今朝の朝刊各紙は、北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(行方不明時13歳)の娘、キム・ヘギョンさん(26)とめぐみさんの父滋さん(81)と母早紀江さん(78)が10~14日、モンゴルの首都ウランバートルで、面会した、ニュースで一面を飾った。外務省の発表による。



キム・ヘギョンさん(ウンギョン)の存在が初めて明らかになったのは2002年9月。日朝首脳会談で北朝鮮側からもたらされてから、約11年半。待ち望んだ孫娘との面会の場にめぐみさんの姿はなかった。



横田夫妻 とヘギョンさん家族との面会の事実が明らかになった16日、普段は気さくに取材に応じることが多い夫妻は姿を見せず、代わりに早紀江さんの自筆による連名のコメントを出した。横田さん夫妻は17日に記者会見する。



拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表(75)はこの日、「滋さんは以前から会いたがっていたが、早紀江さんや子どもたちの意見を聞いて抑えていた。拉致問題が進展しない中で焦りとか年齢とかを考えて、『孫に会いたい』という気持ちが優先したのだろう。それは仕方ない」と話している。



滋さんがヘギョンさんに会いたいという強い気持ちを吐露したのは、蓮池薫さん(56)ら拉致被害者5人が一時帰国した直後の02年10月のことだ。しかし、家族会は訪朝してヘギョンさんと面会すれば拉致問題の幕引きが図られるとして反対。訪朝は実現しなかった。



めぐみさんは新潟市立寄居中学校1年だった1977年11月15日、北朝鮮の特殊機関工作員に拉致された。その後、韓国人拉致被害者の金英男(キム・ヨンナム)さん(52)と86年8月に結婚。ヘギョンさんは87年9月、めぐみさんと金さんとの間に生まれたとされる。



今回の面会では、ヘギョンさんの夫と娘とみられる生後間もない赤ちゃんが同席したが、めぐみさんの夫とされるキム・ヨンナムさんは同席しなかった。



現在、日朝赤十字会談が進行中だが、国際的に孤立している北朝鮮と拉致問題の進展を図りたい日本政府双方の思惑から、今回の面談が実現した、とみるのが自然だろう。



ただし、北朝鮮としては、2002年10月の拉致被害者が一時帰国した際、5人が日本に留まり、北朝鮮に戻らかったことを根にもっていることは確かなわけで、だからこそ、今回の面会は第三国であるモンゴルで行われた。



拉致被害者5人が北朝鮮に戻らなかったことに関し、例えば、岸井成格・毎日新聞特別編集委員は「北朝鮮の拉致自体が問題であるのは間違いないが、一時帰国という形で北朝鮮と約束をした事実は事実。5人は本来、北朝鮮に戻るべき」と主張している。



それが、筋としては通っていないとは言わない。目には目で対決するのでは、拉致問題全体の進展はないという考え。しかし、これは賛否が大きく分かれるので、ここでは、これまでにしたい。




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