にほんブログ村
このバナーをクリックしていただけると、良い記事を書く励みになります。よろしくお願いいたします。
フリーターなど非正規雇用に結びつきがちになる「大学中退者」について、文部科学省は来年度から全ての大学を対象に実態調査を始めます。
同省によると07年度の中退者は約6万3000人。08年度は約6万9000人(いずれも推計値)で、とりわけ私大の中退率が平均3%と高くなっています。
大学中退者の就職状況は「一貫して非正規雇用」が約5割でトップ。「無職」も14%にのぼりました。
中退者はもちろん、大学にとっても学費が年間100万円と仮定すると、年間100人の中退者が出れば1億円の損失になります。
その理由は如何。第一に一年時に授業についていけなくなるといいます。また、入学して「自分の思い描いた大学のイメージと異なり、失望」という感想が広がっています。
背景には「大学全入時代」といわれ、選ばなければ大学に入れるという現象もミスマッチを生んでいます。
私事で恐縮ですが、自分も長年勤めた会社を退職後、教育関連の資格取得のため学士入学をしたので、今時の若者のキャンパスライフは知っているつもりです。
大学によっては入学前教育を行っているほか、保護者対象の相談会を開いているところもあります。
それでも文部科学省は新たな大学や学部の新設を認めています。何らかの歯止めとなる明確な指針を早急に作るべきではないでしょうか。大学だけの問題ではなく、これは教育行政の問題でもあります。