ジャーナリストの田原総一郎さんが、テレビ朝日系「報道ステーション」

に対する、偏向報道との批判に、持論を展開した。


12年間にわたって「報道ステーション」のメインキャスターターを務めてきた、

古館伊知朗(立教大出身)=元々は、プロレスアウンサーなどを手がけた=

に関するものだ。


その古館キャスターは、来年3月いっぱいで降板することが正式に発表された。


今月24日に開かれた会見で、古館さんは、番組に対する「偏向報道だ」との批判にも言及。「客観を装っても、主観内の客観でしかない。

偏向もある程度は仕方ないと思ってやっていた」と語った。


一方、田原さんは25日のツイッターで「報道ステーションは古館さんなくしてありえない番組だった。キャスターとしての技術も抜群だし、番組の内容にも深くかわっていた」と古館キャスターをねぎらった。


また、「古館さんの番組が偏向なら言うのは当たらない」と断言。

「テレビ朝日全体がバランスが取れていればいいので、それぞれの番組は偏向なくてはおもしろくない」と主張して援護した。


ジャーナリズムの末席にいる私の意見だが、どのメディアにも、中立、公平などはあり得ない。なぜなら、客観報道を旗印にしていても、記者やデスクのカラー(思いいれ)がにじみでるからだ。それがなかったら、無機質な記事になってくるのは当たり前だ。


例えば、時の政権側につく、新聞・テレビがあったり、その逆のパターンもよく見られている。


新聞の例で言おう。朝日、毎日は比較的反権力というか、「革新」を旗しるしにしている。


逆に読売、産経(極右)は保守的だから、新聞各紙に特徴があるのだ。

私はそれを悪くは思ってはいない。新聞には、それぞれのカラーや違いがあるので、それを読者を選択する自由が担保されているからだ。


いずれにせよ、この一連の「偏向報道」が至極、当たり前の状況になってしまったら、民主主義(国民の知る権利)に違うことになる。


ただでさえ、安倍政権は特定機密保護法案やいわゆる安保法案を通してしまうのだから、ここは、私たち、ジャーナリストも正念場だ。


私も関係官庁に、電話やメールで抗議しています。