ある熱心な読者から、今回の理化学研究所を舞台とした、STAP細胞の論文
をめぐるニュースが分かりつらいので平易に解説して欲しいとのリクエストを受けました。
理研の今回の騒動で、「いったい論文の間違いって、いったい何?」という人は相当いると思います。問題の核心がどこにあるか、調べてみました。
話自体が複雑なので、今回の論文で不自然とされている主な項目を4つあげます。
①STAP細胞を培養した細胞からできたとする胎盤の画像が、前のページに掲載した別の実験による胎盤の画像とよく似ている。
②細胞のDNAを分離する「電気泳動」の実験データ画像で、一部がデータを切り張りしているように見える。
③実験手法を説明した補足部分10行以上が、ドイツの研究チームが2005年に発表した論文の文章と酷似している。
④STAP細胞と関係ない博士論文で使っていたものと同じ画像が使い回されている。
理研の中間報告に対して、日本分子生物学会理事長の大住典子・東北大教授は「理研の中間報告は画像流出など肝心な部分のナゾが解明されておらず、非常に残念。調査委員会が理研内部の人なのも不思議」などと読売新聞の取材に述べています。
さらに、大住教授は小保方春子ユニットリーダー(30)らの論文問題について、「画像や文章の流用疑惑を、小保方リーダー自身がどう考えているのかも、またくわからなかった」と不満を語っています。
3月14日付で小保方春子さんら一連の論文を出した理研の著者3人が公表したコメントは以下の通り。
STAP現象に関する私共の論文の不満について多方面から様々なご指摘を頂いていることを真摯に受け止め、そのことが混乱をもたらしていることについて心よりお詫び申し上げます。本件に関して、理化学研究所で行われている調査に、今後とも迅速に応じて参る所存です。また、論文内に確認した複数の不適切または不正確な点に関しては、速やかにNatureへ報告して参りましたが論文にこうした不満が見つかったことはその信頼性を損ねるものと著者として重く受け止め、今回の論文を取り下げる可能性についても所外の共著者と連絡をとり検討しております。今回は、経過中の調査の中間報告がなされる場であることから、書面でのコメントになりますが、適切な時期に改めて説明する機会を設け、誠意をもって対応してまいります。
以上。
なお、別件ですが、私の理研での記事に対し、ある読者から、小保方さんの氏名に関する間違いを指摘されました。それはそれでありがたいことなのですが、ジャーナリストにあるまじき行為と断定された上、自著の出版の影響など第三者が言及すべきではないことにも触れられています。さらに、一番問題であるのは、自分のブログが特定されないように意図的に工作してあります。いわゆる匿名での誹謗中傷にとれないこともありません。ですので、該当者のIPアドレスとともに、本日、アメブロ事務局へ通報いたしました。今後、エスカレートした場合には、警察当局へも通報し即、被害届を提出します。なお、この件は顧問弁護士に今朝、事実関係を報告いたしました。今後は民事、刑事、両面で対応いたします。この件に関係のない読者の皆様には、結果として、不快な思いをさせてしまい、大変、申し訳ないと思っております。しかしながら、こうしたことが頻繁に起きるような事態になれば、私がブログを更新できなくなる恐れもあります。「言論のテロリズム」に対しては、徹底的に闘います。
自著『双極性障害と闘う~患者として、新聞記者として』(無明舎出版)
3月20日に発刊します。
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