ゴールデンウイークはあと、2日。私は先日、近場の温泉に日帰りで入りに行っただけで、

あとは仕事をしていました。私の場合は完璧な夜型ですから、この仕事に向いているのかもしれません。温泉のツケが回ってきて、今日は徹夜で仕事をかたづけました。

 

GWで車で帰省なさった方は、渋滞もありますし、事故も多発しているので、お気をつけください。

 

さて、本題。

 

トランプは、細々とした家業を「帝国」の名を欲しいままに気づき上げたのは自分だと言いたがっている。しかし、くちばしの黄色い若造に最初から信用力があるはずがなかった。

 

ブルックリンやクイーンズではなく、マンハッタンへの進出を目指したトランプは飛躍的のチャンスを手にする。

 

1970年代後半、グランドセントラル駅近くの老朽化したコモドア・ホテルを建て替え、グランド・ハイアット・ホテルに生まれ変わらせる大プロジェクトを手掛けたのだ。この事業によって、トランプは一躍、不動産業界の寵児の座を射止め、ビジネスのスターダムへのし上がった。

 

だが、父の信用力とコネクションこそ、銀行融資を受けることができたのであって、あくまで父との「二人羽織」だった。

 

この場合、顔を出しているのは息子の方で、手は父親ということになる。当然、トランプの借金に対しては父が保証人として名を連ねている。

 

1990年代初め、トランプは手を伸ばしたカジノ事業に失敗し、破産を申請する。破産に至る過程で、苦闘するトランプは、父の遺産が転がり込むはずのきょうだいたちからも借金しようとした。が、さしものきょうだいたちも、トランプの申し出が無担保だったため、いい顔をせず、少ない金額を用立てることで、お茶を濁したという。

 

カジノ事業がいよいよ危うくなってくると、父フレッドは350万ドルものカジノチップを購入した。父はこのチップを使わなかったため、トランプは父の支払った現金を、そのままローン返済に充てることができたという(『ワシントンポスト』電子版、2016年3月3日付)。

 

父フレッドは長い間、アルツハイマーを末に亡くなったが、この時期、既に衰えていたのかも知れない。そのために、巨額のカジノのチップを買い入れるという常軌を逸した「救済策」をためらわなかった可能性もある。

 

とすれば、トランプは父の病気まで利用して金を手にしたということになる・・・・。

 

トランプという男は、金のためには手段を選ばない、と言ったらいいすぎだろうか。私は金もうけが悪いとは思っていない。だが、金というものは、特に事業家間においては、取引先とトラブルになったりすることが日常茶飯事なので、厳格に扱うべきだと思う。

 

結果的に父フレッドは最後にトランプの「大しりぬぐい」をしたわけだ。

トランプという男は、まれにみる親不孝だと思う。

そして、金の亡者だ。