私的なことを書かせていただく。
私が毎日新聞東京本社地方部特報班に在籍中。
東北と方言をテーマにした1年間続いたシリーズを書いた。
後に『東北方言ものがたり』(無明舎出版)として出版化された。
キーマンは当時、弘前大学人文学部の佐藤和之助教授(その後、教授)だった。
1993年あたりの話で、月に2回のペースでいろいろアドバイスをいただいた。
その時、東北新幹線は東京駅から盛岡駅まで。
東京から青森空港、路線バスを使うと約3時間で行けた。
佐藤氏は、飛行機の切符がとれないと、東京には行けない、と豪語。
が、私は航空切符をとれないと、盛岡駅まで新幹線で行き、あとは、特急で弘前まで行った。
佐藤氏は、「熱海さんは根性あるね」とよく言われたものだった。
が、こっちは仕事なので、当たり前のことをしただけなので・・・。
で、季節は今ごろ。その特急列車で青森駅に降りると、びっくりした。
「上野発の夜行列車、降りたときから、青森駅は雪の中・・・。
北へ帰る人は誰も無口で・・・」。歌のまんま。
でも、今、東北新幹線は新青森駅まで延伸し、
北海道新幹線までできた。青森にまた一回行きたい。
佐藤氏もご健在の様子。今年の年賀状によると、だいぶ多忙らしい。
再会を期したい。