本日の毎日新聞朝刊の社説「脱法ドラック」は、実につまらなかった。脱法ドラックの説明が8割で、善後策を申し訳なさげに書いているだけだ。読んだ後、「一体何を言いたいの?」という感慨にとらわれた。
何となく誰が書いたか分かるが、警察取材に極めて強い人でないことは間違いない。そもそも社説というのは、生ニュースを母体にはしているものの、社としての意向や見識、主張を述べるべきものである。
先月、脱法ドラック乱用者による交通死亡事故があり、それを受けての記事であるのだが、一体、何を言いたいのかが、今一つ伝わってこない。恐らく、現場には行っていないのだろう。
この手の話で、「現場百戒」という言葉がある。論説室で会議を開き、申し訳程度に記事にしたのであろうが、核心を突くような痛快極まるようなものを読者は待っているのだ。
余談だが、毎日新聞社の人事が最近、腑に落ちない。社長以下、役員の多くが社会部出身なのである。関連子会社と言っても良い、スポニチの社長だった方(同部出身)が呼び出されて、副社長になったのには驚いた。
同じく、私の元直属上司(同部出身)も、関連会社社長から、持ち株会社である毎日新聞ホールディングスに大抜擢された。これでは政治部出身者から恨み節がくるのではないか。と言っても私にとってはあくまで古巣の話ではある。