タイトル『死の淵を見た男ー吉田昌郎と福島第一原発の500日』(PHP)
どこから褒めていいかわからない。
であるなならば、各章をまず、列記したい。
第1章 激震
第2章 大津波
第3章 緊迫の訓示
第4章 突入
第5章 避難する地元民
第6章 緊迫のテレビ会議
第7章 現地対策本部
第8章 「俺が行く」
第9章 われをわすれた官邸
第10章やってきた自衛隊
第11章原子炉建屋への突入
第12章頼む、待ってくれ
第13章1号機、爆発
第14章行方不明40名
第15章一緒に「死ぬ」人間とは
第16章官邸の驚愕と怒り
第17章死に装束
第18章協力企業の闘い
第19章決死の自衛隊
第20章家族
第21章七千羽の折鶴
第22章運命を背負った男
ここまで書くと、自然に、東日本大震災、並びに東電福島第一原発事故、
に関する記載であることは明きらかでしょう。
以下、印象に残ったところを列記します。
作業員の使命感なのか、責任感なのか、それとも、家族と故郷を守とうとする、
強い思いなのか、彼らはその「何」を知らない。
「現場で作業を終えて帰ってきて、検査を受けるのを待っている作業員の前で、「菅総理がなんで、俺がここに来たと思ってるんだ!って怒鳴ったんです」
人間である以上、線量が高くなっている建屋の中に踏み込むことに、
躊躇や逡巡あるのは当然だろう。
だが、その恐怖を彼らは「何か」によって克服した。
それが、使命感なのか、それとも家族と故郷を守ろうとする、
強い思いなのか。彼らはそれを知らない。
最後に著者について。
本名・門田隆将
1958年、高知県生まれ。中央大学法学部卒。
雑誌メディアを中心に、政治、経済、司法、事件、歴史、スポーツなど幅広いジャンルで活躍している。