度が、日本においてなぜ、どのようにできたのかを、高校入試の歴史を振り返りたいと思います。