東京都の小笠原、伊豆両諸島の周辺海域で横行する中国漁船によるサンゴ密漁 は、船団の規模が200隻を超え、地元の漁業に深刻な影響を与えている。
なぜ今、船団は押し寄せてきたのか? 密漁船の拠点の一つとされる中国・福建省寧徳(ねいとく)市の漁港を歩くと、一獲千金を狙って日本近海を目指す漁民と、取り締まりを逃れて巧妙にサンゴを売りさばく業者らの姿が浮かんだ。
「日本で取った赤サンゴだ。8500元(約16万円)でどうだ」。目の前に広大な東シナ海が広がる寧徳市霞浦(かほ)県三沙鎮(さんさちん)の漁港。中年の密売人の男は、カバンの底から小さなビニール袋に入った赤サンゴの宝飾品を大事そうに取り出した。
男はある店先にいた。「赤サンゴを売っているところを知らないか」と声をかけると、最初は「知らない。この辺には売っているところはない」と目をそらし
たが、私服の公安関係者ではないと分かると安心したように交渉を始めた。
深紅の高級品と比べると色が薄く、値段も安いが、紛れもなく赤サンゴだ。上海などからも業者が買い付けにくるという。
私は軽々に「反日」とは言わないようにしているが、上記のように、コンプライアンスに欠けるこのような「蛮行」には腹が立つ。いまや世界の軍事費の第2位(日本は同8位)まで上がってきた中国は、確かにあなどれない。
だが、目には目をで応じるような冷戦時代では今はない。「対話」を基軸にした「平和外交」が最も理想である。抑止力に頼っている時代ではなくなりつつあるのだ。
中国よ、あなたたちの4000年も続く「中華思想」はその程度のものだったのか?
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