2016年大統領選共和党候補者レースのへの出馬を表明したトランプは、

2008年大統領選でオバマ氏に惨敗を喫した共和党候補ジョン・マケイン上院議員をこきおろした。

 

ベトナム戦争中、海軍航空士官として出征したマケインは搭乗機が撃墜され、脱出したものの捕虜となり、5年間も過酷な捕虜生活を送った。拘留中の拷問によって後遺症が残り、そのことは大統領選の運動中も体の動きに見てとれた。

 

マケインは誰もが認める「ベトナム戦争の英雄」なのである。

私見だが、ベトナム戦争は米VS中国(旧ソ連)の代理戦争であり、

社会主義と自由主義の戦いであった。1970年のサイゴン陥落によって、米国は北ベトナムに負けた。

 

話はマケインについて、「マケインは英雄などではない。英雄は捕虜にならない」とトランプは発言している。

 

だが、この暴言は天に唾するものとなった。

 

トランプは1968年7月に大学を卒業した。在学中は徴兵が猶予されていたが、卒業後しばらくすると、徴兵のための身体検査を受けることになった。前括書などによると、その年の9月に実施されたが、トランプは踵の問題で、兵隊にとられずにすんだという。

 

ところが、その後のトランプは徴兵を免れた理由について、「抽選に漏れた」というのである。

馬鹿も休み休み言え、とも言いたくなる。

 

当然、この問題の矛盾はしつこくメディアに追及された(つづく)。