先日、自著『双極性障害と闘う~患者として、新聞記者として』(無明舎出版)を藤井成俊弁護士(愛知県弁護士会所属)に贈った。
昨日、藤井先生から電話があった。
「本が届いた。ありがとう。すばらしい。すばらしい作品だ。とにかくあなたがここまで苦労して生きてきたことに、敬意を表したい」
実は藤井先生は、自著の中で登場する。私が記者3年目に起こされた民事訴訟で、担当弁護士が藤井先生だったのである。この事件は、ある役場の女性職員(当時28歳)が、生活保護費を横領し、諭旨免職になったものである。
一応はスクープだったのだが、この女性職員側が毎日新聞と町を訴えた。いわれのない裁判だったのだが。これに伴い、藤井先生とだいぶ打ちあわせを行った。
提訴から2年後、私は名古屋地裁豊橋支部で法廷に立つことになった。当日は何とか乗り切った。
しかし、これこそが双極性障害の発症につながった。
「(藤井)先生、どこがすばらしかったのですか」
「あなたの人間性が本に凝縮されていましたよ」
「またまた、先生」
「いや、わし(名古屋弁です)もながいこと生きとるが、こんな強烈な本は久しぶりに読んだよ」
ジャーナリスト冥利につきるやりとりでした。