居住地から5分ほど東へ歩くと豊中市と吹田市の境に千里中央公園があり、その公園内には『安場池』と呼ばれる昔ながらの古いため池が、自然の公園として残されています。
半世紀ほど前の1970年万博に合わせ、千里丘陵がニュータウン開発されるまでの安場池は、この地域の上新田村の農業用ため池で有った様です。
諸説には、安場池の歴史は上新田村が開村された江戸時代初頭に始まると有り、歴史的な昔ながらのため池であります。
千里中央駅から10分ほど零れ日通りを
今でも安場池は千里中央公園の自然公園の一つとして残されていて、安場池の周りは大小の樹木や植物に覆われていて藪に成っており、周囲には柵が設けられ他の公園の様に水辺には人は入れません。
池の周囲には、野鳥が好む木の実も多く自然豊富で野鳥も沢山いてカモやかいつむり、カワセミ、越冬のためオシドリなども飛来して来て、今では豊富な自然を満喫しています。
千里中央公園北東側の展望台下の芝生広場
諸説によれば、1990年1月に現在の新千里体育館が出来る前の1983年頃には、新千里中央公園内の『安場池』を埋め立てて、運動グランドを造ってくれるようにとの要望が体育系団体から豊中市へ出されたそうです。
当時豊中市は新設の小学校建設に伴う残土処理と、池の周囲における子供の事故に苦慮していたため快諾し、1984年1月に『安場池』の埋め立て工事を突然開始したそうです。
ところが豊中市が広く地域市民とのコミュ二ケ-ションを取らぬままに突然に『安場池』の埋め立て工事に着手したため『安場池』を守る会が結成され、市民の反対運動が巻き起こったそうです。
結局、豊中市は『安場池』の工事を途中で中止に追い込まれ、双方協議の上で『安場池』を全面復元した、現在に至る苦い歴史もある様です。
そんな自然豊かん安場池に十数年前から10月中頃に成ると何処からともなくオシドリ達が沢山飛来して来るように成り、春の3月頃まで過ごして何処かへ帰って行きます。
大半のオシドリは池の周りの藪の中や藪の下で泳ぎ回ったり、ドングリを探したりしていますが、夕暮れ時や気の向く時間には池の中ほどを泳ぎ回ったりしております。
オシドリは何時もは池の周りの藪に潜んでおり
対岸までは60m前後あり私のデジカメでは
この程度の撮影が精一杯です。
そんなオシドリをカメラに撮ろうと今の飛来時期に成ると、安場池の周りには高価な望遠レンズを装備したカメラマニアで賑わっています。
中にはオシドリの写真を近くで撮ろうと、ドングリの実や餌を持参してきて、池の中へばら撒きオシドリを呼び寄せて写真撮るマナーの悪いカメラマニアも居られます。
何時も木の枝の上で居眠りしたり
藪の下の水の中を泳ぎ回ったりしてます。
池の中ほどまで出て来て泳いだりしている時も
ありますがそれには滅多に出会えません。
池の周りの藪の中で枝に止って過ごすオシドリ
池の藪の下を気楽に泳ぎ回るオシドリたち
対岸の藪の中で沢山のオシドリが寛いでいますが
距離が有ってデジカメでは綺麗に撮れないです。